多くの日光を必要とせず、室内で美しい葉と株姿を楽しみつつ育てられるのが観葉植物の魅力です。
ところが、大切に育てていたはずの観葉植物。ある日突然、葉がパラパラと落ちる現象にお困りではありませんか。
そこで今回は、観葉植物の葉が落ちる主な原因と対処法についてくわしくご紹介します。
観葉植物の葉っぱが落ちる原因は?葉が全て落ちても諦めないで
まずは、観葉植物の葉が落ちる主な原因からみていきましょう。
観葉植物の葉が落ちる主な原因①寒さ
観葉植物の多くは暖かい地域が原産です。たとえば観葉植物の定番「ゴムの木」。ゴムの木が耐えられる寒さは5度程度までです。
5度以下になると徐々に葉が茶色っぽくなり垂れ下がるようになります。そして、そのまま葉を落とすことが多いです。
とはいえ、葉がすべて落ちてしまったとしてもそのまましばらくは様子をみて管理を続けましょう。
葉が落ちたのが寒さによるものの場合、春になって気温が上がってくると新芽を出して新しい葉を展開してくれることも多いです。
耐えられる温度の目安 | |
サンスベリア | 5度以下になると生長が止まる |
ポトス | 8度程度 |
クロトン | 8度程度 |
ベンジャミン | 10度以下 |
ガジュマル | 5度以下 |
※植物の耐寒性を高めるためには水やりを控え目にし、樹液の濃度を高くするのが効果的です。
観葉植物の葉が落ちる主な原因②生長期における過度の乾燥
多くの観葉植物は春から秋にかけての暖かい時期によく生長します。
そのため、生長期における水やりは「土が乾いたらたっぷりと」が基本です。うっかり水やりを忘れて過度の乾燥にいたった場合、葉がパラパラと落ちることが考えられます。
ただ、気温が下がる冬場は多くの観葉植物の生長が緩慢になります。そのため、乾燥気味に管理することが耐寒性を高めることにもなるのです。
水やりのタイミングがイマイチ分からない…という場合 「できるだけ枯らしたくない」「でも、水やりのタイミングがイマイチ分からない」 このような場合におすすめなのが水やりチェッカーです。土に挿しておくだけで、色で水やりのタイミングを教えてくれます。
観葉植物を枯らす原因でもっとも多いといわれる「水のやり過ぎによる根腐れ」を防いでくれる超便利アイテムです。
「プロと同じタイミングで水やりができる」というのが大きな魅力ですね。
観葉植物の葉が落ちる主な原因③日光不足
観葉植物の葉が落ちる原因として3つ目に挙げられるのが「日光不足」です。
ただ、日光が不足しているからとってすぐに葉が落ちるというわけではありません。日光不足が続くことで、株がひょろひょろと弱々しくなる「徒長(とちょう)」を起こします。
徒長した観葉植物は見た目が劣るだけではありません。ちょっとした環境の変化により葉を落したり、弱りやすくなります。
そのため、長い目でみると日光不足も葉が落ちる原因のひとつになりえるということです。
とはいえ、観葉植物の多くは直射日光のような強い日光は好まない傾向にあります。
「半日陰」程度の日光を好む種類が多いため、それぞれの植物に合わせた置き場所を見つけてあげるのが大切です。
直射日光で傷みやすい観葉植物
・ポトス(特にライムグリーンやマーブルクイーン)
・ウンベラータ
・モンステラ
・パキラ
・ベンジャミン(特にスターライトのような斑入り品種)
・他、白い斑の入った品種は葉焼けを起こしやすい傾向にある
観葉植物の葉っぱが落ちるときの対処法
では、観葉植物の葉が落ちる際にはどのように対処すべきなのでしょうか。くわしくみていきましょう。
観葉植物の葉が落ちる時の対処法①植物に合った温度をできるだけ保つ
多くの観葉植物は熱帯地方が原産のため、夏の暑さには強い物の冬の寒さには弱いです。
それぞれの植物に合った温度に近い環境をできるだけ用意してあげましょう。特に気を付けたいのが冬場です。
室内であっても寒さによるダメージを受けやすいのが朝晩の窓際や玄関付近になります。
また、冷気は下に溜まる性質をもつため、床に直接置いている場合は鉢スタンドや棚に置くだけでも冷え予防になりますよ。
観葉植物の葉が落ちる時の対処法②植物に合ったタイミングで水を与える、葉水も
それぞれの植物にあったタイミングでの水やりを再度ネットや参考書などで確認してみましょう。
また、冬場の室内は葉が乾燥しいやすいです。病害虫を予防するためにもこまめに葉水をするのがおすすめです。
観葉植物の水やりのタイミング【目安】
・春から秋(最高気温が15度以上)
→土が乾いたらたっぷりと水を与える
・冬(最高気温が15度以下)
→土が乾いて2~3日してからやや控えめに水を与える
※あくまで植物の種類によります。それぞれの植物にあった水やり方法をご確認ください。
観葉植物の葉が落ちる時の対処法③室内でも明るい場所に置く
観葉植物を育てる上で特に日光が不足しがちなのが冬場です。
寒さに当てないことを気に掛けるあまりおざなりになりがちなのが「日光」と「風通し」です。観葉植物といえども植物である以上、「光」「水」「風」が必要です。
植物はこれら3つが揃うことで丈夫な株になります。
冬場でもできるだけ日当たりのよい場所に置いて管理しましょう。ただし、夜になったら窓から1~2m程離します。
寒さによるダメージを防ぐためです。
観葉植物の葉っぱが落ちる原因と対処法!葉が全て落ちても諦めないで【まとめ】
今回は、観葉植物の葉が落ちる主な原因と対処法をご紹介しました。
大切に育てていた観葉植物の葉が落ちると思わず「このまま枯れてしまうのでは…」と焦ってしまいますね。
しかし、株の状態をしっかりと観察し、適切な対処をすることで十分に復活の可能性があります。
「温度は足りていたか?(寒くなかったか)」
「水やりを忘れていなかったか?(逆にやり過ぎていなかったか?)」
「日光は足りていたか?」「直射日光で葉焼けを起こしていないか?」
「病害虫にやられている可能性はないか?」
「前に植え替えたのはいつか?(根詰まりしていないか)」
これらのことを確認した上で、最適な対処法を見つけ試してみてください。
観葉植物の葉が落ちる主な原因3つ ・寒さ ・過度の乾燥 ・日光不足
※他にも、病害虫によるものや根詰まりなどの原因も考えられます。株の状態をよく観察しましょう。
「葉の裏や付け根に小さな虫がついていないか」や「鉢底から根がはみ出て根詰まりをおこしていないか」なども合わせて確認します。
観葉植物の葉が落ちる時の対処法
・その植物に合った温度を保つ(多くの観葉植物の場合、最低でも10度は必要)
・その植物に適したタイミングでの水やり、必要なら葉水も
・室内であってもできるだけ日光の当たる場所で管理する
※その植物に合った環境になるよう、再度、置き場所や管理を見直すことが大切!
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