ハイドロボールなら室内でも清潔に観葉植物を育てられます。虫が苦手な方にもおすすめの資材です。
とはいえ、ひとことに「ハイドロボール」といっても、粒の大きさが何種類かあるんです。
そこで今回は、ハイドロボールのサイズの選び方についてご紹介します。
ハイドロボール、サイズの選び方は?
ハイドロボールは主に「大粒」「中粒」「小粒」に分けられます。
以下に、小粒、中粒、大粒のそれぞれの適した使い方を説明します。
小粒
- 特徴: 直径が約5mm以下の小さな粒
- 適した使い方:
- 小さな鉢や容器: 小粒は小さな鉢や容器に適しています。例えば、テラリウムや小さな観葉植物の鉢です。
- 細かい根を持つ植物: 小粒は細かい根を持つ植物に適しています。根が細かくても隙間にしっかりと入り込むため、根の発育をサポートします。
- 水耕栽培: 水耕栽培のベースとしても利用されることが多いです。水分保持力が高く、根への水分供給が安定します。
中粒ハイドロボール
- 特徴: 直径が約5mmから10mmの粒
- 適した使い方:
- 中型の鉢: 中型の鉢やコンテナに適しています。観葉植物やハーブなど、中型サイズの植物に使用されます。
- 排水性と保水性のバランス: 中粒は排水性と保水性のバランスが良く、一般的な観葉植物やハーブなどに適しています。
- 多肉植物やサボテン: 適度な排水性が必要な多肉植物やサボテンにも向いています。
大粒ハイドロボール
- 特徴: 直径が約10mm以上の大きな粒
- 適した使い方:
- 大型の鉢やプランター: 大型の鉢やプランターに適しています。樹木や大型の観葉植物に使用されます。
- 高い排水性: 大粒は排水性が非常に高く、根腐れを防ぎます。特に、根腐れが心配な植物に適しています。
- 重い鉢の底に敷く: 大粒ハイドロボールは鉢の底に敷いて排水性を向上させる用途にも利用されます。鉢底石の代わりとして使用できます。
選び方のポイント
- 植物の種類: 植物の根の太さや成長の仕方によって選びます。細かい根の植物には小粒、太い根の植物には中粒~大粒が適しています。
- 鉢のサイズ: 鉢のサイズに応じて粒の大きさを選びます。小さな鉢には小粒、大きな鉢には大粒が適しています。
- 用途: ハイドロカルチャーに使用する場合は小粒や中粒が一般的です。排水性を重視する場合は大粒を選びます。
土を使わず室内でも清潔!失敗しないハイドロカルチャーの選び方
初心者がハイドロカルチャーを長く育てるにはそもそもの選び方が重要です。
以下2つのポイントを考慮した上で、比較的に管理しやすいハイドロカルチャーをチョイスしてみてくださいね。
失敗しにくいハイドロカルチャーの選び方 point①耐陰性が強い植物であること
ハイドロ(ハイドロ=水)カルチャー(=栽培)とは、すなわち水耕栽培のことです。
ただ、水耕栽培の中でも「ハイドロボール」や「カラーサンド」などの人工用土を使ったものが「ハイドロカルチャー」と呼ばれています。
水耕栽培である以上、強い光に当てることは基本できません。なぜなら、水温上昇により根が傷みやすくなるからです。
つまり、多くの光を必要とする観葉植物にはハイドロカルチャーはあまり向きません。
ポトスやシンゴニウム、フィロデンドロンなどサトイモ科のグリーンは他院性が強くハイドロカルチャーとの相性◎
少ない光でも育つ力が「耐陰性(たいいんせい)」です。耐陰性の強い観葉植物は室内管理が基本のハイドロカルチャーに向いているといえるでしょう。
耐陰性の強い観葉植物にはポトス、モンステラ、スパティフィラム、マドカズラなど、サトイモ科の観葉植物が多いです。
ハイドロコーンに植えられたポトス(マーブルクイーン)
中でも小型で小さな容器で育てやすいのがポトスやスパティフィラム、マドカズラやフィロデンドロン、シンゴニウムあたりでしょう。
強い光が苦手な斑入り品種もハイドロカルチャーとの相性◎です。ポトスでいえば白い模様の入った「マーブルクイーン」でしょう。
