室内でも清潔に植物を育てられるハイドロボール。
100均やホームセンターなどで手軽に購入できるハイドロボールを使えば、虫が苦手な方でも安心して観葉植物を育てることができますよ。
そこで今回は、ハイドロボールの使い方を画像付きで分かりやすく解説します。見た目も涼し気でおしゃれなハイドロボール。ぜひ、挑戦してみてください。
ハイドロボールは最初に洗う?洗わない?
あらかじめ軽く水洗いしておくと水の濁りを防げます
ハイドロボールはあらかじめ水洗いして、細かな汚れを取り除いておきましょう。
ハイドロボールは梱包された後、手元に届くまでにボール同士が擦れ合って細かな粉塵が生じやすいです。
あらかじめ水洗いしておくことで、水が粉塵で濁るのを防ぐことが出来ます。
ハイドロボールの使い方を分かりやすく解説します!
ハイドロボールはダイソーやセリア、ホームセンターやネットで手軽に購入できるハイドロカルチャー専用の用土です。
用土といっても粘土を約1200度の高温で焼き上げ発砲させたもので土ではありません。レンガに近い素材です。
ハイドロボールは無機質なため、土に比べると臭いが少なく虫が湧きにくいのが特徴。
ハイドロボールなら室内でも衛生的に植物を育てることができます。
ハイドロボールの使い方 手順①準備するもの
- ハイドロボール
- ガラス容器(水位が見える透明のものがよい)
- 観葉植物(半日陰を好むものがおすすめ)
- 根腐れ防止剤(ゼオライト、ミリオンAなど)
- 新聞紙
- 受け皿等
- ピンセットや使い古しのお箸があると便利
あわせて読みたい「100均のハイドロカルチャーってどうなの?使い方のコツも」はこちら
根腐れ防止剤とは?
▲ダイソーの「根腐れ防止ゼオライト」
その名の通り、根腐れを防いでくれる資材で、主な原料はゼオライト、ケイ酸塩白土などです。
ハイドロボールで植物を栽培する場合、鉢底が無いためどうしても容器内に汚れが蓄積します。
あらかじめ、容器底に根腐れ防止剤を敷いておくことで、根から出る老廃物や汚れを根腐れ防止剤が吸着してくれます。
また、水を浄化する効果も望めます。
ハイドロボールの使い方 手順②根腐れ防止剤を敷く
容器の底が見えなくなるくらいに根腐れ防止剤を入れましょう。根腐れ防止剤を入れておくことで、水の腐敗を防いで根腐れリスクを抑えてくれます。
イオン交換樹脂栄養剤とは?
根腐れ防止効果と栄養剤の2役を担ってくれるのが、イオン交換樹脂栄養剤です。
「根腐れ防止剤と肥料を別々で揃えるのは面倒」という場合におすすめ。使い方は簡単で、あらかじめ容器の底に入れておくか、株のまわりにパラパラと撒いて水で落とし込むだけです。
3か月~4か月サイクルを目安に与えます。
ハイドロボールの使い方 手順③ハイドロボールを容器の約1/3入れる
軽く水洗いしたハイドロボールを容器の約1/3入れます。ここからは土で植え付ける手順と同じですね。
ハイドロボールの使い方 手順④鉢から植物を取り出す
植え付ける植物を鉢から取り出しましょう。土を落し、傷んだ根があれば清潔なハサミでカットしておきます。
最後に水を張った容器に植物を入れ軽くゆすると細かな汚れが落ちやすいです。
植物に大きなダメージを与えてしまうため、根を無理やり引っ張らないようにします。
ハイドロボールに植え替えるのは春から秋の暖かい時期
観葉植物の多くは熱帯が原産です。そのため、ハイドロボールへの植え替えは暖かい時期に済ませます。
生長が緩慢になっている冬場の植え替えは避けた方が無難です。特に土からハイドロボールへ植え替える場合、植物に大きなストレスを与えることに変わりはありません。
できるだけ生長が旺盛で、順調な回復が見込める時期に実施します。15度以下になったら植え替えは控え、春になるまで待ちます。
ハイドロボールの使い方 手順⑤植物を容器に配置、残りの用土を入れる
土を落した植物をハイドロボールを入れた容器に配置します。内部のハイドロボールの量を調節しつつ、植え付ける位置と高さを決めましょう。
植え付ける位置が決まったら、残りのハイドロボールを入れ込みます。
ピンセットや箸などでつつきながら作業するスムーズ
ピンセットや細い棒があると植え込みがスムーズです。
特に粒の大きなハイドロボールの場合、内部に余計な隙間が生じないよう、棒でつつきながら作業します。
あわせて読みたい「ハイドロカルチャーで植物を育てるデメリットとは?対処法も」はこちら
ハイドロボールの使い方 手順⑥水を足す
植え込みが完了したら水を足します。容器の約1/5まで水位がくるようにしてください。
水位が高すぎると根腐れを招く原因になります。
水やりは水位が底をついてから、容器の約1/5まで足す
水やりのタイミングは水位が底をついてからです。水位が底をつかないうちに水を足していると、根が呼吸できずに傷んでしまいます。
直射日光をさけた室内の明るい場所に置いて管理を続けましょう。
ハイドロボールは最初に洗う?洗わない?使い方を解説【まとめ】
▲多肉植物をハイドロボールで育てるのは上級者がなせる技!
今回は、ハイドロボールの使い方をご紹介しました。
ハイドロボールは水耕栽培の一種です。ハイドロが「水」でカルチャーが「栽培」という意味だそうですよ。
そのため、乾燥状態を好む多肉植物をハイドロボールで育てるのはなかなか難しいです。
観葉植物の中でも、比較的に水を好む種類がハイドロボールに向いています。
あわせて読みたい「ハイドロカルチャーに向いている植物5選【初心者におすすめ】」はこちら
根腐れ防止剤なし、ハイドロボールで育ててみた結果
また、根腐れ防止剤が無い場合はハイドロボールのみで植え付けることもできなくはありません。
ただ、筆者が実験してみたところ、根腐れ防止剤ありと無しでは、無しの方が内部に汚れが蓄積しやすく、根腐れを起こすリスクが高まると感じました。
▲綺麗なハイドロボールに植え替え中
ハイドロボールのみで育てる場合、半年を過ぎたら内部の洗浄・交換を検討するのがおすすめですよ。
ちなみに、使い終わったハイドロボールは洗って何度でも使えます。とってもエコな資材ですね。
▲小さな容器に使うなら小粒が使いやすくおすすめ
あわせて読みたい「ハイドロボールを再利用する方法を画像付きで解説します!」はこちら
ハイドロボールの使い方【準備するもの】
- ハイドロボール
- ガラス容器(水位が見える透明のものがよい)
- 観葉植物(半日陰を好むものがおすすめ)
- 根腐れ防止剤(ゼオライト、ミリオンAなど)、または、イオン交換樹脂栄養剤
- 新聞紙
- 受け皿等
- ピンセットや使い古しのお箸があると便利
ハイドロボールの使い方【手順】
- 最初に洗って細かな汚れを取り除いておく
- 根腐れ防止剤を入れる(または、イオン交換樹脂栄養剤)
- ハイドロボールを容器の約1/4~1/3入れる
- 鉢から植物を取り出し土を落す
- 植え付ける
- 水を足し、直射日光を避けた室内の明るい場所へ
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