手のひらを大きく広げたような肉厚の葉がかわいいホンコンカポック。
暑さにも寒さにも強く、乾燥にもよく耐えるため初心者でも枯らしにくく管理のしやすい植物です。
そんなカポックですが、一年の中でもっとも気を付けるべきが冬場の管理になります。
そこで今回は、カポックの冬場にける管理方法について徹底解説します。
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カポックの冬越しで押さえておくべきポイント3つ
- カポックは屋外で冬越しできる?室内か屋外で迷った時の判断基準
が分かるよ!
カポックを冬越しさせる3つのポイントとは?
カポックを冬越しさせる上で大切になるポイントは3つです。
以下3つのポイントさえつかめば、カポックの美しい姿を保ちつつ厳しい冬を乗り越えることができるよ。それぞれをくわしくみていこう。
カポックを冬越しさせるポイント①5度以下は避ける、できれば10度欲しい
カポックは多くの観葉植物の中でもトップクラスに丈夫です。
充実した株であれば、0度~3度程度でも冬越し可能で、関東より以西であれば地植えにされたカポックを見かけることもあります。
▲1月に外に置かれたカポック(関西地方)
そんなカポックですが、美しい葉をキープしつつ冬越しさせるためには最低でも5度、できれば10度は必要になります。
屋外に置いている場合、5度以下になりそうなら室内へ移動しておくのが安心。株が小さかったり、植え替え直後で心配な場合、15度以下になりそうなら室内へ移動させておく。南~東向きの窓際に置いて育てよう。
小さな株は、夜になったら窓から1~2m離す
カポックは寒さにも非常に強く、高さ約1m以上ある充実した株であれば、0度~3度程度の寒さであれば冬越しすることも珍しくありません。
しかし、植え替えて間もない(1か月も経っていない)株や、購入したてで環境が急激に変化した株、高さ30cmにも満たない小さめの株などは、厳しい寒さを乗り越えるための体力がついていない場合も多いです。
そして、室内であっても意外と冷え込むのが朝晩の窓際になります。
夜になったら窓から1~2mほど離してやるだけでも寒さ対策として効果的です。できればお部屋の中心付近に移動してやると安心ですよ。
明るくなったらまた窓際の明るい場所へ戻してやります。
土がカラカラに乾いていたとしても、夜間の水やりは控えて。鉢内に残った水分が夜間のうちに冷えて、根を弱らせてしまう恐れがあるんだ。翌日、明るくなってから常温の水を与えしっかりと水気を切ろう。
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カポックを冬越しさせるポイント②水やりは土が乾いて3~4日してから
カポックは春から秋の暖かい時期に非常によく育ちます。水やりは土が乾いたらたっぷりとが基本です。
しかし、気温の下がる冬場は別です。
気温が下がることでカポックの生育の速度も遅くなります。すると、暖かい時期よりも根が水を吸う力が弱まってくるのですね。
この状態で暖かい時期と同じように水やりした場合、根が呼吸できずに傷む「根腐れ」の原因になります。
冬の水やりは土が乾いてさらに3~4日してから。土の約1/3が湿るくらいの量で、できるだけ暖かい時間帯に済ませてね。
水やりは暖かい時間帯に、水やり後はしっかりと水気を切るのが根腐れさせないコツ!
冬は土が乾いて3~4日経過したら、できるだけ暖かい時間帯(できれば午前中~昼頃)にぬるめの水(30度くらい)を与えましょう。
鉢底から流れ出てきた水はしっかりと切り、受け皿に溜まった汚れた水もこまめに捨てます。
小さな鉢であれば、鉢底に雑巾やキッチンペーパーなどを敷いて、余分な水分を抜いておくのが望ましいです。
水分を吸った雑巾やキッチンペーパーはそのままにせず、1~2時間ほどしたら鉢底から外してね。余分な水を抜いておくことで、根が寒さで傷むのを防ぐことができるよ。
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カポックを冬越しさせるポイント③冬場の肥料は基本的に不要
カポックの生長が盛んなのは20度以上の暖かい時期です。15度を下回ると徐々に生育が緩慢になる休眠期へ移行します。
そのため、冬場の肥料は基本的に不要です。
「なんとなく元気がないな…」と思い、肥料を与えることを思いつく方も多いかもしれませんが、不要な時期の肥料は根を傷める原因にもなりかねません。
冬場になんとなく元気がないと感じたら、まずは寒さに当たっていないか確認しよう。その後、水のやり過ぎや病害虫などの原因を探ってみてね。
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植え替えは外の気温が20度程度の時に済ませておく!
