丈夫で育てやすいガジュマルのはずなのに、次々と葉が落ちてしまう…。一体なぜ??
ユニークな幹と育てやすさが人気のインテリアグリーン「ガジュマル」。
暑さにも寒さにも強く、園芸初心者でも気軽に育てられる植物のひとつがガジュマルです。
しかし、「ガジュマルの葉が落ちるようになってしまった…」というお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ガジュマルの葉が落ちる主な原因と対処法をくわしくご紹介します。
ガジュマルの葉が落ちてお悩みの方はぜひ、今回の記事をご参考にされてください。
この記事を読めば、
- ガジュマルの葉が落ちる主な原因
- 落ちた葉の状態から原因を探る方法は?
- ガジュマルの葉が落ちる時の復活方法【状況別】
- 葉が落ちるのを未然に防ぐ!ガジュマル栽培のコツ3つ
が分かるよ!
☆★観葉植物を取り入れたいけど「すぐ枯らしてしまう…」「虫が嫌い過ぎて勇気が出ない…」こういった方におすすめの記事↓↓
ガジュマルの葉が落ちる原因と対処法をくわしく解説します!
ガジュマルの葉が落ちる場合に考えられる主な原因と対処法をみていきましょう。
ガジュマルの葉が落ちる主な原因①日光不足
ガジュマルの葉が落ちる原因はさまざまですが、室内で育てている場合の主な原因は「日光不足」によるものです。
室内管理のガジュマルが陥りやすい日光不足。観葉植物として人気のガジュマルですが、本来は日光が大好きな植物です。
日光不足が原因でガジュマルの葉が落ちる時の対処法
- 室内管理の場合はできるだけ明るく風通しの良い場所に置く。南~東向きの窓際が良い
- 頻繁に場所を変えると葉を落としやすい。できるだけ気温の変動が少ない環境に飾る
- 水やりの基本は土が乾いてからたっぷりと。ただし冬は土が乾いてさらに2~3日ほどしてからにする
植物は環境の変化に弱いもの。急激な環境の変化は葉を落とす原因になる。場所を移動する場合は数日かけて少しずつおこなってね。
あわせて読みたい「日光なしでも観葉植物は育つ?日光がなくても枯れずに長持ちするグリーンも」
ガジュマルの葉が落ちる主な原因②鉢が根っこでいっぱいになっている
ガジュマルは春から秋にかけての暖かい時期に非常によく育ちます。
そのため、少なくとも2年に1回は植え替えないと「根詰まり」する可能性が上がります。根詰まりは鉢が根でいっぱいになるトラブルのことです。
根詰まりしたガジュマルをそのままにしておくと、根が水分や養分をうまく吸収できず、「葉が変色する」「葉が変形する」「葉が落ちる」などのトラブルに発展します。
根詰まりのサインとは?
・鉢底から根がはみ出ている
・水やり後、水分がなかなか土に浸み込んでいかない
・葉が変色したり落ちるようになった
※分からない場合、一旦鉢から株を取り出して見ます。この時に、「鉢からなかなか株が取り出せない」という場合は根詰まりしている可能性が高いです。
根詰まりが原因でガジュマルの葉が落ちる時の対処法
春から秋にかけての暖かい時期に、ひとまわり大きめの鉢(直径プラス3cm程が目安)に植え替える。
ただし、冬場の植え替えは株に大きなストレスを与えてしまうから避けてね。
あわせて読みたい「枯れない観葉植物が欲しい人へ!絶対枯れない&消臭効果を持つ優秀グリーン」
ガジュマルの葉が落ちる主な原因③水をやり過ぎている
葉が落ちるガジュマルの土を観察してみましょう。もしも、土がカラカラに乾いているなら水を与えて様子をみます。
しかし、土が湿っているという場合、水のやり過ぎによる根腐れに発展していることも考えられます。
ガジュマルの水やりの基本は「土が乾いてから」です。
とはいえ、気温の下がる冬場に限っては、水やりのタイミングが異なります。
ガジュマルの水やり方法【目安】 ・春から秋(最高気温が15度以上)→土が乾いてからたっぷりと与える(鉢底から水が流れ出るくらい) ・冬(最高気温が15度以下)→土が乾いて2、3日してからやや控えめに水を与える(鉢底から水が出ないくらい) ※室内で管理することの増える冬場は葉の乾燥と害虫を防ぐためにも「葉水」するのがおすすめです。 葉水(はみず)は葉の表や裏、株全体に霧吹きで水を吹きかけるお手入れのことです。 あわせて読みたい「観葉植物 冬の水やりの方法!【管理のコツ3つと失敗例も】」
水のやり過ぎが原因でガジュマルの葉が落ちる時の対処法
- しばらくは水やりを控え、乾燥気味に管理し様子をみる
- 直射日光を避け、半日陰で管理する
- できるだけ風通しのよい場所に置く(暖かい時期なら屋外、冬なら扇風機やサーキュレーターを活用)
あわせて読みたい「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」
ガジュマルの葉が落ちる主な原因④寒すぎる
ガジュマルは暑さに強い反面、寒さにはそこまで強くはありません。冬は5度を下回ると葉を落としやすいです。
冬場のガジュマルは、冷えを防いでできるだけ暖かい室内で管理します。
ツヤのある葉を保ちつつ冬越しさせるには、最低でも10度は確保したいところです。
また、寒い時期は「水のやり過ぎによる根腐れ」を起こしやすい時期でもあります。乾燥気味に管理することで、植物自体の耐寒性を高めることも可能です。
あわせて読みたい「ガジュマル 冬の育て方のコツ5つを徹底解説します!」
寒さが原因でガジュマルの葉が落ちる時の対処法
- 最低でも10度は確保できる場所で管理する
- できるだけ日当たり、風通しのよい場所に置く
- 水やりは控え目にする(土が乾いて3日程経過してからやや控えめに水やり)
あわせて読みたい「ガジュマルに直射日光を当てても大丈夫?最適な置き場所とは」
落ちた葉の状態から原因を探る方法は?
