ぷっくりとした粒々の葉が鈴なりに垂れ下がる姿が可愛いグリーンネックレス。
多肉植物の中でも丈夫で育てやすい上に増やしやすいグリーンネックレスは、その見た目の愛らしさもありとても人気の高い植物ですね。
そんなグリーンネックレスですが、なんとなく元気がない様子にお悩みではありませんか?
今回は、グリーンネックレスの元気がない原因と対処法をよく見られる症状別でくわしく解説します。
グリーンネックレスの元気がない!原因と対処法を症状別で解説
グリーンネックレスがなんとなく元気がない…そんな時によく見られる症状をいくつかあげて、それぞれの主な原因と対処法をご紹介します。
グリーンネックレスの元気がない 症状①しわが寄る
グリーンネックレスの葉がしわしわになって元気がない場合、考えられる原因は主に2つです。
- 土が乾いている場合⇒過度の乾燥によるもの
- 土が濡れている場合⇒多湿により株が弱っている可能性
まずは、土をよく観察してみましょう。土がカラカラに乾いていたり、しばらく水やりを忘れていたという場合、過度の乾燥によってはにしわがよっていると考えられます。
たっぷりと水を与えて風通しのよい場所に置き様子をみましょう。春や秋の場合、生育が旺盛な時期のため水分の吸収が早く、水やりから1日もすればぷっくりとした葉に戻っているでしょう。
真夏や真冬の場合は水やり後、数日かかりますが徐々にぷっくりとした葉に戻ります。
そして、土が濡れている場合は少し注意が必要です。それは、多湿によって根が傷んでいる可能性があるからです。しばらくは水やりを控え、直射日光を避けた半日陰に置いて様子をみましょう。できるだけ風通しのよい場所に置きます。
ただし、すでに株元がぶよぶよになって腐っている場合、根腐れに発展していると考えられるため復活が難しいでしょう。その場合はまだ硬い茎があれば挿し芽で育て直す方法もあります。
グリーンネックレスがしわしわで元気がないときの対処方法
・土が乾いているorしばらく水やりを忘れていた場合
⇒たっぷりと水やりをして風通しのよい場所に置き様子をみる。
・土が濡れている場合
⇒株が弱っている可能性がある。できるだけ風通しのよい半日陰に置いて乾燥気味に管理する。
すでに株元が腐っている場合は根腐れに発展している可能性が高い。まだ硬い茎をカットし挿し芽で育て直すことを検討する。
さらにくわしく「しわしわのグリーンネックレス【原因と対処法】」はこちら
グリーンネックレスの元気がない 症状②粒が丸くない、小さい
グリーンネックレスの粒が丸くならない、小さくなってきた…という場合、考えられる原因には以下のようなものがあげられます。
- 光線不足
- 株が弱っている
- 肥料不足
グリーンネックレスを一年中室内で管理しているという場合、日光不足に陥っている可能性があります。
日光が不足したグリーンネックレスは徐々に葉と葉の間隔が伸び、ひょろひょろとした姿になり葉も小さくなり丸みを失っていきます。
また、多湿や高温などにより株が弱っている場合、水分や養分をうまく吸い上げられずに葉がしおれて小さくなっていることも考えられます。
グリーンネックレスが丸くない、粒が小さい場合の対処方法
・一年中室内に置いている場合
⇒生長が旺盛な春と秋はできるだけ屋外の風通しのよい日向で乾燥気味に管理し生育を促す。
(急に日向に置くと葉焼けを起こす可能性があるため、少しずつ日光に慣らしていく)
・肥料を与えたことがない場合
⇒グリーンネックレスは肥料を与えることで葉の色ツヤがよくなる。与えるのは春・秋。ハイポネックスであれば月に1回程度、原液を約500倍に薄めたものを水やりとして与える。置き肥でもok!
