室内でも清潔に観葉植物を育てられるハイドロカルチャー。
ハイドロカルチャーとは水耕栽培のことですが、その中でも人口用土を使った水耕栽培が主に「ハイドロカルチャー」と呼ばれています。
そして、ハイドロカルチャーに使われる「ハイドロボール」は、洗って何度でも繰り返し使えるとてもエコな用土だということをご存じですか?
そこで今回は、ハイドロボールを再利用する方法をくわしくご紹介します。
ハイドロボールを再利用する方法!きちんと処理すれば使いまわし可能
ハイドロカルチャー用土にはハイドロボール、炭チップ、ゼリーボールなどさまざまなものが販売されています。
多くのハイドロカルチャー用土の中でも、特に入手が簡単で低価格・再利用しやすいのがハイドロボールでしょう。
ハイドロボールを再利用する方法 手順①古い根やごみを取り除く
まずは、既存の容器からハイドロボールを取り出しましょう。
ハイドロボールに絡みついた汚れや古い根っこをピンセットや細い棒を使って取り除きます。
ハイドロボールを再利用する方法 手順②細かな汚れを水洗いし落とす
ハイドロボールに付着した細かな汚れ(枯れ葉やほこりなど)を水で洗い流します。
ザルやふるいに入れ、水を流しながら使い古しの歯ブラシを使ってこすり落とします。
ハイドロボールを再利用する方法 手順③直射日光に当てて十分に乾燥させる
しっかりと汚れが落とせたハイドロボールは受け皿やざるに入れて、直射日光の当たる風通しのよい場所で乾燥させます。
十分に水気が飛んだら再利用することができますよ。
ハイドロボールの再利用【洗浄のタイミング】
ハイドロボールは約半年から1年に1回程度の植え替え(内部の洗浄or交換)が必要になります。
ハイドロボールで植物を育てる場合、使用する容器には底穴が空いていません。そのため、どうしても容器内に汚れが蓄積します。
根腐れ防止剤を入れている場合も、根腐れ防止剤自体に汚れが付着します。植物を健康に保つためには、定期的な内部の洗浄・交換が欠かせないのですね。
ハイドロボールは熱湯消毒して再利用してもいい?
ハイドロボールに熱湯を回しかけても構いません。熱湯消毒後は天日干しして十分に乾燥させます。
ただ、一粒一粒に付着した細かな汚れは熱湯だけではなかなか落としきれないことが多いです。ハイドロボールに付着しやすいのが白っぽい粉のような汚れ。
▲よく見ると白い汚れのようなものが付いている…
シンク周りに白い汚れが付着しているのを見たことがありますか?これは、水道水が蒸発する際に残るミネラル分が固まったもので、いわゆる「水垢」です。
白い水垢はこすらないと取れない…
水垢はブラシでこすり洗いしなければなかなか落ちません。ハイドロボールも同じで、熱湯をかけただけではなかなか白い汚れは落ちにくいです。
白い汚れはそのままにしておいても植物の生育に大きな影響を与えることはありませんが、見栄えがあまりよくないので落しておくのがおすすめですよ。
ハイドロボールの再利用時、洗浄後はどれくらい乾燥させる?
湿度や風通し、日当たりなどの条件によっても異なります。しっかりと水気が飛んで、十分に乾燥すればokです。
筆者の場合は2~3日程度、ときどきかき混ぜつつまんべんなく日光が当たるようにしています。湿気が残ったまま密封するとカビの原因になるため、水気はしっかりと蒸発させます。
ハイドロボールを再利用する方法!きちんと処理すれば使いまわし可能【まとめ】
今回は、ハイドロボールを再利用する方法をご紹介しました。
ハイドロボールは洗ってしっかりと乾燥させれば、何度でも再利用することができるとってもエコな資材です。
また、「ハイドロカルチャーはもういいかな…」という場合でも、鉢底石や化粧石などとしてハイドロボールを再利用することもできます。
また、ハイドロボールが不要になった場合は自治体のルールに従って処分します。ちなみに、筆者が在住の地域では、ハイドロボールは不燃ごみに分別するそうです。ご参考までに。
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ハイドロボールを再利用する方法
- 古い根やごみを取り除く
- 使い古しの歯ブラシ等で細かな汚れを落とす
- 直射日光に当て十分に乾燥させる
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