次に、すでに落ちたガジュマルの葉から原因を探ってみましょう。
落ちた葉がしなしなしている場合
落ちた葉がしなしなしている場合は「根腐れ」「光線不足」「水切れ」「寒さ」などが考えられる原因です。
まずは土の乾き具合をよく観察してください。
対処法
- 土が湿っている➡根腐れが疑われる。土が湿っているなら土が完全に乾くまで水遣りは控え、できるだけ風通しの良い場所に置いて休ませる。慌てて肥料を与えるのはNG。余計に根を傷める原因になる
- 土が乾いている➡土に指を2~3cm程差して水気を感じないなら土が乾いた状態といえる。この場合は水切れが疑われるので、水を与えて様子をみる。受け皿に溜まった水はこまめに捨て、直射日光を避けた明るく風通しの良い場所へ
落ちた葉がベタベタ、白い綿のようなものが付着している場合
落ちた葉がベタベタしたいたり、白い綿状のものが付着している場合はカイガラムシと呼ばれる害虫被害を受けている可能性が高いです。
カイガラムシがガジュマルに付くと吸汁によって葉をまばらに変色させ、糖分を含む排泄物をまき散らします。
放っておくと見栄えを悪くするだけでなく、最悪の場合は枯らされたり他の植物にまで被害が及んだりする恐れもあります。
対処法
- 被害箇所が少ないようなら物理的に取り除く。綿棒やピンセットなどを使って虫を捕獲。葉の表面が汚れているなら湿らせたティッシュで優しく拭き取る
- 被害箇所が広範囲であればすでに被害がかなり進行している可能性が高い。この場合は殺虫剤の使用を検討する
あわせて読みたい「観葉植物の害虫対策!虫を防ぐために押さえておくべきポイント3つ」
落ちた葉に黒い粒々、まばらに変色している場合
落ちた葉に黒い粒々が付着していたり、葉がまばらに変色したりしている場合はハダニが寄生している可能性があります。
ハダニは蜘蛛の仲間の害虫で、放っておくとどんどん増殖して葉を傷ませます。
葉の付け根や茎に蜘蛛の巣状のものが付いているならハダニの可能性大です。
対処法
- カイガラムシに比べると小さく物理的な駆除が難しい➡数が少ないなら綿棒やティッシュなどで優しく拭い取る
- すでに広範囲に広がっているなら殺虫剤を使うのがおすすめ。放っておくとどんどん拡がって最悪、他の植物まで被害が拡がることもある
あわせて読みたい「室内の観葉植物にわく虫はどこから入ってくる?簡単にできる害虫対策も」
落ちた葉が黒っぽい場合
葉焼けを起こした葉っぱ
落ちた葉が黒っぽくなっている場合は「病気」「葉焼け」等の原因が考えられます。
夏場、屋外にガジュマルを置いている場合は直射日光が当たると葉焼けを起こしやすいです。
対処法
- 夏、屋外にガジュマルを置いている場合は直射日光の当たらない場所へ移動しておく
- 病気が疑われる場合は早急な対応が必要。病名が分からない場合は観葉植物に発生しやすい病害虫に効果を発揮してくれる「ベニカネクストスプレー」がおすすめ
ベニカネクストスプレーは害虫駆除、病気の治療はもちろん、病害虫の予防までしてくれる優れものです。
即効性と持続性を兼ね備えた画期的な殺虫・殺菌スプレー。使用時は屋外へ移動し、葉が乾いてから室内に戻そう。
落ちた葉が黄色っぽい場合
落ちた葉が黄色っぽく変色している場合、できればどの辺の葉が落ちたのかを確認してみましょう。
株元付近の葉だけが落ちているようであれば、そのほとんどが新陳代謝によるものです。
注意すべきは枝先の新し目の葉が落ちる場合。この場合は様々な原因が考えられます。
対処法
- 株元付近の古い葉のみが黄色くなって落ちる➡新陳代謝によるものも可能性が高い。新しい葉が元気なら気にしなくてok
- 枝先の比較的新しい葉が黄色くなって落ちる➡さまざまな原因が考えられる。まずは土の状態を確認。次に日当たり、気温などの管理環境の見直しを
落ちた葉がカラッカラな場合
落ちた葉が乾燥でカラカラに乾いている場合、「水切れ」「根詰まり」「空気の乾燥」「葉焼け」等の原因が考えられます。
どちらにしても、まずは土の状態を確認しましょう。
対処法
- 土が完全に乾いている➡水切れが疑われる。たっぷりと水を与えて様子を見る
- 土が湿っている➡根腐れ、根詰まりなどが疑われる。とりあえずは風通しの良い場所に置いて土が乾くまでは水遣りを控える
- ガジュマルに直接エアコンの風が当たっている場合は置き場所を変える
※2年以上植え替えていない場合は鉢内の水はけが悪くなっている可能性が高い。春~秋の暖かい時期に植え替えを済ませる
あわせて読みたい「ガジュマルが根詰まりしたときのサインは?根詰まりの対処法」
葉が落ちるのを未然に防ぐ!ガジュマル栽培のコツ3つ
ここまででガジュマルの葉が落ちるのは「根詰まり」「日光不足」「水のやり過ぎ」「寒さ」などによるものと分かりました。
ここからは、これらの原因によって葉が落ちないようにするためのガジュマル栽培のコツを3つご紹介します。
以下3つのポイントさえ押さえておけば、そう簡単にガジュマルの葉が落ちることはないよ!
