ライムグリーンの斑が美しい幸福の木ことドラセナマッサンゲアナ。
その縁起の良いネーミングから、贈り物としても高い人気を誇り続ける観葉植物です。
そして、そんな幸福の木の葉先が茶色く枯れる症状にお困りの方は多いのではないでしょうか?
「土が乾いてから水を与えていたのに、なぜ?」
「根詰まりしている様子もない…原因が分からない!」
「寒さに当たらないように気を付けて育てていたのに…」
そこで今回は、幸福の木の葉先が茶色く枯れる理由をみていきましょう。
幸福の木 茶色くなった葉先は切る?葉先が傷む原因と対処法
まずはじめに。幸福の木の葉先が枯れるのにはいくつかの理由があります。そのひとつが「根詰まり」です。
さらに「寒さ(15度以下)」「極度の乾燥」なども、幸福の木の葉先が枯れる原因になりえます。
そして他にも葉先が枯れる意外な理由があるのです。それが「摩擦による傷み」と「葉水による冷え」です。
今回はこれらをくわしく見ていきましょう。
幸福の木の葉が伸びきっている場合は摩擦によって葉先が傷みやすい
購入当初の幸福の木は、下写真のように葉が短いことが多いです。
ライムグリーンの葉が美しく、すっきりとしたフォルムですね。
しかし、しばらく育てていると葉が伸びて、下写真のようにだらんとした見た目になりがちです。
こんな感じ。
見る人によっては少々だらしのない姿に感じるかもしれません。そして、伸びすぎた幸福の木はどうしてもだら~んとまわりに広がります。
人がよく通る場所に置いていたり、葉どうしが触れることで葉が茶色く傷む
そして、ふわっと広がった幸福の木の葉はどうしても葉どうしがぶつかりやすく、摩擦によって葉が傷みやすくなります。これが葉先が茶色くなるもうひとつの原因です。
人が良く通る場所に置いている場合も同じです。枯れているというよりは、傷ついているような状態といえるでしょう。
幸福の木のように、葉がふわっと広がりやすい植物は、このようにどうしても葉先が茶色くなりやすい傾向にあります。(下写真)
冷え込みのきつい冬の夜間に葉水することで葉先が傷むことも
美しい葉を保つためには湿度が重要です。こまめな葉水で葉に潤いを…とお考えの方もおおいでしょう。
しかし、気温の下がる冬場の葉水は注意が必要です。その理由が水温の低下。
冷え込みがきつくなる夜間に葉水することで葉先に水滴が停滞し、その水分が朝晩のうちに冷え込み葉先を傷めることも考えられるからです。
冬の葉水は午前中の暖かい時間帯におこなうのが安心でしょう。
一度、茶色く枯れた葉先は元に戻らない…
残念ながら、すでに茶色く枯れた葉先を元通りにすることはできません。
どうしても気になるようであれば葉先をカットしましょう。しかし、カットした断面からまた茶色く変色します。
「ふわっと広がるタイプの観葉植物は葉先が傷みやすいもの」と諦めるのも一つの方法です。
どうしても気になるなら春に剪定に挑戦してみるのもよい
どうしても気になる…という場合は春に剪定してみるのもひとつの手です。
天気予報を見て最低気温が15度以上になってきたら幸福の木の生長がさかんになります。
この時期に、葉の付け根をカットします。(下写真)
うまくいけば幹から脇芽が出てきます。ただ、こればかりは賭けですね。もちろん「絶対成功する(新芽が出てくる)」とは言い切れません。
※ちなみに筆者はその後、そのまま枯れてしまいました。残念。もう少し暖かい地域なら成功率が高いかも。(筆者は近畿地方です)
カットした茎は水差しにして発根させてみるのもよい
カットした茎付きの葉は水差しにするのもよいでしょう。
うまくいけば1か月程で発根します。
これを水はけのよい清潔な土に植え付けましょう。養分を含まない土が適しています。
しっかりと根が張ったら、次は観葉植物用の養分を含む土に定植します。こちらも育てていくとどんどん大きくなりますよ。
幸福の木 茶色くなった葉先は切る?葉先が傷む原因と対処法【まとめ】
今回は幸福の木の葉先が枯れる意外な理由をご紹介しました。
冬であれば寒さと水のやり過ぎに気を付けましょう。春~秋にかけては葉焼けや水切れに気を付けつつ見守ります。
長く育てていくとどうしても葉が伸びきって樹形が崩れがちな幸福の木。勇気があれば、剪定による再生にも挑戦してみてください。
適期は気温が上がり始める春ですよ。
幸福の木の葉先が枯れる意外な理由
- 根詰まり、寒さ、水切れ
- 摩擦による葉の傷み
- 冬の夜間の葉水により葉が冷えて傷む、等
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