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ゴムの木がひょろひょろに間延びする原因と対処法

2年かけて幹を太くしたゴムの木 その他の観葉植物

光沢のある美しい葉としなやかな幹がかっこいいインドアグリーン・ゴムの木。

どんなインテリアともすんなり馴染むゴムの木はおしゃれな雰囲気にしてくれる人気の観葉植物です。

そんなゴムの木ですが、いつの間にか幹や枝ばかりがのびてひょろひょろと間延びして弱々しい姿に変わり果ててはいませんか?

そこで今回は、ゴムの木がひょろひょろになってしまう主な原因とその対処法を徹底解説します。

この記事を読めば、

  • ゴムの木がひょろひょろになる主な原因
  • ゴムの木がひょろひょろになった時の対処法
  • ひょろひょろ回避!ゴムの木をかっこよく育てるコツ

が分かるよ!

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ゴムの木がひょろひょろに間延びする原因と対処法

ひょろひょろなゴムの木

ゴムの木は耐陰性があるため室内でも育てられる「観葉植物」として知られていますね。

しかし、本来のゴムの木は非常に日光を好む植物です。

※耐陰性…少ない光でも生育できる性質のこと

ゴムの木がひょろひょろになる主な原因は光線不足

ふにゃふにゃのゴムの木

ゴムの木は耐陰性のある観葉植物として有名です。

しかし、意外にも多くの観葉植物に比べてゴムの木はそこまで耐陰性が強くありません。

本来のゴムの木は熱帯地域に分布し、太陽の光を浴びながら高さ数メートルにもなります。

ゴムの木を日当たりの悪い場所に置きっぱなしにしていると、幹や枝ばかりが日光を求めてひょろひょろ伸びる「徒長(とちょう)」を起こしてしまうよ。

徒長を起こすと枝ばかりが光を求めてひょろひょろに伸びる

ひょろひょろに徒長したガジュマル

上写真はゴムの木の仲間のひとつであるガジュマルです。

長い間、日当たりの悪い場所に放置していたため、枝がひょろひょろに伸びて徒長しています。

これではどうしても鑑賞価値が下がってしまうね。でも、徒長によって損なわれるのは見た目だけじゃないよ。株自体が弱々しくなることで、ちょっとした環境の変化でもダメージを受けやすくなるんだ。

いきなり日向へ移動させるのは「葉焼け」を引き起こす恐れもある

そうなんだ。じゃあ室内に置きっぱなしのひょろひょろなゴムの木を、さっそく日当たりのよい場所に移動させよう!

ちょっと待って。急に明るい場所へ移動させるのはキケンだよ。理由は葉焼けの恐れがあるから。

ゴムの木の葉焼け

葉焼けは強光により葉の一部が焼け焦げたように傷むトラブルのことです。葉焼けした箇所は元に戻りません。

シンゴニウムの葉焼け   葉焼けで弱った植物

また、葉焼けを起こした部分は光合成ができなくなる。そのため、いきなり日向に移動させたりすると株自体をも弱らせる原因になるんだね

ゴムの木は半日陰、レース越しのやさしい光を好む

半日陰

ゴムの木を室内で育てる場合、できるだけ日当たりのよい場所に置くことでひょろひょろとなる徒長を防げます。

移動が難しい場合は遮光ネットを活用しよう

とはいえ、移動が難しい場合もあるでしょう。その場合は遮光ネットを利用します。

遮光ネット

ホームセンターや園芸店などでも購入できますが、ダイソーにも売っています。上写真の遮光ネットはダイソーで200円でした。

遮光ネットを設置

葉が茶色っぽく変色していたら葉焼けが疑われます。早目に対処することで被害を最小限に抑えることできますよ。

すでにひょろひょろになった枝や幹は元に戻らない

そして、残念なことに、すでにひょろひょろになった枝や茎は元通りにすることができません。

下写真は日光不足によりひょろひょろに徒長したガジュマルです。

ガジュマルの徒長

徒長に気付き、その後、日当たりのよい場所へ移動しましたが、すでに徒長した枝はひょろひょろのままです。

ひょろひょろになったゴムの木は適期に切り戻して樹形を整えることもできる

ガジュマルの丸坊主【1年半後の経過】   ひょろひょろになったガジュマル(ゴムの木の一種)を切り戻して樹形を整えた様子

ひょろひょろに伸びた部分を元通りにすることはできませんが、適期に切り戻すことで新芽を芽吹かせ、ボリュームのある姿に整えることは可能です。

ひょろひょろになったゴムの木は切り戻しで整えることができるよ。

くわしいやり方は次項を参考にしてみてね。

あわせて読みたい「観葉植物に虫を発生させたくないなら土が重要!虫除け効果のある神アイテム【3選】」

 

ゴムの木がひょろひょろになった時の対処法

ひょろひょろにのびたゴムの木

次に、ひょろひょろになったゴムの木を切り戻しで整える方法をご紹介します。

ひょろひょろのゴムの木の整え方 手順①適期は春~初夏

枝分かれしないアルテシマ       剪定成功のコツは「適期に実施すること」

ひょろひょろになったゴムの木を整えたい場合、切り戻しの適期は生育が旺盛になり始める5月~6月頃です。

株への負担を最小限に抑えるためにも、切れ味の良い清潔な剪定ばさみを用意してください。

時期は地域によっても異なるけど、最低気温が15度を超え始める春頃がベスト。真夏は避けて。複数の新芽を吹かせてボリュームを出したいなら、生育がもっとも盛んな時期を狙ってね。

