ツヤのある美しい葉が特徴のゴムの木。寒さ、暑さ、乾燥などに強く、初心者でも育てやすい丈夫な植物です。
今回は、そんなゴムの木を水差しで発根させて楽しむ方法を、画像付きで分かりやすく解説いたします。
水差しなら土を使わないから室内でも清潔にゴムの木を育てられるよ!すでにゴムの木を育てているという方も、今あるゴムの木から茎をカットするだけで簡単に挑戦できるのが水差しだよ。
ゴムの木の水差しが発根しない原因は?
時期が悪かった
ゴムの木の水差しで発根させるには適した時期があります。
多くの場合、春~初夏にかけての成長期がもっとも根が出やすいです。
逆に、どんなに正しく作業しても気温が足りないとなかなか根が出ません。
水差しにおすすめの時期は気温が上がり始める5、6月頃
特におすすめなのが、気温が上がり始める春(5月、6月頃)です。
この時期に水差しすることで、冬までの間により長く生育期間をもうけることができます。
たとえば秋に水差しした場合、発根後すぐに寒さが厳しい冬を迎えることとなります。
この場合、根が十分に生長する前に寒さで弱ってしまうことも多いのです。
葉数が多すぎた
葉がある限り、植物は光合成をして葉から水分を排出します。
葉が多すぎると、発根する前に乾燥によって枯死する可能性があるのです。
発根を促すためにも、多すぎる葉はあらかじめカットしておきます。
切れ味の良い刃物を使うこともポイント
また、葉が大きすぎる場合は半分にカットしておくのもok。
その際、葉の断面からも白い樹液が出てくるので触れないようにします。
切れ味の悪いハサミを使うと断面が潰れて水分がうまく吸い上げられません。
カットの際は切れ味のよい刃物を使用します。その際、手元の怪我に気を付けてください。
直射日光に当てた
水差し後は直射日光を避けた明るい場所に置きます。
直射日光に当てると水分の蒸発を促進し、根が出る前に葉や茎を乾燥させてしまうため避けます。
極端な温度変化が少ない場所で発根を待とう
極端な暑さや寒さに晒されることで水温が急上昇(または急下降)し、植物が傷む恐れがあります。
水差しで発根させるなら、できるだけ温度変化の少ない部屋の中心あたり等に置いて管理するのがおすすめです。
ゴムの木を水差しで発根させる手順を分かりやすく解説!
基本は葉の付いた枝をカットして水に差すだけ。ですが、ちょっとしたポイントを押さえておくと失敗をグッと減らすことができます。
適期は春から秋の暖かい時期
ゴムの木の水差しに適しているのは、春から秋にかけての暖かい時期です。その理由は、ゴムの木は暖かい時期に生育が旺盛になるから。
生育が鈍っている冬に水差しした場合、発根せずにそのまま枯死してしまうことが多いです。
カット
葉の付いた茎を約10~15cmカットします。カットの際は、切れ味のよい清潔なハサミを使いましょう。
ゴムの木の白い樹液に触れないよう注意
ゴムの木をカットすると、断面から白い樹液が滲み出てきます。
これはゴムの原料であるラテックスを含むもので、素肌に触れるとかぶれることがあります。
カットした枝の断面から滲み出てくる樹液は水でサッと洗い流しましょう。
カットされた方(元の株)の樹液はそのままでもok。かさぶたになるまで乾燥させます。
葉数の調整
カットした茎は新しい葉を1~2枚ほど残し、あとは切り落としておきます。
葉数を減らす理由は、水に差す際に邪魔になるからだけではありません。
水に差す
葉数を調整した茎は水を張った容器に挿します。透明の容器だと発根の様子が観察できておすすめです。
水は水道水でok。水は5日に1回程度替えましょう。暑い時期は水が傷みやすいため、水替えを3日に1回程度に増やします。
20日ほどで発根
うまくいけば水差しにして約20日で茎の断面あたりから白い根っこが出てきます。
発根促進剤を使うのもgood
「できるだけ失敗したくない」という場合は、発根促進剤を使ってみるのもおすすめですよ。
発根促進剤にもいくつか種類がありますが、おすすめは「メネデール」です。
メネデールは活力剤です。水差しの際に使うことで発根を促してくれます。
使い方は簡単で、1リットルの水に対してキャップ1杯のメネデールを薄めるだけ。
残った水溶液は他の観葉植物の水やりに使用することもできます。肥料ではないので、一年を通して使用可能です。
大きく育てたいなら土に植え付ける
もちろん、水差しで発根させたゴムの木はそのまま室内で楽しめます。ただ、水差しの場合は鉢植えに比べると株が大きく育ちにくいです。
「せっかくなら大きく充実した姿に育てていきたい」
このように思われるのであれば、根が5cmほど伸びた頃に水はけの良い土に植え付けるのがおすすめです。
この際、使い古しの土ではなく清潔な土を使用しましょう。養分を含まない「挿し木・種まき用の土」が最適です。
土に植えつける場合は、しっかりと根が張るまで土を乾燥させすぎないのが失敗を防ぐコツです。
また、できるだけ風通しのよい場所に置き、直射日光を避けた涼しい場所(20度~25度程度)の場所で管理します。
しっかりと根が張って茎に触れても抵抗を感じるようになったら、養分を含んだ観葉植物用の土に植え替えましょう。
ゴムの木を水差しで管理するメリット、デメリットは?
ゴムの木を水差しで管理するメリット、デメリットをみていきましょう。
ゴムの木の水差し【メリット】
- 土を使わないので室内でも虫がわきにくく、清潔に管理できる
- 見た目が涼し気でおしゃれ、インテリア性も高い
- 生長がゆっくりなのでコンパクトに楽しめる
ゴムの木の水差し【デメリット】
- 大きく育てたい場合は生長がゆっくりなため向かない
- 水替えが必要
- 大きな葉は出にくくなる(小さな葉になりやすい)
ゴムの木の水差しが発根しない原因は?手順を画像で解説【まとめ】
ということで、今回はゴムの木を水差しで発根させて楽しむ方法をご紹介しました。
土を使わないため衛生的で、食卓テーブルやキッチンまわりにも飾りやすいゴムの木の水差し。
今回の記事を参考にして、ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。