伸び放題のガジュマルをどうにかしたい。でも、剪定って難しそうだし、失敗して枯らしてしまうのも怖い…。
このような方のため、今回は実際にガジュマルを剪定した際の手順と経過をご紹介します。
今回は剪定の中でも、大胆に枝を切り落とす「丸坊主」を実施。丸坊主とは幹以外のすべての枝葉を切り落とす方法です。
丸坊主はかなり思い切った剪定方法だよ。幹以外すべての枝葉を切り落とすから株にかなりの負担をかける。
失敗を防ぐコツは「適期に実施すること」「剪定後、水をやり過ぎないこと」の2つ。
ガジュマルの丸坊主が失敗するときによくある原因
丸坊主にしたものの、待てど暮らせど新芽が出てこない…。こういった失敗をする際によくある原因には以下のようなものが挙げられます。
タイミングが悪かった(主に気温不足)
ガジュマルの丸坊主剪定は、新しい成長期に入る前の春~初夏におこなうのが適しています。
逆に、冬や秋に丸坊主にすると成長が遅くなり、十分に回復する前に弱ってしまうことがあります。
水のやりすぎ
丸坊主後のガジュマルは葉が一枚も残っていません。幹だけの状態です。
そのため、蒸散による水分放出が減ることで土が乾きにくくなります。
丸坊主前と同じ頻度で水やりしていると、土が常に湿った状態になることで根腐れを起こす可能性があります。
ガジュマルを丸坊主剪定するメリット、デメリット
まずは、丸坊主剪定のメリットとデメリットから見ていきましょう。特に、デメリットをきちんと理解することが大事です。
ガジュマルを丸坊主剪定するメリット
- 不要な枝を一度で落とせるので効率的に樹形を整えられる
- 風通しを良くすることで害虫を予防できる
ガジュマルを丸坊主剪定するデメリット
- 時期を間違えるとそのまま枯れてしまうリスクが高い
- 回復するまでは見栄えが悪い(幹だけになるため)
- 水をやり過ぎると根腐れを起こしやすい
もさもさに茂ったガジュマルは見栄えが悪くなるだけでではなく、風通しが悪くなることで害虫発生リスクも高まるんだね。
とはいえ、すべての枝をカットして幹だけにする丸坊主は、株への負担も大きい…。
失敗を防ぐためには「時期」「丸坊主後の水やり」が重要なんだ。
伸び放題のガジュマル、丸坊主剪定で樹形を整えます
では、実際にガジュマルを丸坊主で整えてみましょう。あわせて、失敗を防ぐコツまで解説します。
「ガジュマルを丸坊主で整えたいけど失敗が怖い…」。
そんな方は、この項を隅々まで読んでから作業してみてね!
大胆に切り戻すなら最低気温が15度以上になってから
地域にもよりますが、ガジュマルを丸坊主剪定するのに適しているのは、気温と湿度が安定し始める5月~6月頃です。
天気予報をチェックし、最低気温が安定して15度以上になったタイミングがよいでしょう。生育が盛んになり始める時期に丸坊主にすると新芽も出やすいです。
秋に丸坊主するのは避けた方が無難
ただし、暖かくても秋の丸坊主は避けた方が無難です。
なぜなら、丸坊主後のガジュマルは幹だけになるため、回復までに少なくとも2か月は期間が欲しいのです。
秋にガジュマルを丸坊主にした場合、回復する前に気温が下がり始めます。すると、十分に葉が茂る前に生育が鈍り、株自体が弱るリスクが高くなります。
もちろん、寒い時期の丸坊主は絶対にNGだよ!
