伸びすぎたドルフィンネックレスの茎にお困りではありませんか?
伸びすぎた茎をそのままにしていると、徐々に株元近くの葉が落ちて鉢まわりがスカスカになりやすいです。
こんもりした見た目をキープするためには、適期に切り戻すのがおすすめ。カットした茎を使って挿し芽で増やすのも簡単ですよ。
そこで今回は、伸びすぎたドルフィンネックレスの対処法をご紹介します。
伸びすぎたドルフィンネックレスはどうすべき?
伸びすぎたドルフィンネックレスは切り戻しで整えるのがおすすめです。切り戻しの適期は春か秋。ドルフィンネックレスの生育がさかんな時期です。
伸びすぎたら春か秋にカットする
ドルフィンネックレスの茎が伸びすぎて樹形が乱れてしまったり、床に茎がついてしまった場合は、生長がさかんな春か秋にカットします。
数本のカットであれば適時でokですが、がっつり切り戻す場合は株に負担の少ない春か秋におこなうのがよいでしょう。
蒸れやすい梅雨時期の前には風通しをよくするためにカット
ドルフィンネックレスは高温と蒸れに強くありません。
茎が伸びすぎて株元がかみ合っている場合、蒸れを起こして株が弱ったり、病害虫を起こしたりする恐れがあります。
梅雨に入る前に混みあっている茎がある場合は、風通しが良くなる程度にカットしておくのがよいでしょう。おすすめは肌寒さの残る春先です。
また、株元まわりの葉が落ちスカスカになっている場合は、株元の葉を数枚残し、そこから下をカットすると、カットした部分から脇芽が出てきます。
こちらも適期は春先か秋です。このような思い切った切り戻しの場合、真夏や真冬は株への負担が大きすぎるため避けます。
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カットした茎は挿し芽で増やせる
カットしたドルフィンネックレスの茎は「挿し芽(挿し木)」で簡単に増やせます。
カットした茎は乾いた土に差し、しばらくは半日陰に置いておきます。10日ほどしたら水を与え、その後は土が乾いたタイミングで水を与えます。
上写真のように、葉の付け根である節部分から発根します。土に差す場合はこの節が土に隠れるようにすると成功しやすいですよ。
ドルフィンネックレスの挿し芽方法
まずは、適期である春か秋に伸びすぎた部分をカットします。
ドルフィンネックレスは暑さ、寒さともに強いですが、暑さや寒さが極端な真夏や真冬は避けた方が失敗しにくいです。
ドルフィンネックレスは葉の付け根である節部分から発根します。土に差す際にはこの節がしっかり土に被るようにしてください。
水やりは土に差して10日ほどしてからおこないます。なぜなら、切り口が乾燥するまでは雑菌が侵入する恐れがあるからです。
乾いた土に差し、10日ほど経過したら土が湿る程度に水を与えます。発根が確認できるまでは直射日光を避けた半日陰に置いて見守りましょう。
下写真のように、新しい葉が出てきたら発根したサインです。
容器が小さいと感じるようになったら大きめの鉢や容器に移しましょう。ここからは様子をみて日向に移動します。葉が傷むようなら引き続き半日陰で管理しましょう。
ただし、真夏は蒸れにより株が傷みやすいため、半日陰~日陰へ移動します。
挿し芽から約1年経過した姿が下写真です。
その後、大き目の鉢に他の多肉と寄せ植えにして屋外に吊るしていました。ドルフィンネックレスは多肉植物の中でも強健で、暑さ寒さともに強いです。
株が充実すれば花も付けてくれますよ。ドルフィンネックレスの花は白いポップコーンのような個性的な見た目。香りは…咲いてからのお楽しみ。
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まとめ
今回は、ドルフィンネックレスが伸びすぎた時の対処法をご紹介しました。
茎がどんどん伸びると垂れ下がった姿がまるでグリーンのカーテンのようになり嬉しいですよね。
しかし、あまりにも葉や茎が混みあってしまうのも問題です。
特に梅雨時期は湿気により株が蒸れやすく、伸びすぎた茎が混みあっていると根腐れのリスクを高めてしまう恐れも。
思い切った切り戻しは株の負担になりにくい春・秋に。見た目を整える程度の軽い切り戻しなら適時でok。
株の状態をよく観察した上で適期にカットし、ドルフィンネックレスの可愛い姿をキープしてくださいね。
ドルフィンネックレスが伸びすぎた時の対処法【状況別】
- 茎の一部が伸びすぎて床に付くor伸びすぎた部分のみ短くしたい➡適宜のカットでok。
- 株全体が混みあって蒸れそう(特に梅雨前など)➡春先に伸びすぎた茎を中心に切り戻す。株元の葉を数枚残しておくと回復が早い傾向。
- 株元付近はスカスカなのに垂れ下がる部分だけが混みあっている➡春先に伸びすぎた部分をカット、切り取った茎を使って挿し芽で発根させる。そのまま元鉢の空いている部分に挿し芽してもよいが、他の鉢に挿して新しく育て直すのもよい。元株はカットした部分から脇芽が出てくる。株元のボリュームを取り戻した場合は、根元付近の葉を数枚残し、そこから下をカットするとよい。
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