あわせて読みたい「ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物、3つ条件とは?」
失敗しにくいハイドロカルチャーの選び方 point②内部の水位が把握しやすい容器であること
ハイドロカルチャーの管理の基本が水やりです。ただ、ハイドロカルチャーの場合は「容器内部の水位が底をついたタイミングで水を足す」というのが基本となります。
つまり、容器内部の水位が見えにくかったり、見えない場合は水やりの管理が難しくなります。
水位計を使うことである程度のタイミングは分かりますが、根の健康状態を観察する目的でも、管理に慣れるまでは水位が確認できるものがおすすめです。
見た目が綺麗なカラーサンドは上級者向け
見た目が綺麗でインテリア性の高いカラーサンド。しかし、水位が見えにくいのが難点です。
初心者の場合、ついつい水をやり過ぎてしまい、根腐れを招いてしまうことも少なくありません。
カラーサンドはハイドロカルチャーの中でも上級者向けの栽培方法といえそうです。管理に慣れてきたら挑戦してみるのもよいでしょう。
あわせて読みたい「ハイドロカルチャーが難しいといわれる3つの理由とは?」
初心者でも育てやすい!ハイドロカルチャーのおすすめ【5選】
では、ここからは冒頭で解説した2つのポイントを押さえた初心者でも失敗しにくいハイドロカルチャーをご紹介します。
見た目が綺麗で土を使わないハイドロカルチャーは、プレゼントにもおすすめです。
初心者でも育てやすい!おすすめのハイドロカルチャー①ポトス・エンジョイ
耐陰性が強く比較的水を好むポトスは、ハイドロカルチャーとの相性抜群。初心者でも失敗しにくいおすすめのグリーンです。
さらに、白いマーブル模様が可愛いポトス・エンジョイなら、テーブルにちょこんとひとつ置くだけで涼し気な雰囲気にしてくれます。
土を使わないハイドロカルチャーなら、衛生面が気になるキッチンまわりや食卓テーブルなどにもさり気なく置いて楽しめますね。
水やりは容器内の水位が底をついたタイミングでok。管理も楽ちんです。
あわせて読みたい「ハイドロカルチャーの水やり方法!画像付きで分かりやすく解説」
爽やかなグラスアレンジのポトス、サイズは?
- グラスサイズ…直径7cm、横幅10cm、高さ8cm
- グリーンを含めた全体の大きさ…高さ15cm~、横12cm~
爽やかなグラスアレンジの斑入りポトス。ちなみに、ポトスの花言葉は「永遠の富」。そのため、ポトスは銀行のエントランスや待合室に飾られていることが多いのですね。
※葉姿は一点一点異なります。お届けまで楽しみにお待ちください。
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初心者でも育てやすい!おすすめのハイドロカルチャー②マドカズラ
葉に開いたユニークな穴(窓)が面白いマドカズラ。一度見たら忘れられないその個性的な姿が魅力の観葉植物です。
モンステラもまた耐陰性が強く、室内で育てるのに適したグリーン。
しかも、ハイドロカルチャーなら土を使わないから虫が苦手な方にも最適です。
水やりのタイミングはポトスと同じく、容器内の水位が底をついたタイミングでok。直射日光の当たらない明るい場所に置いて育てます。
つる植物の性質を持つマドカズラ。伸びすぎたらカットして水差しにしても楽しめる
土を使わないハイドロカルチャーなら好きな場所に置いて清潔にグリーンを楽しめますよ。また、マドカズラはポトスと同じく生長とともにどんどん茎を伸ばします。
伸びすぎたらカットして水差しにしてもok。うまくいけば発根してそのまま育てることもできちゃいます。
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初心者でも育てやすい!おすすめのハイドロカルチャー③ヒメモンステラ
