「グリーンネックレスを水差しで簡単な方法は?」 「初心者でも失敗しにくいグリーンネックレスの増やし方が知りたい」
プクプクとした丸い葉が特徴の多肉植物「グリーンネックレス」。ハンギングにするとグリーンのすだれのようになっておしゃれですね。
育てるのがちょっと難しいイメージもあるグリーンネックレスですが、実は、水差しで簡単に増やすことができます。
今回は、グリーンネックレスの水差しでの簡単な増やし方と管理コツ、生長の経過までをまとめてご紹介いたします。
グリーンネックレスを水差しで増やす
まずは、グリーンネックレスのもっとも簡単な増やし方をご紹介します。
グリーンネックレスは水差しで発根できる
グリーンネックレスの増やし方にはいくつかの選択肢があります。
それが、「挿し木」「水差し(発根後、植え替え)」「株分け」「種まき」などです。
これらの中で、もっとも手軽に増やせる方法が水差しでしょう。
水差しが失敗する原因は?
水が傷んでいたり、グリーンネックレスの茎自体が弱っていたりすると、水差しにしても根が出ずそのまま腐ってしまうこともあります。
また、葉をすべて水に浸けるのは×。茎の下側のみを水に挿しておくと失敗しにくいです。
グリーンネックレスを水差しで増やす方法
では、さっそくグリーンネックレスを水差しで増やしてみましょう。
グリーンネックレスを水差しで増やす 手順①「適期は3月下旬~6月中旬頃」
グリーンネックレスの水差しを成功させるのにもっとも重要といってもいいのが、「適期におこなう」ということです!
グリーンネックレスの場合、挿し木に適しているのは寒さが落ち着く生長期初期である春先です。
「できるだけ失敗したくない」という場合、適期におこなうことで成功率を高くできます。
グリーンネックレスを水差しで増やす 手順②「挿し穂をとる」
まずは、元となるグリーンネックレスの株を用意します(上写真)。伸びすぎた茎の剪定の際にカットした茎を利用するのもおすすめです。
弱っている株や徒長している株だと挿し木の成功率が低くなるため、できるだけ元気な株から挿し穂をとるのが成功の秘訣。
伸びている茎を葉がついたまま10cm~15cm程カットします。これが「挿し穂」となります。葉はとらずにそのままでokです。
グリーンネックレスを水差しで増やす 手順③「鉢を用意」
挿し木に使用する鉢植えを用意しましょう。グリーンネックレスは多湿に弱いため、通気性のよい鉢植えがおすすめ。
素焼き鉢だとプラスチック鉢に比べ、通気性が良いのでグリーンネックレスの管理に適しています。
また、土も水はけのよいものが適しています。
多肉植物用の培養土やサボテン用の土、また、赤玉土やパーライトに2割程度腐葉土を混ぜん込んだ土でもよいです。
鉢が深めな場合、鉢底石をやや多めに敷くことで、通気性がよくなり、根腐れのリスクを減らせます。(上写真)
グリーンネックレスを水差しで増やす 手順④「土に寝かせる」
挿し木用の土に挿し穂を寝かせるように置きます。(下写真)
土が乾いていると発根しにくいので、土が乾燥しないように数日に一度は霧吹きで水を与え潤しましょう。
挿し穂をそっと土に寝かせるように置きます。(上写真)
水差しにする場合
このまま土に挿しても良いですが、心配な場合はいったん水に差して発根させます。
発根後の挿し穂は土に寝かせ、根に土を軽く被せてあげましょう。(ピンセットを使うとやりやすい)
「植える」というより「寝かせる」という感じです。
発根している根っこにはピンセットで土の粒を軽く被せるように置きます。
最後に、霧吹きで表面を軽く湿らせます。しっかり発根するまでは乾燥し過ぎないように気を付けてあげましょう。
グリーンネックレスを水差しで増やす【挿し木後の管理は?】
さいごに、グリーンネックレスの挿し穂が無事、発根した後の管理の方法をご紹介します。
グリーンネックレスの増やし方 管理方法①「発根するまでは直射日光を避ける」
土挿しや水差しにして発根するまでは、風通しのよい半日陰に置き管理します。
また、水差しにしている場合は毎日水を替えてあげましょう。
グリーンネックレスの増やし方 管理方法②「湿らせすぎに注意」
乾燥し過ぎると発根しにくくなるものの、湿らせすぎると葉が腐ってしまうこともあります。
様子を見ながら、びちゃびちゃにならない程度に霧吹きで管理します。
グリーンネックレスの増やし方 管理方法③「やや乾燥気味にする」
グリーンネックレスは加湿に弱く、水をやりすぎると腐って枯れる「根腐れ」を起こしやすいです。
発根後の水やりは土が完全に乾いてからおこないます。