ひょろひょろのゴムの木の整え方 手順②3日ほど前から水やりは控える

アルテシマ

剪定によって葉が大幅に減る場合、剪定の数日前から水やりは控えます。

理由は「蒸散(じょうさん)による水分放出量が減る」からです。

根腐れを防ぐためにも剪定前(2~3日程)は水やりせずに、土をやや乾かし気味にしておきます。

葉数が減ることで土は乾きにくくなるよ。土がビショビショの状態で葉が一気に減った場合、土が湿った状態が長く続くことになる。すると、根腐れを起こすリスクが高まるんだ。

ひょろひょろのゴムの木の整え方 手順③カット

アルテシマの剪定中

枝分かれさせたいあたりを剪定ばさみを使ってカットします。

アルテシマの切り戻し   今回は葉を2枚だけ残してみました。

心配な場合は葉を数枚残しておくのがおすすめ。葉がゼロになるよりも株に負担を与えにくいからです。

茎からは白い樹液が滲み出てくるよ。乾燥することでかさぶたの役割を担ってくれるんだ。ただ、この樹液は肌に直接触れないよう注意してね。かぶれることがあるよ。

 カットした枝で挿し木にトライ 「アルテシマを挿し木で増やす方法を分かりやすく解説!」

ひょろひょろのゴムの木の整え方 手順④土が乾いたら水やり

切り戻し後のアルテシマ

剪定で葉数が大幅に減った場合、剪定する前よりも土が乾きにくくなります。

そのため、水やりはしっかりと土が乾いてからおこなってください。

切り戻し後のイメージ    こんな感じに枝分かれしてくれることをイメージして剪定しました。

水やりは「〇日に1回」などと決めず、土の乾き具合をしっかり確認してからおこなってね。明るく風通しの良い場所に置いて見守ろう!屋外の直射日光には当てないでね。

ひょろひょろのゴムの木の整え方 手順⑤2週間に1回ほど液肥を与える

うまくいけば7日ほどで複数の新芽が出てきます。今回は3つの新芽が出ました。(下写真)

剪定から7日経ったアルテシマ

さらに2週間ほど経つと新しい枝と葉が展開します。(下写真)

枝分かれしたゴムの木

ここまでくればあとは経過を見守るのみ。屋外に置いている場合は直射日光に注意。

2週間に1回程度、水やりと同じタイミングで水で薄めた液体肥料を与えるとさらに生育が良くなります。

水に薄めたハイポネックス

室内なら南~東向きの窓際、屋外なら半日陰~日陰に置いてね。十分な日光と風通しを確保することで生育が促されるよ。日光が足りないと間延びしやすいから注意。

あわせて読みたい「初心者でも使いやすくて効果的!観葉植物におすすめの肥料【厳選・3選】」

 

ひょろひょろ回避!ゴムの木を間延びさせずカッコよく育てる方法

せっかく整えたゴムの木も日光不足が続くと、再びひょろひょろな見た目に逆戻りしてしまいます。

ゴムの木をカッコよく、ひょろひょろにさせないためのコツは以下の通り。

ひょろひょろ回避!ゴムの木をかっこよく育てるコツ①室内なら南~東向きの窓際に置く

リビングのゴムの木

日光が豊富な環境ではより多くの新しい葉や茎を生成し、ボリュームのある引き締まった樹形に生長します。

日光不足が続くことで植物は光を求めて伸び、ひょろひょろの原因となります。

ひょろひょろ回避!ゴムの木をかっこよく育てるコツ②移動する場合は少しずつ明るさに慣れさせる

ゴムの木に限らず植物は「急激な環境の変化」に非常に弱いです。

日当たりの良い場所へ移動する場合は、数日かけて少しずつ場所を移動し日光に慣らすことで葉焼けを防ぐことが出来ます。

ゴムの木の葉焼け

注意したいのが真夏の直射日光。高温期は葉焼けを起こしやすいよ。真夏はレースカーテン越しや日陰に移動させて。もちろん西日もNG。

ひょろひょろ回避!ゴムの木をかっこよく育てるコツ③サーキュレーターを使う

観葉植物と並べて置いたサーキュレーター

窓を閉め切る時期の室内は無風状態となりがちです。風通しが悪いと根腐れ、病害虫の発生リスクも高まります。

また茎や枝は適度な風を受けることでより堅固に成長する傾向です。

窓を閉め切る時期はサーキュレーターを活用することで、停止しがちな室内の空気に流れを作りだすことができるんだ。

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ゴムの木がひょろひょろに間延びする原因と対処法【まとめ】

つやつやのゴムの木

今回は、ゴムの木がひょろひょろになる主な原因と対処法をくわしくご紹介しました。

ひょろひょろとなる主な原因は日光不足による徒長です。

室内管理がメインとなるゴムの木ですが、できれば気温が20度~25度くらいの過ごしやすい時期は屋外に出してみるのもおすすめですよ。

その場合は日光に少しずつ慣らすことを忘れずに。最初は日陰で一週間くらい様子をみましょう。

その後、少しずつ明るい場所へ移動します。十分な日光と風に当たることで、より丈夫で色つやのよい株に育つはずですよ。

ゴムの木がひょろひょろになる主な原因と対処法

  • 主な原因…日光不足による徒長
  • 対処法…少しずつ日光に慣らしつつ明るい場所へ移動。環境を改善した上で適期に剪定し、樹形を整える。

アルテシマ▲カットした茎は挿し木で増やすこともできる

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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