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ハナキリンの葉が落ちる原因と対処法を徹底解説!

黄色くなって落ちたハナキリンの葉 ハナキリン

ハナキリンの葉がポロポロ落ちてきちゃった…

一年を通して花を咲かせてくれることの多いハナキリンですが、管理のポイントを押さえていないと、徐々に葉が落ちて弱ってしまいます…。

そこで今回は、ハナキリンの葉が落ちるときによくある原因と対処法について分かりやすく紹介します!

・農業高校卒業
・園芸を専門に3年間学ぶ
・自宅で100種類ほど栽培中
・観葉植物栽培のコツを研究&発信

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ハナキリンの葉が落ちる時によくある原因

ハナキリン(8月)

まずは、ハナキリンの葉が落ちる主な原因からみていきましょう。

日照不足

ハナキリンは日光が大好きな植物です。

日照不足が続くと葉が落ちることがあります。日当たりの良い場所に置くことが重要です。

経験上、窓から遠く離れた壁際や部屋の隅などに置いたままだと、高確率で葉が落ちて花も咲かなくなってくるよ。

ハナキリンの花が咲かない理由とは?原因と対処法

水の遣りすぎ

ベビーサンローズの水やり頻度

ハナキリンは多湿を嫌うため、水のやり過ぎは根腐れの原因になることも。

土が乾いたタイミングでの水やりが基本です。土が乾いていない状態で次から次へと水やりするのは控えます。

冬場であれば乾燥気味に管理することで、耐寒性を高めることができます。

過度の乾燥

ハナキリンは春から秋にかけての暖かい時期によく育ちます。

そのため、この時期に水やりをうっかり忘れたまま土が乾燥し過ぎると葉が落ちる原因になりえます。

寒すぎる(10度以下)

ハナキリンは寒さが苦手なため、15度以下になると徐々に葉が落ちることが多いです。

ベランダや軒下などの屋外でハナキリンを育てている場合、冬の寒さは葉が落ちる原因となります。

経験上、冬の窓際に置いたままにしていると、寒さで葉が落ちることが多い。

ハナキリンを冬越しさせる方法!3つのポイントを押さえておくだけ

急激な環境変化

温度や湿度の急激な変化、または移動によるストレスで葉が落ちることがあります。

環境の変化を緩やかにするか、適応期間を設けましょう。

購入後はできるだけ店頭に近い環境に置くのがコツ。

病害虫

カイガラムシやハダニなどの害虫が発生すると、葉が落ちることがあります。

定期的にチェックし、早期に対処しましょう。

葉がベトついたり、まばらに変色、見慣れない粒々が湧く場合は要注意!白い綿が付く場合は、コナカイガラムシの可能性大。

観葉植物の害虫対策と駆除方法!虫を防ぐために押さえておくべきポイント3つ

新陳代謝によるもの

黄色くなって落ちたハナキリンの葉っぱ

株元付近の古い葉が数枚落ちるくらいなら、心配要らないことが多い。

ハナキリンの株元近くの葉が黄色っぽくなって落ちるのは新陳代謝による場合が多いです。

ただ、株元以外の葉がどんどんと落ちるという場合は、上記であげた「寒さ」や「乾燥」などが原因のことが多くなります。

 

ハナキリンの葉が落ちるときの対処法

茎が伸びすぎたハナキリン

では、ハナキリンの葉が落ちるときの対処法をみていきましょう。

土が湿っている場合は、完全に乾くまで水やりを控えて

土が湿っている場合、根が蒸れて傷んでいる可能性が高いです。

ハナキリンは蒸れを嫌うため、まずは土が完全に乾くまで水やりを控えましょう。

できるだけ明るい風通しの良い場所に置きましょう。15度以上なら、屋外の半日陰に置いて様子を見ます。

室内なら南~東向きの窓際に置く

こんもり茂ったハナキリン

ハナキリンは日当たりの良い場所を好みます。特に、最高気温が15度以上になれば屋外で管理すると丈夫に育てられます。

ただし、真夏の直射日光は葉焼けを起こしやすいため注意が必要です。

様子を見ながら数日かけて少しずつ場所を移動することで、葉焼けを防ぐことができます。

光線不足によって徒長するとストレスに弱くなる

日光不足が続くことで起こるのが「徒長(とちょう)」です。

徒長した株は日光を求め、茎ばかりがひょろひょろと細長く伸び続けます。

徒長によって株自体が弱々しくなり、ちょっとした環境の変化やストレスで葉が落ちたり、株自体が弱ったりしやすくなります。

特にハナキリンは暖かく乾燥した場所を好むため、冬でもできるだけ暖かく日当たりの良い場所に置いてあげると次々と花を咲かせてくれるでしょう。

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冬でも15度程度は保つ

茎がひょろひょろ気味のハナキリン

ハナキリンの葉が落ちる原因として一番に挙げられるのが冬場の寒さです。

そのため、冬場はできるだけ暖かい場所で管理します。最低でも10度~15度程度は確保したいところです。

とはいえ、ハナキリンは丈夫なため葉が落ちてしまっても暖かくなれば新しい葉を展開してくれることも多いです。

葉が落ちてしまっても、春までは諦めずに管理を続けてみて!

