ガジュマルを室内で育てている。できればこれ以上大きくしたくない。できるだけコンパクトに育て続ける方法ってあるの?
ユニークな幹が人気の観葉植物「ガジュマル」。生育旺盛で「多幸の木」ともよばれるガジュマルは贈り物としても人気のグリーンです。
ただ、ガジュマルを室内で育てている場合、できるだけ大きくしたくないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ガジュマルを大きくしたくない場合の管理方法をご紹介します。
ガジュマルを大きくしない。小さく育てる方法とは?
では、ガジュマルを大きくしたくない場合の対処方法を状況別でみていきましょう。
ガジュマルの枝が伸びすぎた場合
日光不足によって1本の枝がひょろひょろに伸びてしまったガジュマル。
ガジュマルの枝が伸びすぎた場合、剪定で株をコンパクトに整えましょう。
ガジュマルの剪定に適しているのは4月~9月の暖かい時期です。
上写真のようにすべての枝と葉を切り落とし幹だけにするという剪定方法は「丸坊主」といいます。
ガジュマルの丸坊主に適しているのは気温が上がり始める5月~6月頃です。
適期に丸坊主にすれば幹から新しい枝がどんどん出てきます。
高さを抑えつつ株にボリュームを出すことができました。
ガジュマルを大胆にカットする場合は真夏になる前(7月上旬ころ)までには済ませるようにして。寒くなる前の秋に切り過ぎた場合、株が回復する前に寒さで弱ってしまう恐れがあるよ。
ガジュマルをカットする際は白い樹液に触れないように気を付けて
ガジュマルをカットすると枝や葉の断面から白い樹液が滲み出てきます。
この液体はゴムの原料であるラテックスを含む樹液です。
素手で触れるとかぶれることがあるので触らないように気を付けます。
特に、ゴムアレルギーをおもちの方は作業の際は手袋を装着するなど注意が必要です。
ちなみに、カットした枝を使って挿し木で増やすこともできるよ。くわしくは下記事も参考にしてみてね。
枝の途中を土に挿すだけでも新芽が出てくるほどガジュマルは生命力旺盛!
あわせて読みたい「ガジュマルの挿し木【初心者でも簡単に増やす方法!】」
根詰まりを起こした場合
鉢底から根っこがはみ出てきたけど、植え替えたらさらに大きな鉢になってしまう。でも放置し続けていると弱ってしまいそう。どうすればいいの?
このような場合は「鉢の大きさをほぼ変えずに植え替える(同じ鉢に植え替える)」のがよいでしょう。
ガジュマルをこれ以上大きくしたくない(同じサイズの鉢で育てたい)場合の植え替え方法は以下手順を参考にしてみてね。
ガジュマルを同じサイズの鉢に植え替える方法【手順】
- 適期は生育旺盛な5月か6月頃(真夏になる前)
- 鉢から優しく株を取り出す
- 鉢を洗ってから鉢底に新しい底石を敷き、新しい用土を鉢の1/3程入れておく
- 古い根や傷んだ根をカットし根に絡みついた古い土を落す(だいたいでok)
- 切れ味の良い清潔なハサミで根を1/3ほどカット
- 既存の枝や葉も1/3ほどカット
- あらかじめ準備しておいた鉢に株を配置し残りの土を入れる
- たっぷり水やりして直射日光を避けた風通しのよい場所で休ませる
根鉢を崩すときはできるだけ細い根は残して伸びすぎた根をカットするのがポイント。
根を多くカットした場合は既存の葉数を減らしておきます。
植物は葉があることでこれまでと同じように光合成し、同じように水分を欲するからです。
植え替え前のガジュマル
同じサイズの鉢に植え替えたガジュマル(葉数を減らした後)
根を大幅にカットしたガジュマルは、これまでと同じようには水分を吸い上げられません。
つまり、根が減ったにも関わらず葉が多い状態だと株に大きな負担を与える可能性があります。
根を多くカットした場合は剪定で葉の付いた枝をある程度カットし、蒸散によって水分を放出する葉を減らしておこう。
あわせて読みたい「ガジュマルの植え替え後に気を付けるべき3つのこととは?」
植え替えから約半年経過したガジュマル
植え替えから約半年経ち、以前よりもコンパクトな株に仕上がりました。
樹形を想像しながら剪定するのもガジュマルを育てる楽しみのひとつです。
成功のコツは適期におこなうこと。ガジュマルの植え替えや剪定は生育の旺盛な4月~9月に済ませるのが基本だけど、根や枝を大幅に切り詰める場合は、より負担の少ない5月~6月に済ませておこう。
あわせて読みたい「水やり不要、植え替えも不要。虫もわかない清潔な観葉植物が欲しい人へ」
ガジュマルの鉢をこれ以上大きくしないためにはどうすべき?
