ある程度の環境さえ整っていれば一年中かわいらしい花を咲かせてくれる「ハナキリン(花麒麟)」。多肉植物として扱われることも多い丈夫な鉢花です。
しかし、年中花が咲くと聞いて購入したものの待てど暮らせど花が咲かない…というお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ハナキリンの花が咲かない主な理由と花が咲かないときの対処法をくわしく解説します。
ハナキリンの花が咲かない理由とは?原因と対処法
「花」麒麟の花がさかないと見た目はもはや麒麟ですね。ハナキリンの名前の由来は「太く丈夫な茎が麒麟の首に似ているから」といわれています。
それではハナキリンの花が咲かない理由と対処法を見ていきましょう。
ハナキリンの花が咲かない理由①株が弱っている
ハナキリンの原産地は一年を通して比較的に温暖なマダガスカルです。生育適温は15度~30度程度になります。
そのため、寒さの厳しい日本の冬はハナキリンにとって高い壁となるでしょう。ただ、15度以上が保たれていれば花を咲かせてくれることが多いです。
とはいえ、室内であっても意外と冷え込むのが朝晩の窓際になります。
ハナキリンを窓際に置いている場合、日が暮れたら窓から1~2m離してあげましょう。できればお部屋の中心部あたりに移動してあげると寒さによるダメージを防げます。
また、暖かい時期であるにも関わらずなかなか花が咲かないという場合、日光不足や根詰まり、水のやり過ぎなどが考えられます。
対処法
- 10度以下の寒さに当てない
- できるだけ暖かく明るい場所に置く(移動する場合は数日かけて少しずつ)
- 水やりは土がしっかりと乾いてからが基本
- 室内管理の場合、サーキュレーターや扇風機を使用し風通しよく管理する
- 根詰まりしている場合は暖かい時期に植え替える
さらにくわしく 「ハナキリン 冬の管理方法のポイント3つとは?」はこちら
ハナキリンの花が咲かない理由②株が充実していない
株自体がまだ大きく充実していない場合、花が咲かないこともあります。
株を充実させるためには、春から秋の生育が旺盛な時期に十分な日光と風、適度な水分と養分が必要です。
おすすめは暖かい時期は屋外管理することです。ハナキリンは日光を好むため、できるだけ日当たりの良い場所に置くことで株を充実させることができます。
また、屋外に置く理由は日光だけではありません。植物が大きく育つために欠かせないのが「風」です。
屋外に置くことで風を受け、葉の裏にある気孔の開閉が活発化します。風を受けることで光合成もよりさかんになり生育に大きな影響を与えます。
また、生育期(最高気温が15度以上が目安)は肥料を与えることで花付きをよくすることもできます。おすすめはハイポネックスです。
ハイポネックスはホームセンターで手軽に購入できる植物の肥料です。これを水で約500倍に薄めます。これを、2週間に1回程度、水やりとして与えるだけです。
対処法
- できるだけ日当たりの良い場所に置いて日光不足を防ぐ
- 春から秋の暖かい時期は屋外に置く(十分に風、光に当てる)
- 春から秋の暖かい時期は肥料を与えて生育を促す(冬場の肥料は不要)
ハナキリンの花が咲かない理由とは?原因と対処法【まとめ】
今回は、ハナキリンの花が咲かない理由と対処法をくわしくご紹介しました。
ハナキリンはある程度の環境さえ整っていれば、一年中花を咲かせてくれます。温度は最低でも15度は必要です。
冬場は寒さを防ぎ、できるだけ暖かい場所で乾燥気味に育てみてくださいね。
ハナキリンの花が咲かない理由と対処法
・株が弱っている
⇒15度以上を保ち、日当たりのよい場所に置く。水やりは土がしっかりと乾いてから。冬場は土が乾いてさらに3~4日経過してから水をやること。根詰まりしている場合は暖かい時期にひとまわり大きめの鉢へ植え替える。
・株が充実していない
⇒春から秋の生育が旺盛な時期は屋外に置くのがベスト。日当たりと風通しのよい場所で育てる。肥料を与えるのもこの時期。逆に、最高気温が15度以下になったら肥料は与えない。基本は屋内に移動し15度以下の寒さを避け冬越し。