ハナキリンを冬越しさせる方法!3つのポイントを押さえておくだけ

生育期は土が乾いたら水やり

ハナキリンの水遣り
春から秋にかけてのハナキリンは非常によく育ちます。

切り戻しても、10日程すれば脇芽をだして枝分かれしてくれることも多いです。

だからこそ、生育期は過度の乾燥に気を付ける必要があります。

ただ、そこまで神経質に水やりのタイミングを見計らう必要はないよ。鉢を持ち上げて軽ければ、鉢底から流れ出るくらい水を与えよう。

ハナキリンの水遣り【目安】

ハナキリンの水遣り

・春から秋の生長期
→土が乾いたタイミングでたっぷりと水を与える(鉢底から流れ出るくらい)

・冬場(最高気温15度以下)
→土が乾いて3日程してからやや控えめに水を与える(鉢底から流れ出ない程度に)

ハナキリンは蒸れが苦手。水遣り後はできるだけしっかり水気を切って。受け皿に溜まった水は捨てよう。

ハナキリンを挿し木で増やす方法を画像付きで徹底解説!

 

ハナキリンの葉が落ちるのを未然に防ぐ!便利アイテム【3選】

茎がひょろひょろに伸びたハナキリン

ハナキリンの葉が落ちるのを未然に防ぐなら、ハナキリンが好む環境に整えなくてはなりません。

とはいえ、室内管理だとなかなか難しい…。

そんなお悩みを軽減してくれる便利な園芸アイテムをご紹介します。

水やりチェッカー

水やりチェッカー「サスティー」

ハナキリンは水の遣り過ぎを嫌います。とはいえ難しいのが冬の水遣りです。

水やりチェッカーを差しておけば、土の乾き具合を色で知ることが出来ます。

水遣りの管理が楽になるだけでなく、水の遣り過ぎ・やり忘れによって葉が落ちるのを防ぐことができるよ。

ポットフィート

ハナキリンは多肉植物の一種です。

そのため、鉢内が蒸れることを嫌います。とはいえ、室内で管理している以上どうしても蒸れやすくなります。

そんな時に便利なのが鉢を浮かせて通気性・排水性を確保してくれる「ポットフィート」です。

鉢を浮かせることで根が蒸れにくくなる!

サーキュレーター

アイリスオーヤマのサーキュレーター「アイmini」

窓を閉め切りがちになる夏、冬の管理に欠かせないのがサーキュレーターです。

風通しを確保することで根腐れ、カビ、害虫などのトラブルを防ぐことができます。

光合成に欠かせないのが風。植物は風を受けることでスムーズに呼吸できるようになるんだ。光合成がうまくできないと徐々に株が弱って葉が落ちることにもつながるよ。

観葉植物好きなら必ず持っておくべき!優秀すぎる園芸アイテム【厳選】

 

それをやると葉が落ちるかも?ハナキリンにやってはいけない3つのこと

葉が黄色くなったハナキリン

良かれと思ってやっていることも、ハナキリンにとっては有難迷惑になっているかもしれません。

葉が落ちて株が弱るのを防ぐためにも、まずはハナキリンにやってはいけない3つのことを把握しておきましょう。

「〇日に1回」と決めて水遣りする

水やり後のハナキリン

ハナキリンの水遣りは「〇日に1回」などと決めず、時期と土の状態を確認した上でおこないます。

とくに気を付けたいのが冬場の水遣りです。

ハナキリンの冬の水やり

・冬(最高気温15度以下)…土が乾いてさらに3~4日してから与える。肥料は不要。

冬場は乾燥気味に管理することで樹液の濃度が高まり、耐寒性を確保することができます

2年以上植え替えないまま放置

植え替え中のハナキリン

ハナキリンを2年以上植え替えていない場合、鉢の中が根っこでいっぱいになっている可能性が高いです。

根詰まりを放置していると根がスムーズに水分や養分を取り込めず、徐々に葉が落ちて弱ってしまいます。

根詰まりしていなくても植え替えは必要?

