色鮮やかな葉が優し気に広がる「幸福の木(ドラセナマッサンゲアナ)」。
いつの間にか葉がどんどん取れて、幹だけになってしまった幸福の木を前に「もう捨ててしまおうか…」とお悩みではありませんか?
今回は、幸福の木が幹だけになったらどうすべきかをくわしくご紹介します。
幸福の木は幹だけになっても復活の可能性は残されているよ。すぐに捨ててしまわず、まずはこの記事を読んで復活の可能性はあるか確認してみてね。
幸福の木が幹だけになった!復活できるかの見分け方と対処法
幸福の木が幹だけになった場合、まずは幹に触れてみましょう。
幹に触れてスカスカ、ぶよぶよとしているなら復活は困難
幸福の木の幹に触れてみて、柔らかい・スカスカ・ぶよぶよとしている場合は、「根腐れ」を起こしている可能性が高いです。
根が腐ると水分や養分を取り込めません。
すると、腐敗が根から幹へと進行します。結果、そのまま新しい芽が吹くことなく腐敗してしまうのです。
特に、幸福の木は海外から仕入れた幹を国内で土に差し、発根させているものが多く、地上部の大きさに比べて根は多く張っていないことが多いです。
そのため、水をやり過ぎると根が常に湿った状態となり、そのまま腐ってしまうことがあります。
幹に触れてまだ硬いようなら復活の可能性は大いにあり
幸福の木の幹に触れて、まだ硬いようであれば復活の可能性は大いにあります。
気温が20度以上なら屋外の半日陰に置いてみるのがおすすめです。
幸福の木の根腐れが疑われる場合の対処方法
しばらく土を乾かし気味に管理し、風通しのよい明るい場所に置いてみましょう。うまくいけば新芽が出るかもしれません。
ただ、残念ながら、すでに根腐れに発展している場合は復活が難しいです。
水やりチェッカーがあると便利
水やりの失敗を防ぐために持っておくと便利なのが水やりチェッカー「サスティー」です。
スティック状のチェッカーで、使い方は土に差しておくだけ。これだけで、土の乾き具合を色で測定し、最適な水やりのタイミングを教えてくれますよ。
- 最低気温が15度以上の春~秋⇒チェッカーが「白」になったタイミングでたっぷりと水を与える
- 最低気温が15度以下の秋~冬⇒チェッカーが「白」になって、さらに3~4日してから常温の水を午前中に与える
幸福の木の日光不足が疑われる場合の対処方法
その間、水のやり過ぎに注意してください。土が乾いて2~3日してからたっぷりと与えるくらいがよいでしょう。
時間はかかりますが、うまくいけば幹から新芽が吹いてきます。その後は、土がしっかり乾いたタイミングで水を与えます。
日当たりが悪い場所なら植物育成ライトを使ってみる
幸福の木は耐陰性があるため、室内で育てられる観葉植物として人気がありますね。
しかし、多くの観葉植物に比べると、幸福の木の場合はそこまで耐陰性が強いともいえないようです。
美しい葉を保ち株を丈夫に育てるなら日光は欠かせません。室内なら南向きの窓際がベストでしょう。
ただ、「建物の構造的にどうしても日当たりが悪い」「窓際に置くスペースが確保できない」などという場合もあります。
そんな時は「植物育成ライト」を使ってみるのもおすすめです。植物育成ライトを使うことで、室内で管理しながら日光不足を補うことができます。
スタンドタイプ、吊り下げタイプ、クリップタイプなどがありますが、個人的にはクリップタイプがおすすめです。
理由は、場所を取らずに済むことと、アームが自在に動かせるタイプならさまざまな角度から照射できるからです。
タイマー付きだとベスト。使用の目安は8時間~12時間。あらかじめタイマーをセットしておくとその後の管理が楽になるよ。
幸福の木の幹の根元は柔らかいけど上の方は硬い…そんな時の対処法
このような場合は、柔らかくなっている部分のみを切り取ってみるのがおすすめ。理由は、腐敗がこれ以上拡がるのを抑えるためです。
すでに腐った地上部は切り捨て、上部の固い部分のみを乾いた土に差してみます。うまくいけば発根し、新しい葉が出てきますよ。
カットした断面(幹の上部)には、細菌の侵入を防ぐための癒合剤を塗っておくと安心です。
土に差す際は、幹の上下を間違えないようにしてくださいね。
幸福の木が幹だけになった!復活できるかの見分け方と対処法【まとめ】
今回は幸福の木が幹だけになった場合はどうすべきかについて詳しくご紹介しました。
幹に触れて硬さを感じるようなら、十分に復活の可能性を秘めています。
今回の記事を参考に、幹だけになった幸福の木を復活させてみてください。