ドラセナの葉が茶色く枯れている。。きちんと水やりもしていたし、暖かい室内に置いていたのに、なんで?
こういったお悩みにお答えします。
この記事を読めば、
- ドラセナが枯れる主な理由
- ドラセナの葉先のみが茶色く枯れる時に考えられる原因
- 枯れそうなドラセナの対処方法
が分るよ。
ドラセナが枯れる主な原因①水やりの失敗
ドラセナは湿度が低い環境でも生育できる植物ですが、「水のやり過ぎ」「水のやらな過ぎ」は枯れる原因になります。
土が乾燥しすぎると、根がダメージを受けて水や養分を吸収できなくなります。
一方、土が乾かないうちに次から次へと水やりしていると、根が呼吸できずに腐る可能性が高いです。
初心者がやりがちなのが「水のやり過ぎによる根腐れ」
初心者がやりがちな失敗のひとつが「水のやり過ぎによる根腐れ」です。
葉と同じように根っこも呼吸しています。「3日に1回」のようにタイミングを決めて水やりしていると、土が乾かないうちに水やりしている可能性もあります。
土が乾くスピードは気温、風通し、日当たり等の環境条件によっても異なるよ。つまり、季節によって水やりのタイミングは変わるんだ。
ドラセナが枯れる主な原因②日光不足
ドラセナは本来、明るい場所を好みます。室内なら南~東向きの窓際がベストです。
沖縄の民家脇に植えられたドラセナ(1月)
日光不足が続くと葉が黄色くなったり、成長が遅くなったりします。
直射日光を避けつつ、明るい場所で育てることが大切です。
植物育成ライトで日光不足をサポートする方法も
植物育成ライトは、植物の成長や光合成を促進するために使用される特殊な照明装置です。
一般的な室内照明とは異なり、植物が必要とする特定の光スペクトルを放射することができます。
日当たりの良い場所が確保できない場合、植物育成ライトを使ってみるのもおすすめ。
ドラセナが枯れる主な原因③寒すぎる(10度以下)
ドラセナは熱帯アジアや熱帯アフリカなどが原産の植物で温暖な環境を好みます。
寒さはもちろん、急激な温度変化には敏感でこれが枯れる原因となることもあります。
室内の温度は最低でも10度、できれば15度以下にはならないように気を付けましょう。
夜になったら窓から1~2メートル離して冷え込みを防ぐ
明るい場所を好むドラセナ。窓際に置いている方も多いでしょう。
しかし、冬は注意が必要。なぜなら、冬の窓際は朝晩にかけて想像以上に冷え込むことが多いからです。
冷え込みを防ぐためには夜間の水やりは控えること。そして、夜になったらドラセナを窓から1~2mほど離してやります。
鉢が重くて移動が難しいという場合は、キャスター付きの鉢スタンドがあると便利。
ドラセナが枯れる主な原因④栄養不足、土の劣化
ドラセナには適切な栄養が必要です。
2年以上植え替えていない場合、土壌中の栄養分が枯渇しドラセナの生育に支障をきたすことがあります。
適切な時期に適切な肥料を与えることが重要です。
肥料を与えるのは春~秋の暖かい時期。2年以上植え替えていないなら植え替えを検討
ドラセナを2年以上植え替えていない場合、養分不足や土の劣化によって根がスムーズに水分や養分を吸収できなくなっている可能性があります。
また、土は経年とともに粒が崩れて団子状に固まります。すると、水はけが悪くなることで根腐れを起こしやすくもなるのです。
闇雲に肥料を与えるのではなく、まずは土が古くなり過ぎていないかを確認してください。
ちなみに、株が弱っている時に肥料を与えるのは基本避けるべき。吸収しきれない肥料を与えると、逆に根を傷めてしまうこともあるんだ。
ドラセナが枯れる主な原因⑤病害虫
ドラセナは一般的に比較的丈夫な植物ですが、暖かく空気が乾燥するような環境では以下のような害虫の発生リスクが高まります。
- カイガラムシ…ドラセナに付くと吸汁によって葉を傷ませる。さらに糖分を多く含む排泄物をまき散らし、これがきっかけですす病を引き起こすこともある。
- ハダニ…蜘蛛の巣状のものが葉の付け根や葉の裏に見られたらハダニの可能性。吸汁によって葉をまばらに変色させます。放置していると枯らされる原因にも。
- アブラムシ…葉の根元や裏面に付きやすい。吸汁によって株を弱らせるので見つけ次第取り除くことが大事。
葉がベタベタする場合はカイガラムシの可能性大。葉に茶色い粒々が付いていたら取り除いて
ドラセナの葉がベタベタする場合、カイガラムシが付いている可能性が高いです。
葉の表だけでなく裏、葉の付け根などをくまなく確認してください。
カイガラムシは張り付くように寄生しているため、水を吹きかけたくらいでは取れません。
綿棒やピンセットなどを使って確実にこそげ落します。
ちなみに、ドラセナの葉先のみが茶色く枯れている…って方は次の項を参考にしてみて!
