カポックがひょろひょろして弱々しい姿になってしまった…。ボリュームのある姿に仕立て直したいけどやり方が分からない…。
手のひらのように広がる葉が可愛いカポック。
生育旺盛なカポックは育てやすい反面、いつの間にかひょろひょろに生長してしまうことも少なくありません。
そこで今回は、カポックがひょろひょろになった時の対処法やひょろひょろになる原因、美しい樹形を保つコツなどをご紹介します。
ひょろひょろに徒長したカポックの仕立て直し方を写真で解説
カポックがひょろひょろになった場合、適期に切り戻すことで樹形を整えることができます。
カポックがひょろひょろになったら適期に切り戻して樹形を整える
カポックがひょろひょろになって樹形が乱れた場合、適期に切り戻すことで樹形を整えることができます。
カポックを切り戻すのに適しているのは春~秋の暖かい時期。ただし、大胆に切り戻すなら生育がさかんな夏までには済ませておくのが良いよ。
5月~6月頃、ひょろひょろに伸びてしまった茎をカットします
ひょろひょろに伸びてしまった茎や枝を清潔な剪定はさみでカットしましょう。
適期に切り戻せばカットした枝を挿し木で増やすのも簡単です。
葉が大幅に減った場合は水のやり過ぎに注意する
葉を大幅に減らした場合はカット前よりも土が乾きにくくなります。
水やりは「〇日に1回」などと決めず、土が乾いているのを確認してからおこなってください。
約1か月ほどで新しい葉が出てきます
カット後は直射日光を避けた明るく風通しの良い場所で管理します。
1ヶ月ほどで新芽がでてくるはずです。半年もすれば再びボリュームのある姿に生長するでしょう。
カポックがひょろひょろに伸びてしまう主な原因は日光不足です。
カポックを室内で育てるなら、南~東向きの窓際に飾るとひょろひょろになるのを防ぐことができます。
▲仕立て直しから約半年後。葉が茂ってこんもりフォルムになりました。光が足りていれば、ひょろひょろと徒長することはありません。
気温が許す限りは屋外で管理するのも◎。カポックは暑さ・寒さともに強いです。
ひょろひょろのカポックを整えるなら、適期は生育がさかんになり始める春
カット後、新芽が出ずにそのまま弱ってしまうのでは…と不安に思われる方も多いのではないでしょうか?
切り戻し剪定による失敗を防ぐ最大のポイントは「適期におこなう」こと。これに尽きます。
大胆にカットするのは5月~6月頃までに済ませるのがベスト
カポックのカット適期は春から秋の暖かい時期ですね。
しかし、さらに失敗を防ぎスムーズな経過を望むなら、生長がさかんになり始める春がベストです。
気温が暖かくなり始める春先にカットすることで、秋までの間により多くの生育期間を確保することができます。
特に、カットしたカポックの枝を挿し木で育て直す場合、秋までの間により多くの根を張らせることで冬越しに備えることができるのですね。
冬場のカットは基本NG。大胆に形を整えるなら秋も避けた方がベター
逆に、秋から冬にかけての思い切ったカットは避けた方が無難です。理由は寒さにより生育が緩慢になっているから。
カット後、そのまま株が弱ってしまうことを防ぐためにも、カポックの思い切ったカットは春~夏(真夏になる前まで)に済ませましょう。
あわせて読みたい「カポックを冬越しさせる3つのポイントとは?【徹底解説】」
カット後は水のやり過ぎに要注意
カット後は葉数が大幅に減ります。そのため、葉からの蒸散も減るため水のやり過ぎによる根腐れに気を付けましょう。
カット前よりも気持ち乾かし気味に管理することで水のやり過ぎによる失敗を防ぐことができます。
土がしっかり乾いたのを確認してから水やりしてね。土が7日以上湿ったままだと根腐れを起こしやすくなるよ。土は水はけの良いものを。
カポックがひょろひょろに徒長する原因
それでは、カポックがひょろひょろになる主な理由と対処法までみていきましょう。
カポックがひょろひょろになる理由①生育期の日光不足
カポックは丈夫な観葉植物ですが、枯れないことと丈夫に育つことは別です。
日光不足が続くことで茎ばかりが日光を求めてひょろひょろと間延びします。これを「徒長(とちょう)」といいます。
徒長したカポックは見た目がひょろひょろと弱々しくなるだけじゃない。株自体の体力が低下することで、ちょっとしたストレスにも弱くなりダメージを受けやすくもなるんだ。
日光不足でひょろひょろになったカポックはどうすべき?
