観葉植物を室内で育てている場合、風通しの悪さによって引き起こされることが多いのが「根腐れ」や「病害虫」などのトラブルです。
そんなときに活躍するのがサーキュレーター!
ただ、サーキュレーターの置き方がイマイチ分からない…という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、観葉植物が喜ぶサーキュレーターのおすすめの置き方をご紹介します。
観葉植物が喜ぶサーキュレーターの置き方
観葉植物に適したサーキュレーターの置き場所は、空気を循環させつつ、植物に直接強い風が当たらないようにすることがポイントです。
部屋の隅や高い位置
サーキュレーターを部屋の隅や高い位置に設置すると、空気が部屋全体にまんべんなく流れるようになります。
天井や壁に向けて風を送ると、反射した風が部屋全体を循環し、植物に直接強風が当たらないようになります。
植物の近くに置く場合は間接的に風を当てる
観葉植物の近くにサーキュレーターを置く場合は、風を直接植物に向けず、
壁や天井に向けることで、跳ね返った風が植物の周りにそよ風のように流れるようにします。
複数の植物がある場合は、部屋全体に風を送る配置に
複数の観葉植物がある場合、サーキュレーターを部屋の中心や、植物の集まっているエリアの反対側に設置すると良いでしょう。
空気を循環させて、すべての植物に均等に風が届くようにするためです。
サーキュレーターを壁に向ける
サーキュレーターを壁に向けて配置すると、壁に反射した風が部屋全体に広がります。
特に、植物が置かれているエリアが壁に近い場合、この方法で風を間接的に届けることができます。
サーキュレーターはつけっぱなしにすべき?
窓を閉め切る真夏や真冬はサーキュレーターをつけっぱなしにするのがおすすめです。
植物は風を感じることで葉の裏にある気孔の開閉が活発になり、光合成もさかんになるといわれています。
つけっぱなしにするメリット
- 室温の均一化: 観葉植物は一定の温度環境を好むものが多いため、部屋全体の温度を均一に保つことが重要です。特に、冬場の暖房や夏場の冷房を使用している場合、部屋の一部が冷えすぎたり、温まりすぎたりすることがあります。サーキュレーターを使うことで、部屋全体の温度を均一に保ち、植物にとって快適な環境を保てます。
- 湿度の調整: 観葉植物の多くは湿度を好みますが、過度な湿度はトラブルの原因となります。サーキュレーターをつけることで、湿度が高すぎる場合に余分な水分が飛散し、湿度を調整できます。
- 風通しの改善: 観葉植物は湿度が高い環境や風通しが悪い場所では、病気や害虫が発生しやすいです。特に、カビや病気の原因となる「根腐れ」や「灰色カビ病」は、風通しが悪い環境で発生します。空気を循環させることで湿気がこもらず、植物の葉や土が適度に乾燥しやすくなり、病気を防ぐ効果があります。
つけっぱなしにする際の注意点
- 強風によるストレス: 植物は過度な風を受け続けるとストレスを感じることがあります。葉が常に揺れ動く状態だと、植物はエネルギーを消耗しやすくなり、成長が遅れたり、葉が傷ついたりする恐れも。そのため、サーキュレーターを使う際には、直接植物に風を当てすぎないように置きます。
- 夜間の使用について: 夜間は多くの植物が呼吸を行い、二酸化炭素を排出する時間帯です。この時間に強風があたると植物にストレスがかかることがあるため、夜間はサーキュレーターの風量を落とすか、オフにすることも検討すると良いでしょう。
気になる電気代は?
サーキュレーターと扇風機の電気代はほぼ同じで、1時間で約0.5円。
つまり、1日中つけっぱなしだと約12円。1か月つけっぱなしでは約360円です。
観葉植物に適した環境に整えることはもちろん、サーキュレーターをうまく活用し、暖房効率を高めることで電気代の節約も期待できそうです。
扇風機とサーキュレーターの違いは?
- 扇風機の風…ふんわりと柔らかい風で遠くまでは届きにくい⇒主な目的は人に心地よい風を送ること
- サーキュレーターの風…直線的で鋭い風でより遠くまで行き届く⇒主な目的は空気を循環させ室内環境を整えること
サーキュレーターの風は植物に直接当てない
サーキュレーターの風を直接植物に当てていると、葉や茎を傷める原因にもなります。
あくまで「間接的に」空気の動きによって生じる柔らかい風が植物に当たるようにするのが望ましいです。
エアコンを効率的に使いたいときのサーキュレーターの置き方
エアコンを効率的に使いたい場合は、以下のような置き方でサーキュレーターを使用するのがおすすめです。
サーキュレーターの置き方【冷房稼働時】
- エアコンを背にするように床に置き、向きは天井
- 冷気は下に溜まる性質をもつため、下に溜まった冷たい空気をサーキュレーターで持ち上げお部屋全体に行き渡らせるイメージ
サーキュレーターの置き方【暖房稼働時】
- エアコンに対して対角線上になるお部屋の隅に置き、向きはエアコンや天井付近に
- 上に溜まっている暖かい空気をサーキュレーターでかき混ぜるイメージ
観葉植物が喜ぶサーキュレーター置き方!つけっぱなしでok?【まとめ】
今回は、観葉植物が喜ぶサーキュレーターのおすすめ置き方をご紹介しました。
筆者は、窓を閉め切る真夏や真冬はサーキュレーターをほぼつけっぱなしにしています。電気代はサーキュレーターを使う前よりも少~しだけ抑えられているかな?といった感じです(冷暖房を効率的に使えるため)。
しかし、観葉植物には効果絶大で、以前は頻発していた真夏や真冬のトラブルがかなり回避できるようになりました。特に実感しているのは害虫ですね。
以前は窓を閉め切る冬場になると、知らぬ間にコナカイガラムシが数鉢に発生してました。しかし、サーキュレーターを使い始めて害虫の発生をかなり抑えられてます。
やはり、室内で植物を多く(5~6鉢以上)管理していると、サーキュレーターは必須だな…と実感しています。
観葉植物が喜ぶサーキュレーターの置き方のポイント ・植物に直接サーキュレーターの鋭い風を当てない ・冷暖房を効率的に使い空気の流れを作る ・冷暖房の風が直接植物に当たらないようにする 【基本の置き方】 サーキュレーターは床に置き、方向は天井。夏場はエアコンを背にするように置き、冬場はエアコンに向かって置く。室内の空気をかきまぜるイメージ。植物に直接サーキュレーターや冷暖房の風が当たらないようにすること。