キセログラフィカの寿命をご存じですか?
大型種のキセログラフィカは「エアプランツの王様」とも呼ばれ、長い寿命を持つエアプランツのひとつです。
ただし、管理のポイントを押さえていないと一年もしないうちに枯れてしまうことも少なくないんです…。
そこで今回は、キセログラフィカの寿命と長生きのポイントについてまとめてみました。
キセログラフィカの寿命はどれくらい?
発芽から開花~完全に枯れるまでは10年ほど、個体や環境によっては20年以上生きる
キセログラフィカをはじめとするエアプランツは、花が咲くと元株は徐々に枯れます。
一般的に発芽から開花までは約5年、開花から子株へ栄養を移行し、完全に枯れるまでは約4年~5年ほどです。
つまり、キセログラフィカは合計10年ほどの寿命であるといえます。
※栽培環境や品種によっても寿命は異なる。光線不足だとなかなか株が充実せず、花が咲かないことも多い。
エアプランツの中でも大型種のキセログラフィカは、生長が比較的ゆっくり。環境や個体によっては20年以上生きるものもあるよ。花が付くと子株が生まれるから、世代交代しながら10年以上生き続けるんだ!
元株は花が咲くと枯れ、花後に子株を付ける
キセログラフィカは開花後、元株に関しては徐々に枯れていきます。
が、開花後は株元に子株を誕生させるのです。
キセログラフィカは世代交代しながら、何十年と長く生き続けられます。
元株が枯れても開花後に子株が誕生。1つの株の寿命は10年くらいだけど、世代交代しながらさらに長く生き続けるよ。親株から子株を引き離すのは、子株が十分な大きさになってからにしよう。
キセログラフィカを長生きさせるのは一般家庭内では難しい?
放置でも調子が良いのは梅雨時期くらい
キセログラフィカの生育適温は20度~30度、湿度は80%以上です。明るく風通しの良い環境を好みます。
日本の場合、キセログラフィカにばっちりの環境になるのは梅雨時期の屋外くらいでしょう。
梅雨はキセログラフィカの生育が旺盛になる時期。屋外の半日陰に吊るしておくと良く育つよ。ただし、直射日光が当たると根元が蒸れたり、葉を傷めるたりするから避けて。
室内管理の場合、風通しが制限されることで基部が蒸れやすい
キセログラフィカを育てている多くの方が、室内に飾っているのではないでしょうか?
「土を使わずに育てられる=清潔、水やりが少なく済む」と思われがちですが、実はこれは間違い。
水を与えずに空中から水分を取り込めるのは、湿度の高い自生地での話なのです。
日本の一般家庭内の場合、梅雨以外は空気が乾燥しているよ。人にとって快適な環境でも、キセログラフィカにとっては湿度不足。くるんと葉が内側に丸まっているのは「干からびて死にそう」な姿なんだ。(上写真)
☆★エアプランツの水やり頻度、適した時間は?時期別の水やり方法↓↓
管理のポイントさえ押さえておけば、キセログラフィカを長生きさせることは可能!
とはいえ、一般家庭内であっても管理のポイントさえ押さえておけば、キセログラフィカを長く育てることは可能です。
キセログラフィカを長く育てるために欠かせないのが、光・水・風の3つ。次項でくわしく解説するよ!
キセログラフィカの寿命を延ばしたいなら3つのポイントを押さえておこう
ポイント①水遣りは葉が緑色に変わるくらいたっぷりと
キセログラフィカの水やりは、軽く霧吹きを吹きかける…くらいでは足りません。
水は、葉の色が全体的に緑色に変わるくらいたっぷりと与えます。水滴がボトボト垂れるくらいです。
ただし、冬は寒さで傷みやすいから水の量は半分くらいを意識してみて。水やりの頻度は環境によっても異なるけど、春~秋なら週3~4回くらい。冬は1~2回くらい。頻度よりも風通しが重要。3時間以上経ってもびしょびしょなのは×。
ポイント②水遣りから3時間後には全体が乾くよう管理
水やりから3時間後には全体が乾いているのが理想です。
キセログラフィカは、葉の付け根に水を貯めるタンクタイプのエアプランツです。
ただし、室内管理の場合は付け根に水を貯めておくと、風通しの悪さによって高確率で基部が腐ります。
室内管理の場合は水やり後、株を逆さにして付け根に溜まった水分を軽く切っておくと腐敗防止になるよ。(上写真)
ポイント③明るく風通しの良い場所に吊るす(10度以下は避ける)
キセログラフィカを室内で管理する場合、南~東向きの窓際に吊るすのが適しています。
あまりにも日当たりが悪いと株が弱ってしまいます。また、風通しが悪いと蒸れて株元が傷みやすいです。
窓を閉め切る時期はサーキュレーターを使って空気の流れを作ろう!
管理に自信がない…そんな方にはフェイクグリーン(人工観葉)もおすすめ
キセログラフィカはエアプランツの中でも比較的高価です。100円ショップではまず手に入らないでしょう。
サイズによっても異なりますが、1株2000円~3000円はします。
ちょこんと置いておくだけでおしゃれな雰囲気にしてくれるキセログラフィカ!とはいえ安くないし、すぐ枯らしてしまいそうで手が出ない…。そんな方におすすめなのが「フェイクグリーン」だよ。
面倒な霧吹きや風通しの管理は一切不要。飾りたい場所で楽しめる
フェイクグリーンなら面倒や水やりは一切不要。日当たりや風通しを気にせず好きな場所に置いて楽しめます。
シルバーリーフ系の植物は、フェイクグリーンでも安っぽくならないのが特徴。ただ、よりリアルで本物に近いものが欲しいなら造花専門店で探してみるのがおすすめ。
本物と見間違えるほどリアルなフェイクグリーンなら造花専門店がおすすめ
チランジア ガラスシリンダー H31cm 観葉植物 フェイクグリーン ¥6,050(税込)
こちらは造花専門店「プリマ」のフェイクグリーンです。
ひとつひとつ職人の手作業で仕上げられているので、至近距離でも本物と見間違えるほどリアル。
ビカクシダフレーム 観葉植物 フェイクグリーン ¥6,380(税込)
造花専門店の高級フェイクグリーンは、自宅用としてはもちろん、大切な人へのプレゼントにもおすすめです。
まとめ
- キセログラフィカ1株の寿命はだいたい10年ほど。ただし、花後は子株を誕生させる。世代交代しながら10年以上生き続けられる
- キセログラフィカを長生きさせるためには3つのポイントを押さえておく必要がある。それが、「水遣りは葉の色が緑に変わるくらいたっぷりと」「水遣りから3時間後には全体が乾くくらいが理想」「明るく風通しの良い場所で管理(室内なら南~東向きの窓際に吊るすと良い)」
- 管理に自信がない、何度挑戦しても枯らしてしまう…そんな方には「フェイクグリーン(人工観葉)」もおすすめ