「幸福の木に花が咲いた!でも、ネットで検索したら″不幸″や″ストレス″という言葉が出てきて不安になってしまった…。」
「せっかく咲いた花。切ってしまうのはあまりにも可哀そうなのでは…?」
幸福の木に花が咲いたという方の中には、上記のような不安や疑問を抱かれている方も多いのではないでしょうか?
結論から申しますと、幸福の木に花が咲いたからといって不幸になるということはありません!まずはご安心くださいね。
ただ、幸福の木自体が弱っている状態で花を咲かせた場合、花芽をカットすることをおすすめします。
では、なぜ花を付けたのか?また、幸福の木の花はなぜカットすべきなのか?について詳しく見ていきましょう。
幸福の木の花は不幸のサイン?花が咲いたらストレスのサインかも…
幸福の木を観葉植物として育てている場合、花が咲きやすいのが秋から冬にかけての寒い時期です。なぜか。
それは「生命に危険を感じているから」と考えられます。
幸福の木は秋から冬に花芽を付けることが多い
幸福の木は熱帯アフリカが原産。暖かい場所を好む一方、とにかく寒さを苦手とします。
耐えられる寒さは10度程度までですが、20度を下回ると生長が鈍り、15度以下になると休眠に入ります。
そのため、秋から冬にかけての寒い時期に幸福の木の花が咲いた場合、
「このままでは寒さで枯れるかもしれない…、今のうちに花を咲かせて種を作り、なんとか子孫を残しておかなくては…」
ということで花芽を付けているケースが多いです。
つまり、最後の力を振り絞って花を咲かせ種を作ろうとしている可能性が高いということになります。
特に葉の色つやが悪く購入時に比べて全体的に弱々しくなっている場合、少なからずストレスを受けている可能性が高いです。
花をそのままにしていると栄養をとられてしまうことも
幸福の木の花をそのままにしておくと、種子を作るために栄養が取られてしまい、余計に全体が弱ってしまう…ということがあります。
そのため、冬場に花が付いた場合は幸福の木をこれ以上弱らせないためにも、早めに花芽をカットするのがおすすめです。
ちょっと可哀そうですが、これ以上弱らせないためにも必要な対処となります。
「(株の体力低下により)幸福の木に花が咲いた場合、そのままにしていると株の栄養が種に取られてそのまま枯れてしまうことが多い。」
これが、「幸福の木に花が咲くと不幸になる」という噂の所以なのかもしれませんね。
花びらや蜜で床を汚したくない方はカットするのがおすすめ
幸福の木の花からは透明の蜜が出てきます。この蜜はベタベタとしており、床に落ちるとフローリングや畳、カーペットなどを汚してしまうのです。
また、幸福の木の花びらは細かく、落ち始めるとこちらも掃除に手間がかかります。
「あくまで葉を楽しみたい」という方は、花芽に気付いた段階で早目にカットしておくとよいでしょう。
弱っている様子がないなら花を楽しんでからカットするのもよい
とはいえ、なかなか珍しい幸福の木の花。特に全体が弱っている様子もないのであれば、開花した状態を観賞してからカットするのもよいでしょう。
幸福の木の花は独特の甘い香りを放つのが特徴です。バナナの香りに近いかもしれませんね。
実際に香ると分かりますが少し「ツン」とした香りで、ずっと嗅いでいると「ちょっときついかも…」と感じる人も多いでしょう。
そして、そのほとんどが夜に咲きます。日中は下写真のように花びらが閉じていることが多いです。
夕方になり、なんとなく甘い香りが漂ってきたな…と感じたら、幸福の木の花が開花しているかもしれませんね。
幸福の木の花は不幸のサイン?花が咲いたらストレスのサインかも【まとめ】
ということで、今回は幸福の木に花が咲く主な理由と対処法までをご紹介しました。
結論、冬に花が咲いたらカットしておくのが無難です。特に全体が弱々しくなっている場合は、花に栄養をとられてさらに弱ってしまうことも考えられます。
とはいえ、せっかくつけてくれた珍しい幸福の木のお花。カット後は水差しにして楽しむのもいいかもしれません。