「幸福の木がモサモサになってきたけどこのままでいいのかな?」 「幸福の木の葉っぱが伸びすぎて黄色っぽくなっている…」
幸福の木は贈り物としても人気の観葉植物です。しかし、長く育てているとどうしても葉が伸びすぎて姿が乱れてきませんか?
そこで今回は、伸びすぎた幸福の木の剪定方法を分かりやすくご紹介します。
伸びすぎた幸福の木に剪定が必要な理由とは
まずは、幸福の木を剪定する主な目的を2つご紹介します。
幸福の木に剪定が必要な理由①「株姿を美しく保つ」
幸福の木の綺麗な葉はずっとそのままではなく徐々に古くなってきます。新陳代謝によって古い葉と新しい葉が入れ替わるためです。
また、日光不足が続くとどうしても葉が細く伸びすぎてだらしない姿になります。
そのため、「幸福の木は購入直後がもっとも美しい姿」ともいわれています。その後は、葉が伸びすぎてどうしても株姿が乱れてきがちです。
しかも、幸福の木の古くなった下葉や伸びすぎた葉は、その多くが落葉せずに幹にくっついたままのことが多いです。
そのため、幸福の木の見た目をよくするためには剪定が必要になります。
幸福の木に剪定が必要な理由②「美しい葉を再生させる」
室内で育てている場合、日照が不足してどうしても葉に入った斑(ライムグリーンのライン)が薄くなってきます。
一度斑が消えると復活することは基本ありません。
幸福の木の魅力である美しい葉色を復活させる目的でも剪定による葉の再生が必要になってきます。
剪定が必要な幸福の木の状態とは?
それでは、幸福の木が具体的にどのような状態のときに、剪定すべきなのでしょうか。
剪定が必要な幸福の木 状態①「葉が変色している」
幸福の木の古い葉は徐々に茶色や黄色に変色してきます。そのままでは見た目が綺麗ではありません。剪定で葉をカットすることで乱れた姿を改善します。
また、日照不足が続くと、幸福の木のチャームポイントであるライムグリーンのラインが薄くなります。
一度、うすくなった斑は基本的に復活させられません。そのため、斑入りの葉を再生させるためにも剪定されるケースがあります。
剪定が必要な幸福の木 状態②「葉が伸びすぎてだらしない」
購入してしばらく経つと、どうしても葉が伸びすぎてだらしない印象の株になります。
スッキリとした株姿に復活させるためにおこなうのが剪定です。
幸福の木の剪定方法【伸びすぎた古い葉のみ】
それでは、実際に幸福の木を剪定してみましょう。
今回は、上写真の幸福の木を剪定してみましょう。下葉が伸びすぎて葉先が茶色くなっています。
また、日照不足によって斑が消えくすんだ葉色です。剪定で伸びすぎた古い葉をカットしましょう。
幸福の木の剪定 手順①「適期は生育期初期の5~6月頃」
幸福の木の剪定にもっとも適した時期は生育期初期の5~6月頃です。
幸福の木の剪定 手順②「伸びすぎた葉を根元近くでカット」
では、剪定しましょう。
変色している伸びすぎた葉のみ取り除く場合
変色している下葉のみを、葉の根元近くでカットします。(下写真)
冬の間、日照不足が続いた葉は細くひょろひょろと伸びていますね。
色がくすんでいる葉、葉先が茶色くなって伸びすぎた古い葉を中心にカットします。
剪定後の管理方法
・寒さを避ける(10度以上が無難)
・乾燥気味に管理
・風通しのよい場所に置く(室内であればサーキュレーターを活用)
・日当たりの良い場所で管理(直射日光は葉焼けに繋がるので避ける)
・葉水
あわせて読みたい「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら
幸福の木の剪定【新しい葉を再生させたい場合】
今現在の葉が伸びすぎて、全体的に株姿がだらしなくなっている場合、伸びすぎた葉を根元からまとめてカットするという方法もあります。
幸福の木の剪定 手順①「適期は生育期初期の5月頃」
こちらの剪定のケースも適期は生長期初期にあたる5月頃です。なるべく早めに剪定することで、冬までの生育期間を長く設けられます。
幸福の木の剪定 手順②「根元(幹近く)でカット」
清潔な剪定ばさみやカッターを使って、葉の付け根付近をえぐり取るように切り落とします。
雑菌の侵入が心配な場合は切り口に癒合剤を塗布しておくと安心です。
幸福の木の剪定 手順③「再生するまで待つ」
葉をすべてカットした場合、うまくいけば幹の別の部位から新芽が出てきます。
ただ、生長速度がかなり遅いので、剪定するならやはり春先がおすすめです。
