幸福の木ことドラセナマッサンゲアナ。イエローの斑が美しいドラセナの一種です。
「幸福の木」と呼ばれるようになった由来は、「玄関先にマッサンゲアナを置いておくといいことがある」とハワイで言い伝えられているからだとか。
今回は、そんな幸福の木を挿し木で増やす方法を画像付きでご紹介します。
幸福の木を挿し木(さしき)で増やす方法とは?
幸福の木を挿し木で増やす手順①適期は気温が上がり始める春
幸福の木を挿し木で増やすのに適しているのは、気温が上がり始める春です。
幸福の木は生長が緩やか
もちろん、春~秋の間でも挿し木できます。ただ、幸福の木は生長がゆっくりなため、秋に挿し木するとそのまますぐに冬を迎えることになります。
すると、しっかりと土に根を張る前に寒さによって弱ってしまうことも多いです。また、元株の方の脇芽も寒いと出にくくなります。
生育の経過をスムーズに進めるなら、気温が上昇し始める春に挿し木するのがおすすめです。
春に挿し木することで、冬までの間に生長期間をより多く確保できます。
あわせて読みたい「伸びすぎた幸福の木の剪定のやり方を解説【適期と手順】」はこちら
幸福の木を挿し木で増やす手順②根元からえぐり取る
葉の付け根をカッターでえぐり取るようにしてカットします。(下写真)
切り口からは雑菌や虫が侵入する恐れがあるのため、心配なら癒合剤を塗っておきましょう。
癒合剤はホームセンターや園芸店で購入できます。「トップシン」がメジャーです。
うまくいけば残った幹からも芽が出てくる
葉を取った後の幹です。(上写真)
こちらもうまくいけば1か月ほどで幹の隙間から芽が出てきます。捨てずに管理を続けてみてくださいね。ただ、生長はかなり遅いです。
※うまくいけば上写真のように幹から芽が出て新しい葉が展開します。
幸福の木を挿し木で増やす手順③水に差して発根を待つ
カットした茎は古い葉を取り除いて水に差します。
葉が多すぎる場合は蒸散によって水分が抜けてしまうため、あらかじめカットしておくとよいでしょう。
直射日光を避けた涼しい場所に置いて発根を待ちます。うまくいけば20日ほどで白い根っこが出てきますよ。
水道水であれば5日に1回程度の水替えでok
水替えは5日に1回程度でok。水道水であればカルキが含まれているため、清潔が保たれています。
もちろん毎日水替えしても構いませんが、植物の負担にならないようにするのがおすすめです。
幸福の木を挿し木で増やす手順④根が5cm程伸びるまで水替え
うまくいけば1か月ほどで下写真くらいに根が伸びてきます。
5cmくらい根が伸びれば土に植え付けましょう。
幸福の木を挿し木で増やす手順⑤土に植え替える
発根した挿し木は水はけのよい土に植え付けましょう。根が出ているとはいえ、水差しで発根した根はまだ土に馴染めていません。
しっかりと根が張るまでは過度の乾燥に気を付け、土が乾きすぎないように気を付けてください。
挿し木に触れて抵抗を感じるようになれば根が活着したサインです。
土は「養分を含まない・清潔で・水はけの良い」ものがベスト!
発根後の挿し木を植える際に使用する土は、できるだけ清潔で水はけの良いものにします。たとえばバーミキュライトや赤玉土(小粒)などです。
使い古しの土は雑菌が混入している恐れがあるため避けた方が無難です。
根がしっかりと張って鉢底から根が見えてきたら、次は通常の観葉植物用の土を使用します。
まとめ
今回は幸福の木を挿し木で増やす方法をご紹介しました。
幸福の木の魅力といえばイエローの斑の入った美しい葉です。しかし、長く育てているうちに葉が伸びきってだらしのない姿になりがちですね。
そんな時は剪定ついでに今回ご紹介した挿し木にも挑戦してみてはいかがでしょうか?
幸福の木 挿し木の手順
- 適期は気温が上がり始める春ころ
- 茎を根元からカット
- 水に差す
- 十分に発根するまで水替え
- 土に植え付ける
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