金のなる木の葉や茎がふにゃふにゃ…どうすればいいの?
金のなる木を長く育てていると、葉や幹がふにゃふにゃになってしまうことがあります。
原因はさまざまですが、場合によっては早急な対応が必要なケースもあるんです…!
今回は、金のなる木がふにゃふにゃになってしまう主な原因と対処法、復活方法までを状況別で紹介します。
金のなる木がふにゃふにゃになる原因と対処法
それでは、金のなる木がふにゃふにゃになる原因と対処法を見ていきましょう。
水のやり過ぎによるダメージ
金のなる木がふにゃふにゃになる原因のひとつが「水のやり過ぎによる根腐れ」です。
現状、土が湿っている場合、根が多湿により傷んでいる可能性があります。特に、多肉植物である金のなる木は多湿を嫌います。
2年以上植え替えていない場合、根詰まりや土の劣化により水はけが悪くなっているよ。
水のやり過ぎでふにゃふにゃになった金のなる木…対処法は?
- すでにふにゃふにゃになっている箇所➡復活が難しい。腐敗が拡がる前にふにゃふにゃに傷んだ部分は切り取る
- まだ硬い茎や葉が残っている場合➡ふにゃふにゃに傷んだ部分は切れ味の良いハサミでカットしておく。硬い茎や葉を使って「挿し木」や「葉挿し」で育て直すことも可能。元株はうまくいけばカットした部分から脇芽が出てくることもある。
まだ硬さのある部分が残っている場合は諦めずに管理を続けてみてください。
乾燥気味に管理するのが金のなる木を丈夫に育てるポイントです。
寒さによるダメージ
金のなる木が耐えられる寒さは3度程度までです。
3度以下になると寒さで葉や幹がぶよぶよになり傷んでしまう可能性が高まります。
金のなる木を屋外に置いている場合、天気予報をチェックして最低気温が3度以下になりそうなら室内に移動しておこう。
寒さでふにゃふにゃになった金のなる木…対処法は?
- 残念ながら、凍傷によりふにゃふにゃになった箇所は元に戻すことはできない
- まだ葉や幹に硬い部分がある場合、挿し木や葉挿しで育て直すこともできる
- 柔らかくなった部分をカットし管理を続けていれば、暖かくなるころに新芽が出てくることも多い
葉を土に差して発根させるのが「葉挿し(はざし)」
まだ硬い茎が残っているなら諦めずに管理を続けてみてね。ちなみに、金のなる木の葉挿しについてはこちらの記事を読んでみて。
金のなる木がふにゃふにゃになる原因③害虫よるダメージ
金のなる木は多肉植物の中でも丈夫で害虫はつきにくい植物です。
ただ、金のなる木を屋外で管理している場合、まれにナメクジによる被害を受けることもあります。
水をやり過ぎていたり湿度が高くなる梅雨時期は土の中にナメクジが隠れていることも。特に屋外管理の場合は要注意。
害虫は見つけ次第駆除。葉がベタベタしたり白い綿状のものが湧く場合は要注意
白い綿のような姿の「コナカイガラムシ」
見つけたら早目に駆除することで被害を最小限に抑えることができます。
ナメクジによる被害を防ぐためには乾燥気味に管理することが効果的です。
水やりは土がしっかりと乾ききってからおこない、できるだけ風通し・日当たりの良い場所に置こう!
ふにゃふにゃになった金のなる木を復活させる方法は?