※真夏と真冬は生育がほぼ止まる時期のため、肥料は基本的に与えない
・土が乾ききらないうちに水やりしている場合
⇒グリーンネックレスは多肉質な葉の中に多くの水分を蓄えているため、必要以上の水やりは根腐れを招く原因になりやすい。
水やりの基本は「土がしっかりと乾いてからたっぷりと」。ただし、真夏と真冬は土が乾いてさらに3~4日してから与える。
さらにくわしく「グリーンネックレスが丸くならない…原因は?対処法も!」はこちら
グリーンネックレスの元気がない 症状③ぶよぶよ
グリーンネックレスがぶよぶよになって元気がない場合、一番に考えられるのは「水のやり過ぎによる根腐れ」です。
グリーンネックレスが根腐れを起こしやすいのは梅雨時期や真夏、真冬です。この時期は生長が緩慢になります。
生育が旺盛な春と秋に比べて根が水を吸い上げる力自体が弱まっているのです。そのため、いつも通り「土が乾いてから」水やりしていると根腐れを起こしやすくなります。
ぶよぶよになった部分を元に戻すことはできません。しかし、まだ硬い部分があれば挿し芽で育て直すこともできます。
グリーンネックレスがぶよぶよで元気がない場合の対処方法
・すでに腐敗して柔らかくなっている部分は清潔なハサミでカットし取り除く
⇒できるだけ風通しのよい場所に置いて乾燥気味に管理する。水やりは土がしっかりと乾いてからたっぷりと。真夏と真冬は土が乾いてさらに3~4日してから。霧吹きでちょこちょこと与えるのは多湿状態を招くため望ましくない。
さらにくわしく「グリーンネックレス 水やりの量は?管理のコツ3つも」はこちら
グリーンネックレスの元気がない 症状④変色する
グリーンネックレスの色が悪い場合、基本的な管理方法を見直してみましょう。
グリーンネックレスを色つやよく丈夫に育てるためには、十分な日光と風通しが欠かせません。
グリーンネックレスは寒さに強く、マイナス3度くらいまでは耐えられるといわれます。できるだけ屋外に置くことがグリーンネックレスを色つやよく育てるコツです。
グリーンネックレスの色が悪いときの対処方法
・室内に置きっぱなしの場合
⇒できるだけ屋外に置いて管理する。30度以上なら半日陰へ、マイナス3度以下なら室内へ移動。
十分な日光と風を確保することが株を丈夫に保つコツ!
・屋外に置いている場合
⇒真夏に色が薄くなるのは直射日光により葉焼けしている可能性が高い。30度以上なら直射日光を避けて半日陰に移動するor遮光ネットを利用。夕方の強烈な西日にも気を付ける。
また、2年以上植え替えていない場合は根詰まりや土の排水性が低下していることも考えられるため、植え替えを検討する。適期は春か秋。
さらにくわしく「グリーンネックレスの色が悪いときの簡単な対処法3つ!」はこちら
グリーンネックレスの元気がない 症状⑤ひょろひょろ(弱々しい)
グリーンネックレスがひょろひょろとして元気がない時に一番に考えられるのが日光不足でしょう。
多肉植物であるグリーンネックレスは、姿よく育てるためには十分な日光と風が必要です。ポトスやパキラなどの観葉植物は耐陰性があるため室内でもある程度育ちますね。
しかし、グリーンネックレスは耐陰性(日光が少ない場所でも育つ力のこと)があまり高くはないため、日光が不足するとどうしても葉と葉の間隔が伸びて茎がひょろひょろとしてきます。
徒長を起こしたグリーンネックレスは、見た目が劣るだけでなく、ちょっとした環境の変化やストレスで株が弱りやすくもなります。
グリーンネックレスがひょろひょろで元気がないときの対処方法
・室内に置きっぱなしの場合
⇒少しずつ日光に慣らしつつ日当たりの良い場所へ移動する。0度以上30度未満であれば、屋外に置くのが理想的。ただし、すでに徒長を起こした部分は元に戻らない。
・ひょろひょろの姿を仕立て直したい場合
⇒伸びすぎた茎をカットし挿し芽で育て直すこともできる。元株の方は今までよりも日光と風がよく当たる環境で育てることで徒長の再発を防ぐ。
あわせて読みたい「グリーンネックレス 枯れる原因3つ【管理のコツも解説!】」はこちら
グリーンネックレスの元気がない!原因と対処法を症状別で解説【まとめ】
今回は、グリーンネックレスの元気がない主な原因と対処法を、グリーンネックレスの元気がない時によく見られる症状別でご紹介しました。
見た目がとっても可愛いため、どうしても室内に置きたくなるグリーンネックレス。しかし、多肉植物であるグリーンネックレスは観葉植物とは違い、耐陰性があまり強くありません。
姿よく丈夫に株を保つには十分な日光と風が欠かせないのですね!
とはいえ、せっかくの可愛い姿を外に置きっぱなしでは寂しいですよね。基本の置き場所は屋外にして、真夏や真冬などの時期は室内に移動し養生しつつ楽しむのがおすすめですよ。
グリーンネックレスの元気がない時の原因と対処法【症状別】
・しわしわになっている
⇒「過度の乾燥」または「株が弱っている可能性」を疑う
・粒が丸くない、小さい
⇒「光線不足」「肥料不足」「株が弱っている」などを疑う
・ぶよぶよである
⇒「多湿による根腐れ」を疑う
・色が悪い
⇒「光線不足」「風通しの悪い環境」「肥料不足」「根詰まり」などを疑う
・ひょろひょろとして弱々しい
⇒「光線不足」「水のやり過ぎ」を疑う
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