幸福の木の剪定 手順④「剪定した葉は水差し」
根元からまとめて剪定した茎葉は水差しにして発根させるともう一株の幸福の木が育てられます。水はなるべく毎日替えて発根するまで待ちましょう。
うまくいけば1か月程で発根が確認できるはずですよ。
また、上写真だと葉数が多すぎるので、葉が2枚程になるまで減らした方が発根しやすいです。
葉数が多いと葉からの水分蒸発が持続するため、発根にエネルギーがまわりにくくなります。
幸福の木の剪定 手順⑤「発根後、植え付ける」
水差しの方は、しっかりと根が出たのが確認できたら水はけの良い土に植え付けます。
親株よりも、切り取って水差しにしている方が、比較的生長の速度が早いでしょう。
剪定後の幸福の木 経過レポート
最後に、剪定した後の幸福の木がどのような経過を経ていくのかをレポートします。
剪定から約2週間経過した幸福の木【2021/5/30】
元株の方は何も変化なしです。ベランダに置きっぱなし。新芽が出るにはまだまだ時間がかかりそうです。一応、カラカラになっていたら控え目に水やりをしています。
切り取った葉の方はどうでしょうか?(2本あります)
こちらは水差しにした方です。1本のみ、根本付近に白っぽい根っこのようなものが出てきましたよ。
こちらはほぼ毎日水を替えて管理しています。
葉数は途中でかなり減らしました(上写真)。やはり、葉が多すぎると発根しにくいようです。もう片方はまだ発根していません。
もうしばらく水差しで様子をみます。
剪定後の幸福の木【2021/6/8】
こちらは相変わらず何の変化もありません。土がカラカラになっていたら、ときどき水を控え目に与えています。水やりのタイミングと量も謎です…。
どちらにしても、新しい葉が出てくるまでにはかなり時間がかかりそうな様子は否めません。
カットした葉の方はどうでしょうか。(発根を促すためさらに葉の量を減らしてます)
こちらの方は、2本とも、しっかりとした白い根っこが顔を出していますね。まだ根が出始めたばかりなので、もう少し長く生長したら水はけの良い土に植え付けようと思います。
ちなみに、付け根近くの古い葉の残りは茶色く腐ってきたので手ではずしました。タケノコみたいに皮を剥く感じです。
水差しの方が生長速度が早いですね。楽しみです。
幸福の木の挿し木を植え付け【2021/6/13】
忘れないうちに土に植え付けることにします。
かなり根が伸びてきました。ここまで伸びれば土に活着してくれそうです。
植え付け完了です。
- 鉢⇒素焼き鉢
- 土⇒「セリアのサボテン用の土」に「花ごころのさぼてん・多肉の土」を混ぜ込み(半々くらい)
- 肥料⇒「マグアンプk」を土に混ぜ込み
最後に水をたっぷりと与えています。風通しのよい半日陰で管理を続けましょう。基本、ベランダです。
生長が安定するまでは葉水もこまめにおこないます。
真夏のダメージを受けた幸福の木【2021/11/7】
挿し木にしてから5か月ほど経過です。真夏の強光に当たってしまい、葉焼けさせてしまいました。
ただ、根はしっかりと活着しており触れると抵抗を感じます。今後は室内へ移動しできるだけ暖かく風通しのよい場所で冬越しさせます。
まとめ
今回は伸びすぎた幸福の木の剪定方法をご紹介しました。
「大きく育ってはいるものの、この先、幸福の木をどう管理していけばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
今回の記事を参考に、ぜひ、幸福の木の剪定に挑戦してみてくださいね。
幸福の木に剪定が必要な理由
- 株姿を美しく保つ
- 新しい葉を再生させる
剪定が必要な幸福の木の状態
- 葉が変色している
- 葉が伸びきって株姿がだらしない
幸福の木の剪定方法【古い葉のみ】
- 適期は5月~6月頃
- 古い葉を根元近くでカット
幸福の木の剪定方法【新しい葉を再生させたい場合】
- 適期は5月~6月頃
- 根元(幹近く)でカット
- 再生するまで待つ
- 剪定した葉茎は水差し
- 発根後、植え付け
人気のその他関連topics
「幸福の木 枯れる原因3つと管理のコツとは?【マッサン】」はこちら
「パキラが枯れる原因とは?【枯らさないためのコツ3つも】」はこちら
「ガジュマル剪定 丸坊主に挑戦レポ!剪定から1年後までの記録」はこちら
「シンゴニウムが枯れる原因と対策【癒しのグリーン】」はこちら