徒長によってひょろひょろになった部分を元に戻すことは出来ません。
ただし、適期にカットすることで形を整えることができます。
また、カットした茎を使って発根させ育て直すこともできますよ。これを「挿し木(さしき)」といいます。
あわせて読みたい「カポックを挿し木で増やす方法を分かりやすく解説します!」
カポックがひょろひょろになる理由②根詰まりにより下葉が落ちている
カポックはメジャーな観葉植物の中でもかなり根詰まりを起こしやすいです。
2年以上植え替えていないという場合は鉢底を覗いてみましょう。
もし、鉢底から根っこがはみ出ていたら根詰まりしているサインです。
根詰まりすると、下葉が落ちたり葉が変色して見た目が悪くなってきます。
葉が落ちることで、茎が目立つようになってひょろひょろな見た目に見えることもあります。
また、「水やりしても水分がなかなか土に浸透していかなくなった」という場合も、根詰まりしている可能性が高いです。
カポックの鉢底から根っこがはみ出ていたらどうすべき?
カポックの鉢底から根っこがはみ出ている場合、そのままだと株が弱ってしまいます。
春から秋にかけての暖かい時期にひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。
ただ、冬場の植え替えは避けて。寒さで株が弱ってしまう恐れがあるからだよ。本来、カポックは暖かい地域に自生する植物なんだ。
ひょろひょろのカポックはそのまま放置していても大丈夫?
ひょろひょろに伸びたカポック。ちょっと見栄えは悪いけどそのまま放っておいても枯れないよね…?
このような思われている方も多いのではないでしょうか?
しかし、カポックがひょろひょろになっている場合、その多くが日光不足に陥っている状態です。
日光不足が続くことで少しずつ株は弱っていく。すぐ枯れるとまではいかなくても、時間をかけて徐々に葉を落として弱っていくことが多いんだ。
日光不足でひょろひょろになカポックは「栄養不足」の状態
植物は光を使用して、水と二酸化炭素から酸素とブドウ糖(エネルギー源)を作り出します。
日光不足が続くと植物は栄養不足に陥ります。
さらにこの状態が長期間続くと葉が黄色くなり、成長が遅れるなどの兆候が現れます。
ひょろひょろに弱ったカポックは寒さや病害虫などのダメージを受けやすい
日光不足により体力の落ちたカポックは、病気や害虫、寒さなどに対する抵抗力が低下します。
対して十分な日光を浴びたカポックは、これらのストレスに対して強く、健康な成長を維持できるのです。
ひょろひょろになったカポックをそのままにしていると、ちょっとした環境の変化で枯れるリスクが高くなります。
葉と茎をつなぐ「葉柄(ようへい)」がひょろひょろと間延びするのは、日光不足の代表的な症状だよ。(上写真)
あわせて読みたい「日光なしでも観葉植物は育つ?日光がなくても枯れずに長持ちするグリーンも」
カポックの幹を太くする方法
カポックを太く丈夫に育てるには「日光」「風」そして「時間」が必要です。
カポックがひょろひょろに徒長している場合、まずは管理方法の見直しが必要。手っ取り早く太くしようとして闇雲に肥料を与えるのは逆効果になることも。
カポックを太く丈夫に育てたいなら置き場所が重要
