光沢のある美しい葉が魅力のゴムの木。暑さ、寒さ比較的に強く、初心者でも育てやすいゴムの木は定番のインドアグリーンです。
そんなゴムの木の魅力といえば色鮮やかな美しい葉ですが、葉がだらんと垂れる症状にお困りではありませんか?
そこで今回は、ゴムの木の葉が垂れるときに考えられる主な原因とその対処法を詳しくご紹介します。
ゴムの木の葉が垂れる・下を向くのはなぜ?まずは土の状態を観察しよう
ゴムの木の葉が垂れる場合、まずは土の状態をよく観察しましょう。土は濡れていますか?乾いていますか?
ゴムの木の葉が垂れる【土が乾いている場合】
ゴムの木の葉が垂れていて、かつ土がカラカラに乾いているならたっぷりと水を与えて様子をみましょう。
春から秋なら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと水を与えます。冬なら土全体が湿る程度に常温の水を与えます。
水やり後はできるだけ風通しの良い場所に置いて様子をみます。
春から秋の暖かい時期なら1~2日ほどすれば葉に張りが戻るでしょう。
冬の場合は葉に張りが戻るまでもう数日かかります。
水やりチェッカーを使って水やり管理を楽にしよう
ゴムの木の水やりは「土が乾いてからたっぷりと」が基本です。
とはいえ、水やりのタイミングは慣れるまではなかなか難しいもの…。 そんな時にあると便利なのが水やりチェッカーです。
使い方は簡単で、スティック状のチェッカーを土に差し置くだけ。 こ
れだけで土の乾き具合を測定し、最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれますよ。
春~秋(最低気温が15度以上) | チェッカーが「白」になったタイミングで、鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと与える。 |
秋~冬(最低気温が15度以下) | チェッカーが「白」になって、さらに2~3日ほどしてから常温の水を土全体が湿る程度に与える。(できるだけ暖かい午前中に) |
ゴムの木の葉が垂れる【土が濡れている場合】
ゴムの木の葉が垂れていてかつ、土が濡れている状態の場合は注意が必要です。
特に土が7日以上湿り続けている場合は、根腐れを起こしている可能性もあります。
しばらくは水やりを控え、できるだけ風通しの良い場所に置きましょう。春から秋であれば風通しのよい明るい場所に。
室内なら南~東向きの窓際がよいでしょう。
20度以上なら屋外の半日陰~日陰がベスト
冬であれば日中は窓際に、夜になったら窓から離してできるだけお部屋の中心近くに移動しておきます。
冷え込みを防ぐためです。
時期別の対処法
- 春から秋(最低気温15度以上)…室内なら南向き窓際へ、風通しのよい明るい場所へ。屋外なら半日陰へ、30度以上なら日陰へ。鉢スタンドに置いて鉢底の通気性を確保しておく。
- 冬(最低気温15度以下)…日中は窓際の明るい場所へ、サーキュレーターを使って風通しを確保。土が乾くまでは水やりを控えること。冬の水やりは、土が乾いてさらに3~4日ほどしてから。
温度計を置いてときどきチェックする習慣をつけよう
ゴムの木の葉が垂れる・下を向く時で葉の色が悪い場合は害虫の可能性あり
ゴムの木の葉が垂れるだけでなく、葉の色が何となく良くないという場合は害虫被害を受けている可能性もあります。
葉がまばらに変色したり、ベタベタする…そんな時は要注意
ゴムの木の葉が垂れるだけでなく、葉の色がまばらに変色したりベタベタしたりする場合は害虫被害を受けている可能性が高いです。
葉をよく観察してみてください。
ゴムの木の葉に害虫が付いたときによくある症状
- 葉の色が何となく悪い
- 葉にハリが無い、垂れてぐったりしている
- 葉や茎がベタベタする
- 葉の裏や付け根に蜘蛛の巣のようなものがわく
- 葉や茎に白い綿のようなものがわく
- 見慣れない小さな粒々がある
虫の種類が分からない、でも害虫被害を受けている可能性が高い…そんなときはベニカネクストスプレーがおすすめ
ハダニ、カイガラムシはもちろん、観葉植物に付きがちなさまざまな病害虫に効果を発揮してくれるのが住友化学園芸 ベニカXネクストスプレーです。
水で薄めずそのままスプレーするだけで、即効性・持続性のある殺虫効果を発揮。
さらに治療効果・予防効果も得られる優れものです。
ゴムの木の葉が垂れる・下を向く場合、鉢底もチェックしてみよう
鉢底から根っこがはみ出ている場合、鉢の中が根っこでいっぱいになる根詰まりを起こしている可能性が高いです。
根詰まりを放置していると根腐れを起こしやすくなる
鉢の中が根でいっぱいになっていると、鉢内の水はけが悪くなります。
根詰まりした状態を放置し続けていると、根がスムーズに水分や養分を吸うことができません。
これでは鉢内が蒸れで根も傷みやすくなります。
ゴムの木が根詰まりを起こした場合、春から秋の暖かい時期にひとまわり大きめの鉢に植え替える必要があります。
ゴムの木の植え替えは春から秋の暖かい時期に済ませよう
ゴムの木が根詰まりを起こしている場合、春から秋の暖かい時期にひとまわり大きめの鉢に植え替えます。
ひとまわりは今の鉢よりも直径プラス3cmほどのものが最適です。
いきなり大きすぎる鉢に植え替えると水の管理がしにくくなり、根腐れを引き起こす原因にもなりやすいため避けた方が無難です。