ガジュマルを大きくしたくないだけでなく、鉢自体もこれ以上大きくしたくない…。
そんな時の植え替え方法は以下を参考にされてください。
ガジュマルの鉢をこれ以上大きくしたくないなら根を多めに切り詰めて同じくらいのサイズの鉢に植える
ガジュマルの鉢をこれ以上大きくしたくないなら、植え替え時に根を多めに切り詰めて同じくらいのサイズの鉢に植え替えるのがよいでしょう。
ただし、根を切り詰めるのは今ある根の約1/3まで。心配なら半分程度に留めておきましょう。
鉢を大きくしたくないなら回復力の高い5月~6月頃に植え替えを済ませる
根を多く切り詰めることは植物にとって大きな負担です。だからこそ、より回復力の高い時期に植え替えを済ませる必要があります。
ガジュマルの生育がさかんになるのが5月~6月頃。
この時期は気温、湿度が安定していてガジュマルの回復力が高い時期といえます。
あわせて読みたい「根詰まりでも鉢を大きくしたくない…そんな時の観葉植物の植え替え方法!」
ガジュマルを小さく育てたい時にやってはいけないコト
ガジュマルを大きくしたくないからといって、以下のような対策をとるのはおすすめしません。
- 2年以上植え替えないまま放置
- 水やりを極端に減らす
- 2年以上肥料を与えない
- 日当たりがイマイチな場所に置き続ける
それぞれについてくわしく解説します。
ガジュマルを大きくしたくない時にやるべきでない事①2年以上植え替えない
鉢を大きくすればその分場所を取ってしまう。これ以上大きくしたくないし、植え替えはしない方がいいよね?
ガジュマルを大きくしたくない時にやるべきでない事②水やりを極端に減らす
置き場所に困るしこれ以上大きくしたくない。水遣りはできるだけ減らして生長を抑制しよう…。
ガジュマルを大きくしたくない時にやるべきでない事③2年以上肥料を与えない
できれば購入時のサイズをキープしたい。肥料をあげれば大きくなっちゃうかもしれないから与えないでおこう。
ガジュマルを大きくしたくない時にやるべきでない事④日当たりがイマイチな場所に置き続ける
大きくしたくないから、あえて日当たりがイマイチな場所に置いて小さいまま楽しもうっと。
あわせて読みたい「ガジュマル 元気がないときの原因と対処方法【多幸の木】」
ガジュマルを大きくしたくない!そんなときによくある質問
ガジュマルを大きくしたくないときによくある質問①室内でもコンパクトに育てるコツは?
ガジュマルをこれ以上大きくしたくない、できるだけコンパクトに育てたいという場合、植え替え時には同じサイズの鉢をチョイスしましょう。
植え替えの度にひとまわり大きめの鉢に植え替えていると、株もどんどん大きくなってしまいます。
入りきらない根は清潔なハサミでカットして。ただし、根を切りつけることで株に大きな負担を与えることになる。この場合の植え替えは生長がさかんな5月~6月に実施してね。天気予報を見て最低気温が15度を超えてきたタイミングがベスト。
ガジュマルを大きくしたくないときによくある質問②ガジュマルを絶対に大きくしない方法ってある?(手間をかけずに)
植え替えも剪定も正直めんどくさい…。購入時の樹形を手をかけずに保ち続ける方法ってないの?