通常のモンステラよりもコンパクトなのが「ヒメモンステラ」。耐陰性が強く、比較的に水を好むヒメモンステラもまた、ハイドロカルチャーとの愛用抜群です。
透明のグラス容器から透ける茶色のゼオライトが涼し気でおしゃれなこちらのハイドロカルチャー。
通常の土に比べて虫が湧きにくく、カビの繁殖も抑えられるので室内でも清潔にグリーンを育てられます。
ヒメモンステラはモンステラの小型種。コンパクトに楽しめるのが魅力
通常のモンステラは育てているとかなり大きく、縦横ともにボリュームが出てきます。
ヒメモンステラなら通常のモンステラに比べてコンパクト。モンステラの卓上タイプといってもよいでしょう。
ハイドロカルチャーで育てやすい大きさです。
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初心者でも育てやすい!おすすめのハイドロカルチャー④シンゴニウム
ポトスやモンステラと同じサトイモ科の観葉植物「シンゴニウム」。葉の色が美しく、強い日光に当てると葉が傷みやすい植物です。
このような性質から、室内で育てるのに適したグリーンといえます。さらに、比較的に水を好むためハイドロカルチャーとの相性も◎。
美しい見た目と育てやすさを兼ね備えているシンゴニウムは、初心者でも失敗しにくいハイドロカルチャーといえます。
ポットの直径は9cm。コンパクトな佇まいでちょっとしたスペースに置いて楽しめます。
ガラス容器は別売り。お気に入りのマグカップやガラス容器に入れて楽しもう
こちらの商品はガラス容器のみ別売りです。別途、穴の空いていないガラス容器やマグカップなどが必要となります。
水が漏れない材質の容器であれば何でもok。お気に入りのマグカップや使っていないキャンドルグラスなどを用いても可愛いですよ。
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初心者でも育てやすい!おすすめのハイドロカルチャー⑤ガジュマル(多幸の木)
幸せを呼ぶ「多幸の木」としても知られるガジュマルもまた、ある程度の耐陰性を持つためハイドロカルチャーで育てやすいグリーンの一つです。
ガジュマルの魅力は何といってもそのユニークな幹。まるでタコの足のようです。
管理は他のハイドロカルチャーと同様、水位が底をついてから水を足すだけでok。水の量は、ガラス容器の深さ2~3cm程度まで足します。
ミニ盆栽のような佇まいとサイズ感。ちょこんと置くだけで心癒される
- 高さ(全体)…約28cm~38cm
- 幅(全体)…約15cm~20cm
土を使わないハイドロカルチャーだから、場所を選ばず好きな場所に置いて楽しめますね。
春~秋にかけてはガジュマルの生育が盛んになる時期。伸びすぎた枝は暖かい時期にカットしてやるとコンパクトな樹形がキープできます。
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ハイドロボール、サイズの選び方を解説【まとめ】
ということで、今回は初心者でも失敗しにくいおすすめのハイドロカルチャーについてご紹介してみました。
土を使わないハイドロカルチャーは食卓テーブルやキッチンまわりなどにも取り入れやすいです。
見た目も涼し気でインテリア性の高いハイドロカルチャーをぜひ、おうち時間に取り入れてみてくださいね。
あわせて読みたい「ハイドロカルチャーの植物が枯れる原因は?育て方のコツ3つ」
初心者でもok!失敗しにくいハイドロカルチャーの選び方 ポイント2つ
- 内部の水位が確認しやすい透明容器、資材であること
- 耐陰性が強く少ない光でも長く育てられる種類のグリーンであること
初心者でも失敗しにくい!おすすめのハイドロカルチャー【5選】
- ポトス
- マドカズラ
- ヒメモンステラ
- シンゴニウム
- ガジュマル
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