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観葉植物が葉焼けしたらどうすべき?茶色く焦げた葉の切り方も

葉焼けしたアルテシマ その他の観葉植物

観葉植物の多くは熱帯地方が原産のため、一年を通して暖かく湿った風通しのよい場所を好みます。

そのため、「直射日光=日光が大好き=直射日光に当てた方が良い」と思われている方も多いかもしれません。

しかし、実は観葉植物の多くがジャングルの下草的存在のものが多く、「半日陰」や「こもれび」のような柔らかな光を好むという特徴を持ちます。

そして、これらの観葉植物に直射日光を当てた場合に起こりがちなのが「葉焼け」です。そこで今回は、葉焼けした観葉植物の対処法と葉焼けを防ぐコツをご紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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観葉植物が葉焼けしたらどうすべき?葉焼けした時の対処法

まずはじめにお伝えしたいのが、「すでに葉焼けした部位は元に戻すことはできない」ということです。

すでに葉焼けした部位は残念ながら元に戻せない

葉焼けにより茶色くなったポトスの葉▲葉焼けしたポトス

残念ながら、すでに葉焼けにより傷んだ部分を元通りにすることはできません。

強光によって葉焼けした部分は葉緑素などの組織が破壊されています。そのため、光合成ができなくなっているのですね。

ちなみに、葉の色が黄色っぽくなったり緑色が薄くなったりするのは、葉焼けの初期症状の可能性もあります。

葉焼けは観葉植物の見た目を悪くするだけじゃない

葉焼け▲特に夏場は高温により葉焼けを起こしやすい

つまり、葉焼けした面積が広がることにより、観葉植物の観賞価値が下がるだけでなく、株自体を弱らせ枯らす原因にもなりえます。

葉焼けに気付いたらできるだけ早めに置き場所を見直すか、遮光ネットを使用することで、被害を最小限に抑えることができます。

葉焼けした金のなる木▲葉に溜まった水滴がレンズの役割を果たし葉焼けに発展することも…

 

茶色く葉焼けした葉はそのまま残す?切る?

先ほどもお伝えしたとおり、残念ですが葉焼けにより茶色く変色した葉は元に戻ることはありません。

そのため、そのまま残しておく必要もないため、切ってしまうのもひとつの選択肢です。

ただ、葉焼けの場合は「葉の一部分のみが茶色くなった」ということが多いと思います。

色抜けしたパキラの葉▲色が抜けたようになるのも葉焼けの症状のひとつ

部分的な葉焼けの場合、「まだ緑色の部分もあるのにすべて切り落してしまうのはもったいない」と感じる方も多いかもしれません。

葉焼けによって枯れ落ちた葉▲そのまま自然と枯れ落ちることもある

部分的に葉焼けした葉の切り方

葉焼けの対処

葉の形に沿うようにカットすると目立ちにくい。

筆者の場合、葉焼けした葉を残すか残さないかで迷ったときは以下のように判断しています。よかったらご参考にされてくださいね。

株が充実しており葉数も多い場合 葉のほとんどが茶色に葉焼けしていたら、葉の付け根からカットする
株が小さく葉数も少ない場合 少しでも緑色の部分が残っているならで、きるだけ残す
葉の先端あたりのみ茶色く焼けた場合 先端のみカットして緑色の部分は残す

 

観葉植物の葉焼けを防ぐ方法

数日かけて少しずつ移動し日光に慣らすことで葉焼けを防ぐ

葉焼けを防ぐためには少しずつ日光に慣らすのが効果的です。

特に、冬の間室内に置いていた観葉植物を春に屋外へ出す場合は、葉焼けしやすいため注意が必要になります。

数日かけて少しずつ場所を移動し、日光に慣らすことで葉焼けのリスクを低くすることもできます。

例:室内のレースカーテン越しの窓際(一週間)⇒屋外の日陰(一週間)⇒半日陰

それぞれの観葉植物が好む日当たりを再確認することが大切

とはいえ、観葉植物によっては強光で葉焼けを起こしやすいものあります。

中でも直射日光で葉焼けを起こしやすいのが、ポトス、モンステラ、スパティフィラム、アンスリウム、シンゴニウムなどの「サトイモ科」の植物です。

葉焼けしたポトスの葉▲うっかり当たった西日により葉が焼けたポトス…

これらの植物は耐陰性が強く、少ない日光でも育てられるため観葉植物として人気ですね。そのため、直射日光によって葉焼けを起こしやすいという共通点があります。

まずは、それぞれの観葉植物の特徴を知り、どのような日当たりを好むのかを再確認してみましょう。

葉焼けしたスターライト

特に、白い斑入り品種は葉焼けしやすい傾向にあるため注意が必要です。(上写真)

ポトスの場合は「ライムグリーン」や「マーブルクイーン」、ベンジャミンの場合は「スターライト」や「ゴールドプリンセス」などですね。

マーブルクイーン▲白い葉が美しいポトス「マーブルクイーン」

 

観葉植物が葉焼けしたらどうすべき?茶色く焦げた葉の切り方【まとめ】

葉焼けの初期症状▲葉焼けにより色素が薄くなったウンベラータ

今回は、観葉植物が葉焼けしたときの対処法や予防策をご紹介しました。

葉焼けに気付いたら早目に対処することで被害を最小限に抑えることができます。また、特に葉焼けを起こしやすいのが夏場の高温期です。

この時期は高温により葉の蒸散が追い付かず、植物の温度が上昇し過ぎて光合成のはたらきが弱まり、その結果、葉が強光により傷む葉焼けを招くと考えられます。

30度を超える時期は日当たりはもちろん、できるだけ涼しい場所に避難させることも、葉焼けの予防策になりえます。

観葉植物が葉焼けした時の対処法は?

  • すでに葉焼けした部分を元に戻すことはできない
  • 茶色く枯れた部分は元通りにならないためカットしてもよい
  • ただし、葉数が少ない場合はできるだけ緑色の部分を残すのがおすすめ
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この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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