人気の観葉植物「ヒポエステス」が枯れる原因と弱ったときの対処法をご存じですか?
過度な乾燥や寒さ、直射日光による葉焼けが主な要因として挙げられ、それぞれ対処法があります。
今回は実例も交え、寒さで葉が落ちた状態から復活させるまでの経過も詳しくご紹介。
管理ポイントを把握し、ヒポエステスを長く楽しみましょう。
枯れそうなヒポエステスをご覧ください
まずは、今にも枯れそうな弱ったヒポエステスをご覧ください。
すっかり葉が落ち、ヒポエステスなのかどうかも分からない状態です。この状態を目の当たりにして、「もう捨ててしまおうかな」と思われるかもしれません。
しかし、ちょっとお待ちください。
この状態でも、場合によっては復活させることができます。この記事の後半では、上写真のヒポエステスを復活させるまでの経過も合わせてご紹介しますので、ぜひ、ご参考にされてくださいね。
まずは、ヒポエステスが枯れる原因と対処法をくわしく見ていきましょう。
ヒポエステスが枯れる主な原因と対処法
それでは、ヒポエステスが枯れる主な原因3つとそれぞれの対処法を合わせてご紹介します。
ヒポエステスが枯れる主な原因①過度な乾燥
ヒポエステスは水不足が続くと分かりやすく葉がしおれます(下写真)。
特に夏場は土が乾きやすいです。土が乾いたタイミングで水やりしてあげます。ただ、乾燥ではがしおれていても、すぐに気づいて水を与えれば、2時間もすれば葉が復活しますよ。
また、夏場は葉も乾燥しやすいため、気づいたときに「葉水(はみず)」で保湿してあげるのもおすすめのお手入れ方法です。
※葉水…霧吹きで株全体に水分を与えるお手入れ方法のこと
対処法
- 土が乾いていたら水やり(土が湿っている場合は控える)
- こまめな葉水
ヒポエステスが枯れる主な原因②寒すぎる(5度以下)
ヒポエステスは熱帯地方が原産の植物です。そのため、寒さには強くありません。
春から秋にかけての暖かい時期は、屋外で旺盛に育つヒポエステスですが、冬場は寒さで枯れる可能性が高いです。
最高気温が15度以下になったタイミングで、室内へ移動させるのが無難でしょう。5度を下回ると徐々に弱って枯れてしまいます。
対処法
- 冬場は最低でも10度は確保するのが理想的
ヒポエステスが枯れる主な原因③直射日光による葉焼け
ヒポエステスは日光が当たることで、葉の色味が鮮やかに出てきます。ただ、真夏の直射日光や西日には注意が必要です。
その理由が葉焼け。葉焼けは強光により、葉の一部が焼けて変色する生理障害です。葉焼けが進行することで、葉の光合成がうまくできず、その結果、枯れることにもなりえます。
対処法
- 葉に茶色いシミが現れている場合、葉焼けの可能性があるため、直射日光に当たっていないか確認する⇒当たっている場合は半日陰に移動
枯れそうなヒポエステスを復活させる!【経過レポート】
それでは、冒頭でご紹介した枯れそうなヒポエステスを復活させるまでの記録です。管理のご参考にされてください。
寒さで葉が落ちたヒポエステス【3月頃】
冬の寒さですっかり葉が落ちたヒポエステスですが、よく見ると新芽が出始めています。こまめに葉水し、乾燥しすぎないよう管理を続けます。
来月に入ったら少しずつ日光に慣らして、液肥も与えようと思います。
少しずつ暖かい日が増えてきました【4月頃】
暖かいと感じる日も増えてきました。そろそろ液肥を水やりの際に復活させます。
こちらを薄めて、表面の土が乾き気味になったらヒポエステスにたっぷりと与えます。あくまで、「表面が乾いてきたら」が水やりのタイミングです。
ヒポエステスはあまり乾燥には強くないため、乾燥状態を何日も続かせないようにします。また、1日1~2回程度の葉水をして乾燥を防ぎます。
復活の兆しが見えてきたら、少しずつ日当たりの良い場所へ移動します。直射日光は避けて、レースカーテン越しに日光浴させましょう。
光に当てることで、ヒポエステスの魅力である葉の色味がはっきりと鮮やかに出てきます。
葉を茂らせたヒポエステス【5月頃】
最初の写真から、約2か月経ちました。無事、新しい葉を展開させてくれましたよ。
ヒポエステスの魅力はなんといっても鮮やかな葉ですね。ただ、さまざまな原因により弱ってしまったら、「見栄えも悪いし、もう捨ててしまうかな…」と思われるかもしれません。
ただ、生育旺盛なヒポエステスは、暖かくなれば新しい葉を展開させてくれることも多いです。
ヒポエステス復活方法のポイント
・1日数回の葉水、温度管理(10度以上)
・土の表面が乾いてきたら水やり
・少しずつ日光に慣らす
枯れそうだったヒポエステスの半年後
さらに半年が経過したヒポエステスがこちらです。
寒くなり、少しボリュームダウンしてきました。また、11月に入ってから次々と花を咲かせていたヒポエステス。現在は花も散りました。
冬場のヒポエステスは休眠期のため、水やりは週に1回程度ですが、霧吹きは1日1回するようにします。
とにかく寒さに強くないのがヒポエステスの特徴です。
冬場のヒポエステスは、室内であってもなるべく暖かく、風通しよく、日当たりの良い場所で管理するのが美しい葉を保つコツです。
さらに約一年経過したヒポエステス
春にはひとまわり大きな鉢に植え替え、 何度か剪定を繰り返してこんもりとした株姿になりました。
夏の終わりに近づくと小さな花を咲かせます。
白い模様の株は白い花、ピンクの模様の株は赤紫色の花を咲かせてくれます。目立つような花ではありませんが、花を咲かせてくれると嬉しくなりますね。
こんな感じで、管理のポイントさえつかんでおけば、葉をどんどんと茂らせ楽しませてくれるのがヒポエステスです。
まとめ
今回は、ヒポエステスが枯れる主な原因3つと対処法をご紹介しました。
多くの観葉植物が乾燥気味なのを好むのに対し、ヒポエステスは比較的に水を欲する植物です(ただし冬は乾燥気味に管理)。
湿気の多い季節は水やり後、根腐れを防ぐためにも、風通しの良い場所での管理が枯らさないコツです。
ヒポエステスが枯れそうなら、ぜひ、今回の記事をご参考にお手入れを見直してみてくださいね。
ヒポエステスが枯れる主な原因と対処法
- 過度の乾燥による水枯れ⇒土が乾いたタイミングで水を与える、こまめな葉水も
- 寒さ(5度以下)⇒最高気温が15度を下回るようになったら室内へ移動、できるだけ日当たり良く、風通しの良い場所へ
- 直射日光による葉焼け⇒葉が茶色っぽくなっていたら直射日光が当たっていないか確認し、当たっているようなら半日陰へ移動
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