艶々で肉厚な葉がとっても可愛らしい観葉植物・カリシア。小ぶりな葉をこんもりとさせ、環境によって葉色を変える姿は思わず見とれてしまう美しさです。
今回は、カリシアの育て方や増やし方、害虫対策までをまとめてご紹介します。
カリシアロザートの増やし方
カリシアの増やし方は主に2パターン
- 株分け…今ある株がこんもりと充実している場合、植え替えと同時に根元から株を分けて鉢を増やす
- 挿し木…今ある株から茎を3cm~5cm程カットし水に差す(浮かべる感じ)。発根後、土に植え付ける
もっとも簡単で手軽に挑戦できるのが「挿し木」
カリシアを増やすのにもっとも簡単なのが挿し木での増やし方です。カリシアの挿し木は容易で発根率も非常に良いです。
適期は春から秋にかけての暖かい時期になります。ただし、真夏は避けた方が無難です。
カリシアの挿し木のやり方
適期は4月~9月頃。カリシアから茎を3~5cm程カットする
水に浸ける(差す)
発根後、土に植え付ける
しばらくは乾燥し過ぎないように霧吹きで保湿、直射日光を避ける
根付いたら通常の管理にする(土が乾いたら水やり、日当たりの良い場所へ)
土に植え付けて2か月程経った姿がこちら
※余談ですが、挿し木適期ではなく冬場(1月)に試しにカリシアの挿し木をしてみました。すると、なんと2本中2本発根。カリシアは挿し木で増やしやすいのでぜひ、挑戦してみてくださいね。
☆★カリシアの挿し木方法はこちら↓↓
カリシアロザートの育て方【季節別】
それでは、カリシアの育て方をご紹介します。時期によって管理方法が変わるので、季節別での解説です。
カリシアの育て方【春~秋】
春から秋にかけてのカリシアはよく生長します。土が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えましょう。
置き場所は風通し・日当たりの良い場所です。屋外であれば徒長を防ぐことができ、また、株自体を丈夫に大きく育てられます。
ただし、真夏は高温と強光によって葉が傷む「葉焼け」を起こすことも考えられます。
様子をみて半日陰に移動させるか、遮光ネット等を利用するのがおすすめです。
- 水やりは土が乾いてからたっぷりと
- 日当たりを好むが真夏の直射日光は注意が必要
カリシアの育て方【冬】
冬場のカリシアは生長が緩慢になります。そのため、水を吸い上げる力が低下しています。
- 水やりは土が乾いて2~3日程経ってからやや控えめに
- 寒さに弱い。5度以下は避ける
カリシアにつきやすい害虫【予防と対処法】
では、カリシアを害虫から守るための対策、対処法です。
カリシアにつきやすい病害虫
カリシアにつきやすい害虫として挙げられるのが、「ハダニ」や「カイガラムシ」です。
カリシアの害虫【予防】
あらかじめ、観葉植物の根からオルトランDX成分を吸収させておくことで、その植物を摂取した害虫を死滅させ被害を最小限に抑える効果があります。
オルトランの使い方【主に2パターン】
- 植え替えの際に根元にオルトランDXを撒く(オルトランの臭いが少なく済む)
- 根元近くにオルトランDXを撒く(手軽だが少し臭いがする)
このようにすることで、水やりの度にオルトランDXの成分が解けて観葉植物が吸収してくれます。使用量は1株に対して1gと記載されています。
ボトルタイプなら4~5回振ると、ちょうど1~2g程度が出てきますよ。若干、臭いがあるので敏感な方は植え替えの際に根元に撒いておくのがおすすめです。
植え付け時に使用する場合
鉢底石、土を1/3程入れ、真ん中あたりにオルトランをサッと撒きます。その後、株を真ん中に置いていつも通りに植え付けて完了です。
株元に撒く場合
株の根元あたりに撒いておくことで、水やりの度に土内へ浸透します。
カリシアの害虫【対処方法】
すでに害虫が付いている場合は直接取り除くか殺虫剤による駆除が必要です。
歯ブラシや使い捨てのビニール手袋をはめてカイガラムシを直接取り除きます。殺虫剤の場合はそれぞれの使用方法をよく読み使います。
☆★観葉植物の害虫対策、駆除方法を初心者向けに分かりやすく解説↓↓
カリシアの主な品種
最後に、観葉植物として人気のカリシアを3つご紹介します。お好みの品種を選んでこんもり育ててみてください。
カリシア・ロザート
桃色に光る葉は、見る角度によって微妙に色味が変化。とても魅力的でメタリックな葉が人気のカリシアで、桃色カリシアともよばれています。
生産者が少なくあまり出回ることがないようなので、見つけたら即買いしたい品種。
育て方は通常のカリシアと同じで、直射日光には気を付けます。ただ、肥料を与えすぎるとピンク色になりにくいという特徴があるようです。
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カリシア・レペンス
ライムグリーンの葉はとても美しく、季節によっては葉を薄い桜色に染めます。(桜色カリシアともよばれているようです)
葉の裏側や茎は赤紫色をしており、ライムグリーンとのコントラストも個性的です。
光の当たり具合でさまざまな色味に見える魅力的なカリシア・レペンス。
気温や日当たりによって葉色が変化するので、一年を通して楽しませてくれます。(暖かい時期はグリーン、寒い時期は淡い桜色)
日当たりが良いと葉が桜色になりやすいようです。葉色を見ながら置き場所を試行錯誤するのも楽しそう。
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カリシア・エレガンス
深い緑色の葉に白色ストライプ模様がおしゃれなカリシアエ・レガンス。葉は少し大きめで長さ約3cm~5cm。
肉厚の葉は光でキラキラと輝きます。こちらも流通量があまり多くはないので見つけたらラッキーです。
秋頃に控え目な白い花を咲かせてくれることも。
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カリシアロザートの増やし方と育て方の基本【まとめ】
今回は、カリシアの育て方について詳しくご紹介しました。カリシアは丈夫で育てやすく、増やすのも容易なおすすめの植物です。
今回の記事を参考に、カリシアをこんもり育ててみてくださいね。
カリシアの育て方【春~秋】
- 水やりは土が乾いてからたっぷりと
- 日当たりを好むが真夏の直射日光は注意が必要
カリシアの育て方【冬】
- 水やりは土が乾いて2~3日程経ってからやや控えめに
- 寒さに弱い。5度以下は避ける
カリシアの増やし方
- 挿し木で比較的に容易に増やせる
カリシアの病害虫【予防と対処法】
- カイガラムシが付くことがある。予防はオルトランDXがおすすめ。発生後は駆除が必要。
カリシアの主な品種3つ
- カリシア・ロザート【桃色カリシアともよばれる】
- カリシア・レペンス【桜色カリシアともよばれる】
- カリシア・エレガンス【葉がやや大き目、白のストライプ模様】