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ジュエルオーキッドが枯れる原因を徹底解説します!【宝石蘭】

ジュエルオーキッド「マコデス・ペトラ」 その他の観葉植物

一度見たら忘れられない、キラキラと輝く美しい葉が印象的なジュエルオーキッド(宝石蘭)。

まるで、金の糸で刺繍を施したような葉脈とベルベットのような質感の葉が魅力的なジュエルオーキッドは、葉を楽しむ蘭として人気が高まっています。

江戸時代から人々に愛されてきたというジュエルオーキッド。入手するのもなかなか困難なため、できるだけ枯らさずに、長くその美しい姿を楽しみたいですね。

そこで今回は、ジュエルオーキッドが枯れる主な原因に焦点を当てつつ管理のポイントを徹底解説します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ジュエルオーキッドが枯れる原因を徹底解説します!【宝石蘭】

マコデスペトラの子株たち

ジュエルオーキッドは葉を楽しむ「観葉植物」として知られています。しかし、通常の観葉植物と同じように管理していると、せっかくの美しい葉を早く枯らせてしまう事態にもなりかねません。

まずは、ジュエルオーキッドが苦手な環境を知り、枯れる原因を把握しておきましょう。

ジュエルオーキッドが枯れる原因①15度以下の寒さに当てない

きらきらの葉が綺麗な宝石蘭

ジュエルオーキッドと呼ばれる「マコデス・ペトラ」や「マコデス・サンデリアーナ」などは、東南アジアが主な原産地です。そのため、高温多湿を好みます。

熱帯性の植物で、薄暗いジャングルの中の湿った地表でひっそりと育つ洋ランのひとつです。

つまり、ジュエルオーキッドにとって日本の冬はもっとも高いハードルとなります。10度を下回ると徐々に弱って枯れてしまうでしょう。

ジュエルオーキッドの美しい葉を保つためには、冬でも15度は確保しておきたいところです。

デジタルの温度計を置いて室内の温度と湿度をときどきチェックしよう

温度計

ジュエルオーキッドを育てる上で欠かせないのが温度計です。室内とはいえ、季節によってその温度や湿度は大きく変化します。

デジタルの温度計ならひと目で確認できるのでおすすめですよ。

特に、ジュエルオーキッドは急激な環境の変化にあまり強くありません。生育適温は25度前後、湿度は70%以上を好みます。

※とはいえ、人が生活する上で湿度70%以上は快適とはいえませんね。のちほど、湿度の保ち方についてもご紹介します。

ジュエルオーキッドが枯れる原因②乾燥

ジュエルオーキッドは熱帯性の植物のため、乾燥を苦手とします。購入時にはほとんどのジュエルオーキッドが水苔で植え付けられているはずです。

水苔が乾いてきたタイミングでたっぷりと水を与え、過度の乾燥を避けます。ただ、乾燥を気にするあまり、湿気が籠るような環境に置き続けると根が腐って傷む「根腐れ」を起こす原因にもなります。

根腐れや病害虫を防ぎつつ生育をスムーズにするためにも風通しのよい場所が基本です。

購入直後は植え替えせず、薄く水を張った小皿に置いて環境に慣らすのがおすすめ

せっかく入手したジュエルオーキッド。購入したままのプラスチック鉢ではなく、お気に入りの鉢に植え替えたい…と思われる方も多いでしょう。

しかし、慣れないうちはそのままの状態で新しい環境に馴染むのを待つのがおすすめです。

水苔で植え付けられているジュエルオーキッドの場合、乾燥しすぎないよう、浅く水を張った小皿にジュエルオーキッドの鉢を置きます。

ジュエルオーキッドの乾燥対策▲何もなければ水を張った受け皿に鉢(鉢カバー付き)を入れまわりをビニールシートで囲う+葉水

ジュエルオーキッドがすっぽりと入る透明の容器があればそこに入れるのもよいでしょう。湿度70%以上を好むため、ときどき葉の裏を中心に霧吹きで水を吹きかけてやります。

植え替える場合は購入時と同じサイズの鉢を用意します。ジュエルオーキッドは生長が遅いため、大きすぎる鉢に植え付けると水の管理が難しくなり、根腐れを起こす原因にもなります。

  • 20度~30度程度の暖かい時期…水苔が乾いてきたらたっぷりと水を与える、葉水も
  • 15度以下の低温期…暖かい時期よりもやや控えめに、やや間隔を空けて水を与える

ジュエルオーキッドが枯れる原因③直射日光によるダメージ

直射日光に当たるジュエルオーキッド

ジュエルオーキッドの多くがジャングルの下草的な存在です。そのため、直射日光に当てると葉が変色し、組織が壊れてしまいます。

ジュエルオーキッドの葉が黄色っぽくなっていたら葉焼けのサインです。

真夏、冬場は窓から少し離れた明るい場所が理想的

ジュエルオーキッドは柔らかい光を好みます。室内であれば窓際のレースカーテン越しがよいでしょう。ただ、真夏は室内のレースカーテン越しの窓際でも葉焼けを起こすこともあります。

夏場の場合、窓から少し離した直射日光や西日の当たらない明るい場所がよいでしょう。葉の色味をよく観察しつつ、その時期に応じた置き場所を見つけやります。

そして注意が必要なのが冬場の窓際です。寒さによるダメージを防ぐためにも、冬場は窓から離れた明るい場所に置いて管理を続けます。

ジュエルオーキッドが枯れる原因④急激な環境の変化

ジュエルオーキッドは他の観葉植物に比べて、急激な環境の変化を苦手とします。特に気を付けたいのが購入直後と、寒さが深まる秋から冬にかけての時期です。

購入直後はできるだけ店頭の環境に近い状態でしばらく様子をみましょう。ただし、水切れと乾燥、直射日光には十分気を付けます。

また、寒さが厳しくなる時期は置き場所に気を付けます。今まで順調に育っていた場合、できるだけ急激に温度が低下することのないようにしてください。

空中湿度が低くなりがちな秋から冬はこまめな葉水で美しい葉を保つ

保湿中のジュエルオーキッド

室内が乾燥しがちな冬場の室内。ジュエルオーキッドが苦手な寒さと乾燥が一気に襲い掛かってくる時期ですね。

この時期は特に空気中の乾燥に気を付けます。加湿器を活用するのもよいでしょう。とはいえ、メインの保湿は葉水にします。

葉水

また、乾燥に気を付けるあまり風通しが悪くなると、根腐れやカビ、病害虫などを招きやすいです。窓を閉め切ることの増える冬場は、サーキュレーターを活用するのがおすすめです。

 

まとめ

ジュエルオーキッド「マコデス・ペトラ」

今回は、ジュエルオーキッドが枯れる主な原因を管理のポイントとともにご紹介しました。

ジュエルオーキッドを育てる上で特に気を付けたいのが冬ですね。熱帯地方が原産のジュエルオーキッドはとにかく寒さが苦手です。

また、窓を閉め切る時期は空気の乾燥にも気を付けなくてはなりません。空気中の水分量が少ないと葉の側面が丸まったようになりしおれてきます。

試行錯誤しつつ、基本のポイントは抑え、それぞれのお住まいに合った自分なりの管理方法を見つけてみてください。楽しみながら育てていきましょう。

ジュエルオーキッドが枯れる主な原因

  • 寒さ(10度以下、できれば15度は確保しておきたい)
  • 乾燥
  • 直射日光による葉焼け
  • 急激な環境の変化(移動する場合は数日かけて少しずつその場所に慣らせていく)

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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