金のなる木がふにゃふにゃになった時の復活方法を、よくある状況別で紹介します。
凍傷が疑われる場合
10度以下なら水やりは一旦ストップします。土が濡れている状態で寒さに晒されると、凍結で株全体がやられてしまうためです。
冬は断水気味に管理することで樹液濃度を高め、寒さに備えられます。
屋外管理の場合、0度以下になりそうなら室内へ避難させておこう。
くこと。
水のあげすぎ・根腐れが疑われる場合
- 土が完全に乾くまでは水やりを控え、明るく風通しの良い場所に置く
- 鉢から株を取り出して根の状態を確認。黒っぽく傷んでいる部分があれば、切り取っておく
- その後、2〜3日乾かしてから新しい土に植え替える
- 植え替え直後はすぐに水をあげず、1週間ほど土を乾燥させる。その後、土が完全に乾いた時に少量の水を与える
金のなる木は乾燥に強く、多肉植物のため、土が乾いた時に少量の水やりで十分です。
ふにゃふにゃした状態は、根腐れを引き起こしているサインかもしれません。
日光不足が疑われる場合
- 室内なら南~東向きの窓際に置くのがベスト。レースカーテンも基本不要
- 春先に間延びした部分を切り戻すと、脇から新芽が出てくることが多い
- 気温が許す限りは屋外の半日陰~日向に置くと丈夫な株に育つ。ただし真夏は直射日光を避け、5度以下なら室内へ移動
金のなる木は明るい日当たりを好みます。日照が不足していると、葉がしおれてしまいます。
できるだけ日当たりの良い窓辺やベランダに置き、十分な光を当てるようにしましょう。
ふにゃふにゃ防止!金のなる木の水遣り方法【時期別】
金のなる木は多肉質な葉に多くの水分を含んでいます。とにかく乾燥に強いのです。
そのため、必要以上の水やりは根を腐らせ葉をふにゃふにゃに傷ませる原因となります。
金のなる木の水遣りのタイミング、水の量の目安【時期別】
金のなる木は水のやり忘れより「水のやり過ぎ」に要注意
水遣りのタイミング | 水遣りの量 | |
春と秋【生長期】 | 土がしっかり乾いたらたっぷりと | 鉢底から水が流れるくらい |
真夏と真冬【休眠期】 | 土がしっかり乾いてさらに3~4日してから | 土の約1/3が湿るくらい |
金のなる木の水遣りは「土が乾いてからたっぷりと」が基本。
梅雨時期、真夏は蒸れに要注意。直射日光を避けた涼しい場所へ
特に、空気中の水分が多くなる梅雨時期や30度以上の高温期は株が弱りやすい時期。
水のやり過ぎには十分に気を付けます。
断水気味に管理することで樹液濃度を高め、耐寒性を確保することができる。
水のやり過ぎを防ぐ便利アイテムも
「水やりのタイミングがイマイチ分からない…」「ついつい水をやり過ぎて根腐れさせてしまうことが多い…」
このような場合に重宝するのが水やりチェッカーです。土に挿しておくだけで水やりのタイミングを色で確認することができます。
特に、多肉植物は水のやり過ぎによる失敗が多いです。これを土に挿しておけばプロ並みの管理が可能になります。
冬場の場合は、チェッカーが白になってから数日して水やりすると丁度いいですよ。
金のなる木がふにゃふにゃになった時によくある質問
葉がしおれる原因は?
水を与えて3日ほど経っても葉にハリが戻らない場合、以下のような原因が考えられます。
- 生育適温でない…極端な暑さと寒さに晒される夏と冬は生育が鈍る。葉がしおれた原因が水のやり忘れの場合、水やりして5日くらいで張りが戻ることが多い
- 根が傷んでいる…根がダメージを受けている場合、いくら水を与えても葉にハリは戻りません。この場合、一旦鉢から株を取り出し根を確認する必要があります。黒く傷んだ根がある場合は取り除き、ひとまわり小さめの鉢を用意して水はけの良い清潔な土で植え直す
- 光線不足…金のなる木は耐陰性が低い。室内に置いたままだとどうしても弱々しい姿になりやすい。室内で育てるなら南~東向きの窓際に置くことが最低条件
金のなる木の生育適温15度~25度くらいです。
特に夏は、高温により鉢内が蒸れて根を傷めやすいから注意しましょう。夏の水やりは夕方以降、涼しくなってからが基本です。
夏の直射日光は葉焼けも引き起こすから注意。
葉がぐったり垂れ下がるのはなぜ?