このような方に最適なのが「人工観葉」という選択肢です。
人工観葉であれば土も水も不要。もちろん面倒な植え替えも難しい剪定も要りません。
土を使わないから気持ち悪いコバエが湧く心配もなし。室内でも購入時の状態を清潔かつストレスフリーに維持できますよ。
あわせて読みたい「フェイクグリーンとは?デメリットから効果的な取り入れ方まで解説!」
ガジュマルを大きくしたくないときによくある質問③大きくしたくないけど気根を増やしてワイルドに仕立てたい
ガジュマルを大きくしたくないけど気根を増やしてワイルドな見た目に育てたい!
気根(きこん)とはガジュマルの幹や枝から伸びるひげのような根のことです。
現地のガジュマルは沢山の気根を生やして空気中からも水分を取り込んでいます。
気根を生やしたい場合、より現地に近い環境に近づける必要があります。
「暖かく湿度の高い状態」を好むガジュマル。
春~秋にかけては屋外に出すことで湿度70%以上を保ち、気根の発生を促すことができます。
冬場は寒さによって生長が緩慢になっているよ。この時期は現状維持のためにときどき葉水するのが◎。夜間の葉水は株を冷やしてしまう恐れがあるから避けた方が無難。
あわせて読みたい「ガジュマルを太くする方法!太らせたいなら春~秋のお手入れが重要」
ガジュマルを大きくしたくないときによくある質問④今より小さくするにはどうすればいい?
ガジュマルを今より小さくしたいなら剪定が効果的です。新しい葉が出始めたり、植物が成長している場所を選んで不要な部分を切り取ります。
ただしガジュマルを剪定する際は適期を守りましょう。
特に大胆に切り込む場合はできるだけ回復力の高い時期を選ぶ必要があります。
あわせて読みたい「ガジュマルがひょろひょろになったときの対処法を解説します!」
ガジュマルを大きくしない。小さく育てる方法【まとめ】
今回は、ガジュマルを大きくしたくない場合の対処方法をご紹介しました。
ガジュマルは春から秋にかけてよく葉を展開させて茂ります。ただ、地上の様子に比べて根はそこまで張らない印象です。
とはいえ、2年以上植え替えないままだと土の養分も不足し、土も団子状になって水はけが悪くなります。
古くなった土を更新するためにも、ガジュマルには2年に1回程度の植え替えが必要!
暑さにも寒さにも強く、丈夫に育ってくれるガジュマル。
今回の記事をご参考に、ガジュマルの剪定と植え替えに挑戦してみてくださいね。
あわせて読みたい「ガジュマル 伸びすぎる原因と対処法を徹底解説!」
ガジュマルを大きくしたくない場合の対処方法
・伸びすぎた枝に困っている場合
⇒4月~9月に伸びすぎた枝を中心にカット。丸坊主にして仕立て直すという選択肢もある。
・根詰まりした場合
⇒余分な根や葉をカットして土を更新し、元の鉢に植え付ける。根を多くカットした場合は、葉数を減らして株の負担を軽減させる。植え替え後、しばらくは直射日光を避けた風通しのよい半日陰で休ませる。
ガジュマルを育てている人におすすめの便利アイテム
☆★土に挿しておくだけで土の乾き具合を測定。最適な水やりのタイミングを色でお知らせしてくれる「水やりチェッカー」↓↓
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☆★日当たりが確保できない場合、太陽光と似た光を発する「植物育成ledライト」を活用するのがおすすめ↓↓
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☆★コバエの原因となる堆肥を含まないから室内でも清潔にガジュマルが育てられる「室内向けの土」↓↓
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☆★土に混ぜ込むor撒くだけでガジュマルに付きやすい害虫を予防↓↓
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