カポックの幹を太くしたいときに欠かせないのが十分な日光と風通しです。
特に、カポックを太くしたいなら生育が旺盛な春~秋にかけての暖かい時期は屋外に置くのがおすすめ。
日光はもちろんですが、植物は風に当たることで幹が太く丈夫に育ちます。
室内なら南~東向きの窓際。気温が許す限りは屋外に置くのがベスト
- 春から秋(最高気温が15度以上) …室内なら南~東向きの窓際。屋外の半日陰だとさらに生育が良くなる。ただし、真夏は葉焼けを起こすため半日陰に移動or遮光ネットを使用。鉢を移動する場合はいきなり直射日光に当てず、数日かけて少しずつ明るい場所へ移動し、日光に慣らすことで葉焼けを防ぐ。
- 冬 …カポックが耐えられるのは5度程度まで。とはいえ、美しい姿を保ちたいならできるだけ暖かい場所での管理が望ましい。 最高気温が15度以下になってきたら室内の窓際に移動させ、乾燥気味に管理することで耐寒性を高める。
カポックを太く丈夫に育てるなら「日光」と同じくらい大切で欠かせないのが「風」。室内の場合、屋外に比べるとどうしても風通しの面で劣ることが多い。
カポックに肥料を与えるなら3つの条件をクリアしている時にして
カポックに肥料を与える場合、以下3つの条件をクリアしていることを確認します。
- 根詰まりしていないか?➡根詰まりした状態で肥料を与えると根を傷めやすい
- 春~秋の生育旺盛な時期か?➡生育が鈍る冬の肥料は不要
- 株が弱っていないか?➡株が弱っているということは根も傷んでいるということ。この状態で肥料を与えるとさらに根にダメージを与えてしまう可能性が高い
カポックにおすすめの肥料や与え方、注意点などについてはこちらの記事を参考にしてみてね。
ひょろひょろ防止!カポックの美しい樹形を保つ3つのコツ
カポックがひょろひょろにならないようにするコツは以下3つです。
カポックがひょろひょろになるのを防ぐコツ①室内なら南~東向きの窓際に置く
カポックがひょろひょろになる一番の原因が「日光不足」です。
室内でカポックを育てるなら南~東向きの窓際に置くのが基本。十分な光を与えることで徒長を起こしにくくなります。
ただし、窓際であっても陰になるような場所は×。光が当たらないと意味がないよ。(上写真)
カポックがひょろひょろになるのを防ぐコツ②1年に1回の植え替え
カポックは多くの観葉植物の中でも生育が早く、根詰まりを起こしやすい植物です。
根詰まりした状態を放置していると徐々に下葉が落ち、茎ばかりが目立ってひょろひょろした見た目になります。
カポックの美しい樹形をキープするなら最低でも2年に1回の植え替えは必須でしょう。
基本はひとまわり大きめの鉢に植え替え。ただ、「これ以上鉢を大きくしたくない」って場合は以下記事を参考にしてみてね。
あわせて読みたい「根詰まりでも鉢を大きくしたくない…そんな時の観葉植物の植え替え方法!」
カポックがひょろひょろになるのを防ぐコツ③2年に1回程度の切り戻し
すでにカポックがひょろひょろになってしまった場合、置き場所や管理方法を見直したところで元にはもどりません。
そんな時は切り戻しで樹形を整えます。
「ひょろひょろになっている=株が弱っている」ということ。切り戻すなら回復力のもっとも高い5月~6月ころを狙って。
枝が天井に付くくらいひょろひょろのカポックはどう仕立て直す?