金のなる木の葉が下向きに垂れ下がる場合、以下の点を確認してみましょう。
- 光は十分に当たっていたか?…室内なら南~東向きの窓際に置くこと。窓から離れた壁際や部屋の隅は、日当たり・風通しの面で制限される
- 水やりは適切に行われていたか?…春と秋は土が乾いたタイミングでたっぷりと。夏と冬は土が乾いてさらに3日ほど経ってから土の約1/3が湿るくらいの量で与える
- 根詰まりを起こしていないか?…2年以上植え替えていない場合、鉢内が蒸れている可能性が高い。土は経年により粒が崩れて団子状に固まる。水はけの悪い土は根を傷める原因になる
どこに置くのが良いの?
- 室内管理なら南~東向きの窓際に置く
- 屋外管理なら真夏以外は日向。斑入り種の場合は葉焼けを防ぐため半日陰に置く
- 0度以下なら室内管理が安心。株が小さな場合は寒さで弱りやすいので注意、早めに室内へ避難させる
- 土が湿った状態で30度以上の高温や5度以下の寒さに晒さないこと
葉が落ちる原因は?
金のなる木の葉が落ちる原因はさまざまですが、一般的なものには以下のようなものがあります。
- 日光不足:金のなる木は観葉植物と違って耐陰性がほとんどない。そのため、一年中室内に置きっぱなしにしていると日光不足により葉を落としやすくなる
- 水のやりすぎ:金のなる木は乾燥に強いですが、過度な水やりは根腐れを引き起こし、葉が落ちる原因となる
- 根腐れ:根腐れは水のやりすぎだけでなく、適切な排水がない場合や、土が湿った状態で極端な寒さや暑さに晒された場合も発生する
- 肥料のやりすぎ:根詰まりした状態で肥料を与えると、根がダメージを受けやすい。肥料を与えるのは春と秋。夏・冬の肥料は不要。
- 過度の乾燥:金のなる木は乾燥に強いですが、長期間の水やりを怠ることで葉が乾燥し、最終的には落ちる
- 病気や害虫:真菌病や細菌病、害虫によって葉が傷つけられ、落ちることもある
金のなる木を含む多肉植物は、耐陰性が弱いorほとんどありません。
日当たりがイマイチだとあっというまに徒長して葉がポロポロ落ちることが多いです。
室内なら南~東向きの窓際に置くこと。
金のなる木がふにゃふにゃになる原因は?復活方法【まとめ】
今回は、金のなる木がふにゃふにゃになる主な原因と対処法をくわしくご紹介しました。
ぷっくりとした葉が特徴の金のなる木。その肉厚な葉には多くの水分を蓄えています。
もっとも気を付けるべきは「水のやり過ぎ」です。特に、真夏や真冬は生長の勢いがなくなり、水のやり過ぎによってダメージを受けやすい時期でもあります。
水やりのタイミングが分からなければ、葉にシワがよってからでもok!水をやりすぎるよりかはずっとリスクが少なく済みますよ。
金のなる木がふにゃふにゃになる原因と対処法
・水のやり過ぎによる根腐れ ⇒しばらくは乾燥気味に管理し風通しのよい場所に置く。ふにゃふにゃになった部分は取り除き、固い部分は挿し木や葉挿しで育て直すことも検討してみる。 ・寒さによるダメージ ⇒凍傷によりぶよぶよになった部分は復活が難しい。まだ硬い部分が残っていれば挿し木や葉挿しで育て直してみる。15度以下になったら水やりを控え、乾燥気味に管理することで耐寒性を高められる。 ・害虫による被害 ⇒屋外で管理している場合は、ナメクジによる被害を受けることがある。見つけたらすぐに駆除することでダメージを最小限に抑える。乾燥気味に管理することが害虫予防にも効果的(多湿を避ける)。
金のなる木を育てている人におすすめの園芸アイテムはこれ
☆★土に差しておくだけで土の乾き具合を測定。最適な水やりのタイミングが一目瞭然に。水遣りチェッカー↓↓
水遣り後、色が変わらなくなってきたら中芯交換のタイミング。↓↓
中芯だけ交換すればok。本体は繰り返し使えるよ。経済的&エコなアイテム。
中芯交換のタイミングは使用頻度によっても異なる。ちなみに筆者は一年に1回程度の中芯交換で問題無く使えているよ。
金のなる木のその他topics