葉が落ちるのを未然に防ぐ!ガジュマル栽培のコツ①室内なら南~東向きの窓際に置く
ユニークな幹と育てやすさが人気のガジュマル。ですが、本来は熱帯や亜熱帯地域に自生する高木です。
そのため、ガジュマルは明るく風通しの良い場所を好みます。室内であれば南~東向きの窓際に置くのがベストです。
十分な日光と風通しを確保することで光合成がさかんになり、丈夫で色つやの良いガジュマルに育つよ!
あわせて読みたい「南向き?北向き?うちの窓の向きは?方角別、観葉植物の育て方」
葉が落ちるのを未然に防ぐ!ガジュマル栽培のコツ②冬の水やりは土が乾いてさらに3~4日してから
ガジュマルは水分を与えすぎることで根腐れを起こし葉が落ちることがあります。
ガジュマルの灌水の基本は「土が乾いてからたっぷりと」。
過剰な水分を避け、鉢底に余分な水がたまらないように注意してください。
ガジュマルの葉を落とすことなく長く育てたいなら土選びも重要なポイント!水はけの良い土をチョイスすることで根腐れを防ぎ、根の生長をサポートしてくれるよ。
あわせて読みたい「虫がわかない土のおすすめは?清潔に観葉植物を楽しむなら土選びが超重要」
葉が落ちるのを未然に防ぐ!ガジュマル栽培のコツ③2年に1回の植え替えで根を健康に保つ
ガジュマルは春~秋にかけて生育がさかんになります。
そのため、2年以上植え替えないでいると鉢の中が根っこでぎゅうぎゅう詰めになってしまうことも多いです。
ガジュマルの健康を保つためにも最低2年に1回は植え替えよう。植え替えることで根の成長を促進し、葉が落ちることなく健康な状態を維持できるよ。ただし寒い時期の植え替えは避けて。
あわせて読みたい「室内に置いてはいけない観葉植物はある?小さな子供やペットのいるお家での注意点」
まとめ
今回は、ガジュマルの葉が落ちる主な原因と対処法をくわしくご紹介しました。
元気だったはずのガジュマルがパラパラと葉を落としてしまったら「このまま枯れてしまうのでは…」と不安になりますよね。
ガジュマルが苦手なのは「寒さ(5度以下)」「水のやり過ぎ」「日光不足」です。
特にガジュマルは日光が大好きです。日光不足が続くことで「徒長(とちょう)」を起こし、ひょろひょろと弱々しい株になることもあります。
「ガジュマルの葉が落ちた」という現状だけではなく、これまでの管理方法(置き場所・水やり方法など )を考慮した上で原因を探り、最適な対処法を見つけてみてください。
ガジュマルの葉が落ちる主な原因と対処法 【ケース①】2年以上植え替えていない、鉢底から根が出ている、土に水分がなかなか浸みこまない→根詰まりの可能性あり。春から秋頃の暖かい時期にひとまわり大きめの鉢植えに植え替える 【ケース②】土が乾かないうちに水やりしている、冬場もたっぷり水やりしている →根腐れに発展している可能性あり。しばらく水やりは控え、乾燥気味に管理して様子をみる 【ケース③】5度以下の寒さに当てている、冬場も屋外で管理している、冬場の窓際に置いている →寒さによって株が弱っている可能性あり。できるだけ日当たりよく暖かい場所(10度以上)に移動してあげる ※万が一、ガジュマルの葉がすべて落ちて枝だけになったとしても、諦めずに春まで待ちます。ガジュマルは生育旺盛なため、暖かくなれば新しい葉を展開させてくれることも多いからです。
あわせて読みたい「ガジュマル 元気がないときの原因と対処方法【多幸の木】」
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