切れ味のよい剪定ばさみで伸びすぎた枝をカット
丸坊主に使うハサミはできるだけ切れ味のよいものにします。また、清潔であることも重要です。
ガジュマルの丸坊主に使うはさみは剪定ばさみが良い理由
- 枝への負担を最小限に抑えられる…切れ味のよい剪定ばさみは枝への負担を最小限に抑えます。切れ味が悪いと、枝に余計な負担をかけ傷めてしまうこともあります。
- 切り口の回復促進…清潔で切れ味のよい剪定ばさみを使うことで、切り口が滑らかになります。これにより、傷口の修復がスムーズに進みやすいです。
- 病気の予防…汚れたハサミを使うと、切り口から雑菌が侵入して株にダメージを与える恐れがあります。
植物好きなら剪定ばさみは持っておきたいアイテム。安いものだと1000円程度で購入できるよ。普通のはさみを使っていると、植物はもちろん、はさみ自体の刃も傷める原因にもなる。
丸坊主前は3~4日ほど水やりを控え、土を乾かし気味にしておく。その後、カット
切れ味のよい清潔なはさみで、幹以外の枝葉をすべて切り落とします。
幹だけになったガジュマルを目の当たりにすると、かなり不安感が増すことでしょう。しかし、時期と水やり方法さえ間違わなければ失敗しにくいです。
ガジュマルの丸坊主、失敗を防ぐために確認しておくべき3つのポイント
- 適期であるか➡地域にもよるが5月~6月頃
- 土が湿り過ぎていないか➡丸坊主前は3~4日ほど水やりを控えて、土をやや乾かし気味にしておく
- 株が明らかに弱っていないか?➡弱っている場合は丸坊主は避けた方がよい。まずは、元気がない原因を調べてみることを先決
土を乾かし気味にしておく理由は根腐れを防ぐため。丸坊主後、すべての葉を失ったガジュマルは蒸散量がほとんど無くなる。
すると、丸坊主前に比べて土が乾きにくくなるよ。土が湿った状態が長く続くと根腐れを起こしやすいんだ。
丸坊主、完了。しばらくは水のやり過ぎに気を付けよう
丸坊主完了です。幹だけになりすっきりしましたね。
丸坊主後のガジュマルは、葉が無くなったことで蒸散による水分放出がほとんど無くなっているよ。
繰り返しだけど、丸坊主後のガジュマルは土が非常に乾きにくい状態なんだ。この状態で気を付けたいのが根腐れ!
丸坊主後の水やりは、土がしっかり乾いてから土の半分程度が湿るくらいにしましょう。根腐れを防ぐためです。
置き場所は風通しのよい明るい場所。屋外の半日陰がおすすめです。直射日光は株に大きな負担をかけるため避けます。
丸坊主後、うまくいけば7日ほどで新芽が芽吹きはじめる
うまくいけば、丸坊主から7日ほどで新芽が芽吹き始めます。
ここまで来たらあと少し。風通しのよい明るい場所で、水のやり過ぎに気を付けながら様子を見守りましょう。
さらに3日ほどすると、新芽が次々と芽吹き始めます。(下写真)
葉っぱが増えてきたら少しずつ水の量を増やします。ただし、毎日ちょこちょこ水やりするのは×です。
鉢内が常に湿り続けると根が呼吸できずに腐敗していまう…。「土が乾いている時」と「土が濡れている時」のメリハリが大切なんだ!
ガジュマルの丸坊主が失敗する原因は?手順を画像で解説!【まとめ】
ということで、今回はガジュマルの丸坊主について手順と失敗を防ぐコツをご紹介しました。
丸坊主後の失敗を防ぐためには、事前に確認してくべきことが3つあります。改めてお伝えしますね。
- 適期であるか➡地域にもよるが5月~6月頃
- 土が湿り過ぎていないか➡丸坊主前は3~4日ほど水やりを控えて土をやや乾かし気味にしておく
- 株が明らかに弱っていないか?➡弱っている場合は丸坊主は避けた方がよい。まずは、元気がない原因を調べてみることを先決
上記3つを確認した上で、丸坊主後の置き場所と水やりにも気を付けてね。丸坊主後のガジュマルは直射日光を避けた半日陰、できれば風通しのよい屋外がベスト。
水やりはあげ過ぎに注意。丸坊主後は土が乾きにくくなるから、しっかりと土をが乾いてるのを確認し、量はやや控えめに水やりするのがポイントだよ。