上写真のように、カポックがひょろひょろに伸びて天井に付きそうな場合は「切り戻し」と「挿し木」で整えます。
天気予報で最低気温が15度以上になってきたタイミングを狙ってひょろひょろに伸びた枝を切る
カポックは気温が上がり始める春にもっとも生育が旺盛になります。
この時期に切り戻せば剪定後の経過もスムーズに進みやすいです。
カットした枝は挿し木で育てればok
切り取ったカポックの枝は挿し木で育てます。
水差しで発根させ土に植え替えれば、1年くらいでこんな感じに葉が茂りますよ。(上写真)
カポックを挿し木にする方法についてはこちらの記事を参考にしてみてね。
あわせて読みたい「室内に置いてはいけない観葉植物はある?小さな子供やペットのいるお家での注意点」
ひょろひょろに伸びた幹を曲げてみるのも面白い
ここまでで、カポックが「ひょろひょろになる原因」や「ひょろひょろになった時の仕立て直し方」などについてお伝えしました。
が、ひょろひょろに伸びた幹をあえて残して曲がり木にするという楽しみ方もあります。
カポックの曲がり木はインテリアショップでも見かけることの多くおしゃれ。通常のカポックより曲げ木に仕立てたカポックの方がお値段も高めだよ。
カポックは幹が柔軟。ひょろひょろの枝を曲げて管理方法を見直せばおしゃれな曲がり木に仕立てられる
カポックは幹に柔軟性があります。
支柱や麻紐などを使って好みの樹形にデザインするのも楽しいです。
幹を曲げる時はゆっくり慎重に。枝から樹液が滲み出てきたら一旦曲げるのを止めて。数日かけてすこしずつ角度を付けていくのが〇。
カポックの曲げ方
【準備するもの】
- 麻紐
- 必要なら支柱、ソフトワイヤー
【手順】
- 適期は春~秋。この時期に曲げることで万が一折れてしまってもスムーズな回復が望める
- 鉢に麻紐をくくりつけておく
- 曲げたい部分をゆっくり少しずつ曲げていく
- 曲げたい角度になったら麻紐をくくりつけ、あらかじめ鉢にくくっておいた麻紐に固定する
- 日当たり、風通しの良い場所で管理する
ちなみに、支柱を使って曲げる場合はこんな感じ。↓↓
支柱を2本立てて曲げた枝をソフトワイヤーで固定します。
さらにくわしい手順は以下記事を参考にしてみて。ゴムノキの曲げ方だけどカポックも同じやり方で曲げられるよ。
曲がったカポックが欲しいなら観葉植物専門店がおすすめ
曲がりカポックが欲しいなら観葉植物専門店がおすすめ。
徹底管理のもと大切に育てられたカポックは購入後も弱りにくく、美しい状態を長く楽しめます。
購入時期によってはサイズに多少の前後はあるよ。プロが育てた曲がり木はとにかく綺麗で長持ちするのが特長。
☆★観葉植物の通販の事なら何でも揃う「花のアリマツ楽天市場支店」で曲がりカポックを探してみる
絶対にひょろひょろしないカポックが欲しいなら人工観葉もアリ
日当たりの良い場所がなかなか確保できない。そもそもカポックを飾りたい場所の日当たりがイマイチ…。
植え替えや剪定は正直面倒。買ってきたままの樹形をそのままキープ出来たらなぁ…。
このような方におすすめなのが「人工観葉(フェイクグリーン)」です。
フェイクグリーンなら日光不足でひょろひょろに乱れることはありません。
土も水も使わず清潔。害虫が湧く心配もなから虫が苦手でも安心して楽しめます。
日当たりが悪くてもひょろひょろに伸びることはない。害虫の心配も要らず長く楽しめるのがフェイクグリーン
人工観葉であれば土も水も不要。面倒な水やりや植え替え、難しい剪定作業も必要ありません。
日当たりの悪い北側の寝室や窓の無い玄関などにも、グリーンを取り入れることができます。
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風通しの悪い場所や日当たりがイマイチな場所に置いていると弱々しい見た目になりがち。
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面倒な水やりも難しい湿度管理も不要です。
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ひょろひょろに徒長したカポックの仕立て直し方を写真で解説【まとめ】
今回は、カポックがひょろひょろになる理由と対処法をくわしくご紹介しました。
カポックがひょろひょろになる理由と対処法
・生育期の日光不足
…特に、春から秋にかけて日光が不足すると茎が縦ばかりに伸びて間延びしやすい
・根詰まりによって下葉が落ちて茎が目立っている可能性もある
…2年以上植え替えいていない場合は根詰まりしている可能性が高い
カポックを育てている人におすすめの便利アイテム
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