開花時期になっても金のなる木の花が咲かない。原因は?
肉厚の葉と育てやすさが人気の多肉植物「金のなる木」。その名前から縁起のよさで贈り物としても人気の高い観葉植物です。
金のなる木の魅力はなんといってもぷっくりとした肉厚の葉ですが、冬場に咲かせる花もとても魅力的ですね。
とはいえ、待てど暮らせど金のなる木の花が咲かない…という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、金のなる木の花が咲かない原因と対処法をご紹介します。
金のなる木の花が咲かない原因と対処法とは?
それでは、金のなる木の花が咲かない理由とそれぞれの対処法をみていきましょう。
金のなる木の花が咲かない理由①株が未熟
金のなる木が小さい場合や株が充実していない場合、まだ花を咲かせる準備ができていないことが考えられます。
株の大きさが高さ約30cm以下の場合、株がまだ未熟なため花を咲かせるまではまだ時間がかかることが多いです。
株が充実しておらず花が咲かない時の対処法
- 春と秋はできるだけ風通しよく日当たりのよい屋外に置いて株を充実させる
- 根詰まりしている場合はひとまわり大きめの鉢に植え替える(春か秋)
- 水やりは土がしっかりと乾いてからたっぷりと与えるのが基本
金のなる木の花が咲かない理由②水を切っていない
金のなる木を大事にし過ぎている場合、水のやり過ぎや肥料の与えすぎなどが原因となり、なかなか花が咲かないこともあります。
特に、多肉植物である金のなる木はぷっくりとした葉に多くの水分を蓄えています。
土が乾ききらないうちに水やりしていると根腐れを招き、株が弱ったり、葉ばかりが茂ってしまうこともあるんだ。
金のなる木の花を咲かせたい場合、夏場の水やりを控えるのが効果的
花を咲かせたい場合、7月~9月頃にかけて土がカラッカラになって、さらに葉がシワシワになるくらいまで水を経ちます。
「葉にシワがよったらたっぷりと水を与える」を夏場のあいだ続けてみましょう。
金のなる木が花を咲かせる理由は子孫を残すためです。
高さが30cm程度とそこまで大きくはない金のなる木が花を咲かせる場合、「子孫を残さなければならない…!」と感じていると考えられます。
「子孫を残さなければ!」と金のなる木に感じさせるために必要なのが、「水やりを死なない程度に絶つ」ことです。
かわいそう…と感じるかもしれないけど、金のなる木は非常に丈夫。葉にシワがよるくらいでは枯れないよ。うまくいけば、寒さが深まる12月頃に花芽をつけてくれる。
☆★金のなる木を丈夫に育てるためのおすすめの置き場所【時期別】↓↓
金のなる木の花が咲かない理由③光線不足
いくら株が充実していたり、夏場に水を断水気味にしても、なかなか花が咲かないときは光線不足を疑います。
金のなる木を丈夫な株にするためには、十分な日光と風通しが欠かせません。特に、春と秋は生育が旺盛な時期にあたります。
春と秋に日光が不足すると「徒長(とちょう)」を起こしやすい。茎ばかりがひょろひょろと間延びし、ひ弱な株になっちゃう。もちろん花もなかなか咲かない。
丈夫な株に育てるためには「風」が必要!
植物が育つ上で欠かせないのが、光・水・風です。
植物は風を受けることで葉にある気孔の開閉が活発になり、光合成がさかんにおこなわれます。
室内に置きっぱなしの場合、どうしても日照、風通しが制限される。
その結果、光合成がスムーズにできずに弱々しい姿になることが多いんだ。いわゆる徒長。
☆★金のなる木がひょろひょろになる原因と対処法↓↓
金のなる木の花が咲かない理由④夏以降の剪定
金のなる木の花芽は初夏ころまでに形成されます。
そのため、夏以降に剪定するとせっかくできた花芽を切り落とすことになってしまうのです。
花を楽しみたいなら、秋か春に剪定を済ませておきましょう。
金のなる木の花が咲かない理由⑤そもそも花が咲きにくい品種
金のなる木には花が咲きにくい品種も存在します。
花を楽しみたいなら、花が咲きやすい品種をチョイスすることも大事です。
花が咲きにくい品種と花が咲きやすい品種
- 花が咲きやすい品種…華花月・満点の星・桜花月など
- 花が咲きにくい品種…黄金花月・花月(かなり大株にならないと花が咲きにくい)
葉が大きめの品種は花が咲きにくい傾向。筆者は黄金花月を5年以上育てているけどまだ花が咲かない。花を楽しみたいなら、最初から花が咲いている株や、花が咲きやすい品種を選んで購入するのがおすすめ!
☆★花が咲きやすい金のなる木「桜花月」↓↓
金のなる木の花が咲かない原因と対処法【まとめ】
今回は、金のなる木の花が咲かない理由と対処法をくわしくご紹介しました。
「花が咲かない」といってもその理由はさまざまです。
元々沢山の花が咲いていたのに咲かなくなったという場合は、今回ご紹介した対処方法を試してみるのがおすすめです。
ただ、購入時から現在にいたるまで花が咲いたのを見たことが無い…という場合、もともとが花が咲きにくい品種ということも考えられます。
下写真の斑入り金のなる木は花が咲きにくい品種として知られます。現在育てている金のなる木が花が咲きやすいのか、咲きにくいのかも確認してみてくださいね。
金のなる木の花が咲かない原因と対処法
- 株が未熟⇒春と秋はできるだけ日向の風通しのよい場所に置いて株を充実させる
- 水を切っていない⇒夏場に断水気味に管理することで花芽がつきやすくなることが期待できる
- 光線不足 ⇒特に、春と秋に日光が不足すると徒長を起こしやすい
- 夏以降の剪定⇒花芽は初夏以降に形成されるため、夏以降に剪定すると花芽を切り落とすことになる
- そもそも花が咲きにくい品種⇒金のなる木には花が咲きやすい品種とそうでない品種がある。花を楽しみたいなら花が咲きやすい品種(桜花月や満点の星など)を選ぶ