また、葉にしわがよってきたタイミングでも問題ないほど乾燥には強いのがグリーンネックレスです。
グリーンネックレスを水差しで増やそう【経過レポート】
ここからは、実際に筆者が育てているグリーンネックレスを増やしてみます。ぜひ、ご参考にされてくださいね。
グリーンネックレスの挿し穂をとって水差しに【2021/3/27】
まずは、親株のグリーンネックレスから挿し穂をとります。ちょっと変色して傷んでいるグリーンネックレスですが、徒長している茎も含めて挿し穂としました。
今回は、まだ寒さも残る時期のため、念のためにまずは水差しにします。
水差しにして、確実に発根を確認してから土に植え替えようと思います。
水差ししたグリーンネックレスの発根を確認【2021/4/2】
無事、グリーンネックレスの挿し穂から発根しました。もう少ししっかりと発根したら土に植え替えようと思います。
ちょっとひょろひょろの挿し穂なので、成功率が低いかもしれません。ちょっと心配です💦
グリーンネックレスの挿し穂【2021/4/7】
根っこがかなり伸びてきたので土に寝かせて挿し木にしました。
表面が乾かないように気を付けながら管理します。(霧吹きします)
植え替え後の管理方法
・半日陰で管理(基本、ベランダ)
・土表面が乾かないように気を付ける、乾いていたら霧吹きで軽く湿らす
・風通しのよい場所におく(屋外)
グリーンネックレスの挿し穂【2021/6/25】
グリンネックレスの挿し穂を土に植え付けて約3か月。ここまでボリュームが出ました。
元々が徒長気味の挿し穂であったため心配していましたが、暖かくなりものすごく生長が進みました。水やりは3日に1回程度。
ちょっと多いですが、土が乾くのが早いです。セネシオ属の多肉植物は他の多肉に比べても、比較的水を欲しがるようです。
なんとか夏越ししたグリーンネックレス【2021/9/4】
今年の夏は35度を超える日も多く、高温により葉焼け気味です。が、なんとか夏越しはしました。葉の色つやがかなり悪くなっています。葉焼けでしょう…。
かなり暑さが和らぎ涼しい日も増えたので、そろそろ生長期に入ってくれるはずです。今後は肥料も復活して冬に向けてもうひと盛り上がり欲しいところ。
また更新します。
今後の管理方法
- 直射日光を避けた半日陰に置く(引き続き屋外)
- 土が乾いたら水やり、2週間に1回程ハイポネックスを薄めて与える
- 0度以下になりそうなら室内へ移動
水差しで増やして7か月経過したグリーンネックレス【2021/11/5】
4月に水差しして増やしたグリーンネックレス。7か月が経ちました。
涼しくなって調子を取り戻しましたね。葉の色ツヤがよくなり葉数も増えました。涼しく気持ちの良い日が続いているため、水やりも週に1回ほどに戻しています。
やはり、真夏の暑さと直射日光は要注意ですね。いくら乾燥気味に管理しても真夏のダメージは大です。
今後は5度以下にならない限り、このまま屋外で管理する予定です。グリーンネックレスが耐えられる寒さは0度近くまで。
冬に向けて、乾燥気味に管理し耐寒性を高めます。
水差しで増やして約8か月経過したグリーンネックレス【2021/12/8】
青々としたコロコロの可愛い葉がどんどん増えてます。朝晩は2度程度になる日もありますが、今のところベランダに出しっぱなしです。
水やりは10日に1回程度でしょうか。かなり乾かし気味に管理し耐寒性を高めています。
やはり注意すべきは真夏なのかもしれませんね。0度以下になる場合は室内に取り込むことも考えています。
グリーンネックレスを水差しで増やす方法【まとめ】
今回は、グリーンネックレスの水差しからの増やし方をご紹介しました。
気難しそうに見えるグリーンネックレスの水差しですが、適期におこなうことで想像以上に簡単に増やすことができます。
今回の記事をご参考に、ぜひ、グリーンネックレスの水差しに挑戦してみてください。
グリーンネックレスの増やし方は主に4種類
- 「挿し木」「水差し(発根後、植え替え)」「株分け」「種まき」などがある。
⇒おすすめの方法は、簡単で失敗しにくい「水差し」
グリーンネックレスの増やし方【水差し・挿し木】
①適期は春先の3月末~6月中頃【生長期初期】
②挿し穂をとる
③土に寝かせるor水に差す【発根後は土へ】
グリーンネックレスの増やし方【管理のコツ3つ】
①発根までは直射日光を避ける
②湿らせすぎに注意
③乾燥気味に管理
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