カポックは多くの観葉植物の中でも非常に生長が早く、根詰まりを起こしやすい植物です。
カポックの場合、「春先に植え替えても秋口には根詰まりしていた…」ということも珍しくありません。
根詰まりしたときのサインのひとつが、鉢底からはみ出る根っこです。(下写真)
上写真くらいに根が詰まると葉が徐々に変色してきます。
鉢内で根がぎゅうぎゅうに詰まると、根っこがスムーズに水分や養分が吸えなくなってくるのですね。
根詰まりを放置していると、葉の色味が悪くなったり、新しい葉が変形して綺麗に開かなかったり…という症状が現われることが多いんだ。
そして、カポックを植え替えるのに適しているのは最低でも15度以上の暖かい時期です。
植え替えは植物にとって大きなストレス。回復力の高い生育期のうちに済ませておこう。冬場の植え替えは、そのまま株を弱らせてしまう恐れがあるよ。
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カポックは屋外で冬越しできる?室内か屋外で迷った時の判断基準
▲道端に地植えされているカポック(春先、近畿地方)
観葉植物の中では寒さに強く、関東より以西では屋外で冬越しすることも珍しくないカポック。
そこで、冬越しの際に屋外か室内かで迷った時の判断基準を紹介します。
高さ30センチ以上、しっかり根が張り株が充実しているなら屋外で様子をみる
一般的に、高さ30センチ以下の小さな株は大きな株に比べると、環境の変化に耐える体力がまだそこまで高くありません。
「高さ30センチ以下」「植え替えから1ヶ月以内」「株が弱っている」等の場合は、室内で冬越しするのが無難です。
カポックは5度程度まで耐えられるけど、それでも葉の色は悪くなるよ。寒さに当たると葉が黄色っぽくなることが多い。ダメージを防いで冬も美しい葉を楽しみたいなら、10度以下になったら室内へ移動するのが安心。
ただし、0度以下になるようなら前晩に室内へ移動しておくと安心
屋外で冬越しする場合でも、0度以下になるようなら前の晩に室内へ移動しておきましょう。
霜や雪に当たると葉や枝、根を傷めてしまう恐れもあります。
屋外で冬越しする場合、水やりは必要最低限に抑えて。筆者の場合、5度以下なら断水しているよ。また、10度以上になる日でも翌朝、5度以下になるような場合は水やりを控えて。土が湿った状態で寒さに当たることで、根を傷めてしまう恐れがある。基本は放置で大丈夫。
ちなみに、我が家のカポックはほぼ毎年ベランダで冬越ししてます
▲ダイソーで買って約4年経過。高さ1メートルを超す株に育ちました。
上写真は我が家のカポックです。
ダイソーで買った時は片手で持てるほど小さかったのですが(下写真)、4年でここまで成長しました。
▲ダイソーで買った当日のカポック。高さ15センチほどでした。
観葉植物の中でも暑さ、寒さに強いカポック。
地域によってはベランダに置きっぱなしでも冬越ししてくれることも多いです。
ちなみに筆者は近畿地方在住。地植えされているカポックを見かけることも多いよ。
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冬の水やり管理を楽にしてくれる便利アイテムも!
冬のお手入れでもっとも難しいのが水やりのタイミングです。
「土が乾いて3~4日といわれてもイマイチ分からない」という方も多いのではないでしょうか?
土が乾いたかどうかを確認するのは面倒…
- 「鉢を持ち上げて軽い」
- 「鉢底から見た土が乾いている」
- 「土に指を3cmほど差して水気を感じない」
等が土が乾いたサインですが、いちいち確認するのはかなり面倒ですね。
特に、鉢の数が多い場合はひとつひとつ確認するのはかなり大変。そんなときにあると便利なのが「水やりチェッカー」だよ!
土に差すだけで色で水やりのタイミングが分かる
スティック状のチェッカーを土に差すだけで、土壌水分量を測定し最適な水やりのタイミングを色で教えてくれます。
土が湿っていれば青、土が乾いたら白!
冬場の場合、チェッカーが「白」になって3~4日ほどしてからが最適な水やりのタイミングです。
「できるだけ枯らしたくない」という植物の鉢だけに使用するのもおすすめですよ。
特に根腐れを起こしやすいのが秋から冬にかけて。根腐れリスクを減らせる上、管理がかなり楽になるので1本は持っていたいアイテム!
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カポックの冬越し方法!冬の水やり頻度や量、寒さ対策を徹底解説【まとめ】
今回は、カポックの冬場の管理方法を3つのポイントに分けてくわしくご紹介しました。
カポックを冬越しさせるときに必ず押さえておくべきポイントは、「寒さに当てない」「水やりは控えめにする」の2点でしょう。
また、室内管理が中心となる冬場は風通しが悪くなり、病害虫を招きやすいというリスクもあります。
そんな時は、サーキュレーターを活用するのがおすすめです。
特に、室内で10鉢以上植物を管理しているという場合はサーキュレーターは必須アイテム。植物が丈夫に育つ上で欠かせないのが「日光」「水」「風」だよ!
☆★サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】↓↓
カポックの冬の管理 ポイント3つ
- 寒さ(5度以下)は避ける、できれば10度保つのが理想的
- 水やりは土が乾いて3~4日ほどしてから与える
- 肥料は基本不要
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