ドラセナの葉先だけ茶色く枯れるときに考えられる原因
ドラセナの葉先だけが茶色く枯れる場合、以下のような原因が考えられます。
ドラセナの葉先だけ枯れる原因①過剰な乾燥
ドラセナの葉先が枯れる一般的な原因の1つは「過剰な乾燥」です。
ドラセナは湿度の低い環境でも生育できる植物ですが、土壌が乾燥しすぎると根が水や養分を吸収できなくなります。
その結果、葉先が乾燥し茶色くなることがあるよ。適切な水やりスケジュールを確立し、土壌の湿度を適切に保つことが重要。
ドラセナの葉先だけ枯れる原因②葉の老化
葉っぱは付け根に向かう程若い細胞ですね。そして、葉の先端にいくほど古い細胞になります。
葉の根元よりも先に傷みやすいのが葉先。
ドラセナの葉先だけ枯れる原因③摩擦
葉がふんわりと広がるような樹形のドラセナの場合、葉先が人や物に当たっていませんか?
葉先が擦れることで細胞が傷み、葉先のみ茶色く枯れることもあります。
また、葉っぱ同士が風によって擦れることもひとつの原因と考えられます。
どうしても気になるようなら葉先だけハサミでカットしてもok。ただ、カットした部分からまた茶色くなっていくよ。気にし過ぎないことも大事!
枯れそうなドラセナの対処方法は?
枯れそうなドラセナを回復させるためには、以下の手順を試してみてください。
ドラセナが枯れそうな場合、まずは土の乾き具合をチェック
- 土がカラカラに乾燥している場合…春~秋の暖かい時期であれば鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりの水を与えて様子をみます。冬は土の約1/3が湿る程度に水を与えて様子をみましょう。
- 土が濡れている場合…しばらくは水やりを控え、風通しの良い明るい場所に置いて見守ります。元気がないからといって肥料を与えるのはおすすめしません。根が傷んている状態で肥料を与えた場合、さらに根を傷ませてしまう恐れがあるからです。
可能であれば、根っこの状態を確認する
根の健康状態を確認することも重要です。
根が腐っている場合は、健康な部分だけを残して腐った部分を切り取ります。
新しい鉢と新しい土で植え替えることも検討してください。
ドラセナが幹だけになったらどうすべき?
ドラセナは幹だけになっても復活の可能性は十分残されています。
幹に触れてみてまだしっかりとした硬さを感じる場合、適切なお手入れを続けることで幹のどこかから新芽が出てくる可能性が高いです。
すぐに捨ててしまわず、まずは復活の可能性はあるか確認してみましょう。
残念ながら、すでに幹が柔らかくなっている場合は復活が困難。腐敗が進んでいる状態だよ。
ドラセナの葉が枯れる理由。葉先が茶色く枯れるのは摩擦が原因のことも【まとめ】
- ドラセナが枯れる主な原因には「水のやり過ぎによる根腐れ」「日光不足(長期)」「10度以下の寒さ」「養分不足、土の劣化」「病害虫」などがある
- ドラセナの葉先だけが茶色く枯れるときの主な原因は「過度の乾燥(水のやり忘れ)」「人や物がぶつかることによる摩擦」「葉の老化」などがある
- 枯れそうなドラセナはまず「土の乾き具合」を確認。その後、「幹や根の観察」をおこなう
ドラセナはあまり根を張らないことが多い。ゆえに、水のやり過ぎは致命傷になることも。天気予報を確認して最低気温が15度以下になったら徐々に水やりの間隔を空けてね。