根詰まりしていなくても2年に1回は植え替えるべきです。

その理由は「土の劣化」。土が経年により粒が崩れて団子状に固まります。

カチコチに固まった土は水はけが悪く、根に負担を掛けやすくなるよ。

窓を閉め切った室内に置きっぱなし

薄暗い室内に灯るスタンドライト

ハナキリンを窓を閉め切った室内に置きっぱなしにしている場合、風通しの悪さによって徐々に弱りやすいです。

植物にとって光と水と並んで不可欠なのが風。風通しが悪いとうまく呼吸ができず、土はなかなか乾きません。

植物は風を受けることで呼吸し光合成をおこなう

元気いっぱいのハナキリン

植物は風を受けることで呼吸し光合成をおこないます。

風通しが悪いと水やり後、なかなか土が乾かず根腐れやカビを引き起こす原因にもなります。

室内でハナキリンを育てるなら南~東向きの窓際に置くのがベストです。

窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用して。できるだけ風通し良く管理することでハナキリンを長く楽しめるよ。

窓のない部屋でも楽しめるおすすめの観葉植物とは?

 

ハナキリンの葉が落ちてひょろひょろになる時の対処法

ベランダに置いたハナキリン

茎ばかりがひょろひょろ伸びて徐々に葉が落ちるのは光線不足による徒長の症状

ハナキリンの茎ばかりが伸びて弱々しくなったり、徐々に葉が落ちて茎ばかりが目立ってくるのは日光不足による徒長の症状です。

ハナキリンは日光が大好きで耐陰性があまりありません。

適期に剪定。置き場所の見直しを実施すること

ハナキリンの剪定中

すでに間延びした茎を元通りにはできません。

茎が間延びしたり葉が落ちて茎が悪目立ちしているなら、春~初夏にかけての時期に剪定で樹形を整えましょう。

ハナキリンの剪定については以下記事を参考にしてみてください。

伸びすぎたハナキリンの剪定方法を画像付きで徹底解説

 

ハナキリンの葉が落ちるときによくある質問【Q&A】

茎がひょろひょろ気味のハナキリン

ハナキリンの葉が落ちるときによくある質問をまとめてみました。

肥料は与えたほうがいい?

ハナキリンの葉が落ちるときに初心者がやりがちなのが「肥料を与えて栄養を付けさせたい」ということ。

しかし、葉が落ちるからといって闇雲に肥料を与えるのはおすすめできません。

葉が落ちる=根も弱っている状態。

肥料を与えることでさらに根に負担を掛けてしまう恐れがあります。

冬でも植え替えて大丈夫?

ハナキリンの葉が落ちるときに「そういえば2年以上植え替えてない!」と気づいて冬でも植え替えようとしていませんか?

ハナキリンは寒さが苦手な植物です。

寒い時期は回復力も弱るため、植え替え後にそのまま弱ってしまう恐れがあります。

葉が落ちるということは少なからず株が弱っている可能性が高いです。

そんな時に植え替えるのはおすすめできません。

ときどき日光浴させるべき?

ハナキリンの葉が落ちるときに思いがちなのが「日光浴させてあげよう」ということ。

しかし、室内管理のハナキリンをいきなり屋外の日向に出すのは控えるべきです。

植物は何といっても「急激な環境の変化」に弱いです。

日当たりの良い場所に移動するなら数日かけて少しずつ日光に慣れさせる必要があります。

床暖房の上に鉢を置くのはok?

冬にハナキリンの葉が落ちるときにやりがちなのが「床暖房の上に鉢を置く」などの対策です。

もちろん温度が適切であれば良いですが、奥の場合は鉢の中が蒸れて根を傷めてしまうことが多いです。

冬に葉が落ちる場合はまず温度管理、水遣り管理から見直してみましょう。

観葉植物がすぐ枯れる人がやりがちな間違ったお手入れ3つ

 

ハナキリンの葉が落ちる原因と対処法を徹底解説【まとめ】

ハナキリン(10月)
そこまで手をかけずともどんどん花を咲かせてくれるハナキリン

今回は、ハナキリンの葉が落ちる原因と対処法をくわしくご紹介しました。

ハナキリンはとても丈夫で初心者でも次々と花を咲かせられる人気の植物です。ただ、日本の冬は高い壁となりそうですね。

それもそのはずで、ハナキリンの原産地はマダガスカル島。それでも5度まで耐えられるとは、ハナキリンは本当に強健ですね。

今回の記事をご参考に、葉が落ちるハナキリンの対処法を試してみてください。

ハナキリンの葉が落ちる主な原因と対処法

1.寒さ(5度以下)
→冬でも10度は確保したい

2.生長期における過度の乾燥
→鉢を持ち上げて軽くなったら水をたっぷりと与える。ただし冬は乾燥気味に。

3.水の遣り過ぎによる根腐れ
→水遣りは土が乾いてから。冬は土が乾いてさらに3~4日経ってから与える
4.新陳代謝によるもの →株元の葉が落ちる分には様子を見る。全体的に葉が落ちるなら、「寒さ」や「過度の乾燥」「根腐れ」「根詰まり」「病害虫」などを疑う。

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ハナキリン
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