ゴムの木が垂れる時にしてはいけないこと3つ
ゴムの木の葉が垂れる時にしてはいけない3つのことをご紹介します。
ゴムの木の葉が垂れるときにしてはいけないこと①日光浴
ゴムの木の葉が垂れてぐったりしている場合、このように思い立っていきなり屋外の日向に移動してみたくなるかもしれません。
しかし、室内管理のゴムの木をいきなり屋外の日向に移動すれば高確率で「葉焼け」します。
ゴムの木の葉が垂れるときにしてはいけないこと②肥料
ゴムの木の葉が垂れて元気がない場合、このように栄養材を与えたくなるかもしれません。
しかし、葉が垂れているということは少なくとも根がダメージを受けている状態。
肥料を与えることで根に余計な負担を掛けてしまう恐れがあります。
ゴムの木の葉が垂れるときにしてはいけないこと③とりあえずの水遣り
ゴムの木の葉が垂れている場合、とりあえず水遣りしてみたくなるでしょう。
もちろん水を与えて復活する場合もありますが、葉が垂れる原因のすべてが水切れとは限りません。
ゴムの木の葉が丸まるときの原因と対処法
ゴムの木の葉が内側に丸まるようになっている場合、考えられる原因の一つが空気の乾燥によるものです。
ゴムの木の葉が丸まるときは「空気の乾燥」が疑われる
ゴムの木は高い湿度を好む熱帯地方が原産の植物です。
湿度不足により空気が乾燥することで、葉が蒸散を防ごうと内側に丸まることがあります。
土がカラカラに乾いているなら「水分不足」も葉が丸まる原因になりうる
葉が丸まっている場合、土の状態もよく観察してみてください。
しばらく水やりを忘れていた・土がカラカラに乾いている等という場合、水分不足により葉が丸まっていることも考えられます。
ゴムの木の葉が落ちる時の原因と対処法
ゴムの木の葉が落ちるときは様々な原因が考えられます。
ゴムの木の葉が落ちる原因のひとつが「寒さ」
ゴムの木は寒さが苦手です。5度を下回ると葉が茶色っぽく下がり弱ります。
そして、徐々に葉を落として枯れてしまうことも。
ゴムの木の葉が落ちる場合、状態に合わせた対処法が必要になる
- 寒さが原因の場合➡置き場所の見直し、水やり方法の見直し
- 光線不足が原因の場合➡置き場所の見直し、必要なら植物育成ライトを活用するのもよい
- 水の遣り過ぎによる根腐れが原因の場合➡水遣りは控えて風通しの良い場所に置く
ゴムの木の葉が垂れる時によくある質問【Q&A】
ゴムの木の葉が垂れる時によくある質問をまとめてみました。
ゴムの木の葉が垂れる時によくある質問①水をあげても葉のハリが戻らない、どうすべき?
水を与える前に土の乾き具合を確認しましょう。
土が乾いてるかどうかの確認方法は以下の通りです。
- 土に指を2~3センチほど差して水気を感じない
- 鉢を持ち上げて軽い(普段から水やり後の鉢の重さを把握しておくとよい)
土が湿った状態が7日以上続いている場合は要注意。根腐れリスクが高まっているよ。明るく風通しの良い場所に置いて様子をみて。また害虫がついていないかも確認しよう。
ゴムの木の葉が垂れる時によくある質問②活力剤を与えるのはok?
ゴムの木の葉が垂れて元気ない場合、肥料や活力剤を与えるよりも前に葉が垂れる原因を探る必要があります。
とはいえ、活力剤は肥料と違って一年を通して使うことができます。
ただ、それよりも大事なのは原因を探って管理方法を見直すことです。
ゴムの木の葉が垂れる時によくある質問③葉が垂れるのは水不足の症状?
ゴムの木の葉が垂れるからといって必ずしも水切れを起こしているとは限りません。
まずは土の乾き具合を確認しましょう。土がしっかり乾いているなら水遣りをして様子を見ます。
土が湿っているなら水遣りは控え、明るく風通しの良い場所に置いて管理を続けましょう。
ゴムの木の葉が垂れる時によくある質問④下葉だけ垂れるようにぐったりしている
ゴムの木の株元近くの古い葉だけが垂れる…という場合、「葉の老化」も考えられる原因のひとつです。
この場合、春から初夏にかけての時期に切り戻して樹形を整えるのがおすすめです。
新しい葉が開いたら古くなって垂れる葉は取り払います。
ゴムの木の葉が垂れる時によくある質問⑤新芽が膨らまない
ゴムの木の葉が垂れるだけでなく、暖かい時期にも関わらず新芽がなかなか膨らまずに新しい葉が出ない。
そんな時に考えられるのは「根詰まり」「根腐れ」「病害虫」「光・風不足」などです。
まずは鉢底を確認。根が苦しそうにはみ出ているなら根詰まりのサイン。根詰まりしていなくても、2年以上植え替えていないなら新しい土の交換するのがおすすめ。
ゴムの木の葉が垂れる・葉が下を向く時の原因と対処法【まとめ】
ということで、今回はゴムの木の葉が垂れるときの主な原因と対処法をご紹介しました。
ゴムの木の葉が垂れる場合、まずは土の状態をよく観察してみましょう。
土が乾いているかどうかの確認方法は、
- 鉢を持ち上げて軽い(水やり後の鉢の重さを把握しておくと◎)
- 土に指を2~3cmほど差し込んで湿気を感じない
- 鉢底から見える土が乾いている
などがあります。
土が乾ききらないうちに水を与えていると根が呼吸できずに腐って傷む、根腐れを引き起こすこともあります。
特に注意したいのが冬の水やりです。
天気予報をチェックし、最低気温が15度以下になってきたら水やりを控え目にシフトしましょう。