肉厚の葉がネックレス状に連なり、鉢からこぼれ落ちるようにして揺れる姿が可愛いディスキディア。
ゆらゆらと揺れるつるが優し気なディスキディアは、お部屋にひと鉢飾っておくだけで癒しの空間にしてくれます。
今回は、そんなディスキディアのつるをカットし、水差しで発根させて楽しむ方法をご紹介します。
ディスキディアを水差しで楽しむ方法!手順を画像付きで解説
それでは、ディスキディアの伸びたつるを使って水差しにする方法を見ていきましょう。
適期は、ディスキディアの生長がさかんな春から秋の暖かい時期です。
ディスキディアの水差しにする方法 手順①茎を7cm~10cm程カット
まずは、つるが伸びた元気なディスキディアを用意します。今回はディスキディア・エメラルドを水差しにしていきますよ。
伸びすぎたつるを長さ7cm~10cm程にカットします。葉の付け根である節が最低2つはあるようにしてください。
▲白い樹液に触れないよう注意
ディスキディアの白い樹液がお肌に付くとかぶれる恐れがあるため、作業の際にはこの樹液に触れないように気を付けます。
適期にカットすれば元株の回復もスムーズ
カット後のディスキディアです。(下写真)
今回は、剪定も兼ねて水差しにします。剪定も兼ねてばっさりカットする場合、生長がさかんな5月~6月頃に実施すると回復が早いです。
株元の葉を数枚残し、そこから下のつるをカットします。さらにボリュームを出したい場合はこのように剪定するのもおすすめです。
ただし、秋以降に思い切った剪定をすると、寂しい姿のまま冬越ししなくてはならなくなるため注意します。
ディスキディアの水差しにする方法 手順②下葉をカット
カット後のディスキディアのつるです。(下写真)
このようにつるが長すぎる場合は、長さ10cmほどにカットします。この時、つるの上下を間違えないようにしてください。
10cm程度の長さにカットしたら、つるの下半分ほどの葉をカットします。(下写真)
下葉を取る理由は?
葉が多すぎると水に差す際に邪魔になるだけでなく、蒸散によって水分が抜けてしまいます。
植物は葉がある限り光合成をして水分を放出します。
そのため、根を失った状態のつるでは、切り口から得られる水分量よりも、蒸散によって放出される水分量が上回ってしまう恐れがあるのです。
発根する前に枯れてしまうのを防ぐためにも、下葉はあらかじめ取っておきます。
ディスキディアの水差しにする方法 手順③水に差す
葉数を調整したつるは水を入れた容器に挿します。あとは発根を待つだけですね。
水は5日に1回程度替えます。水道水の場合、微生物や不純物の繁殖を抑える残留塩素が含まれています。
そのため、水替えは5日に1回程度でokです。毎日水を替える作業が、植物にとって負担になることも考えられます。
数日で発根
水差しにして3日ほどすると、節のあたりから細い根っこが伸びてくるはずです。(下写真)
発根後はこのまま水差しで楽しむことができます。直射日光を避けた明るい場所に置いきましょう。
土を使わない水差しであれば、室内でも清潔にグリーンを楽しむことができますよ。
▲水替えは5日に1回程度でok
ディスキディアの水差しにする方法 手順④大きく育てたいなら土に植える
ただ、「せっかくなら充実した株に育ててこんもりしたディスキディアに育てたい」という場合は水差しは向きません。
ボリュームのある姿に育てていきたいなら、やはり土に植え替えるのが適しています。
その場合、水に数時間付けたつるを水はけの良い土に植え付けます。(下写真)
▲水差しで発根させたつるを使ってもok
土は、養分を含まない清潔なものを使います。例えば、赤玉土(小粒)やバーミキュライトなどですね。
使いまわしではないものがよいです。
あとは水をたっぷりと与えて、しばらくは土が乾燥し過ぎないように気を付けます。
直射日光を避けた半日陰に置いて発根を待ちましょう。
ディスキディアを水差しで楽しむ方法!手順を画像付きで解説【まとめ】
今回はディスキディアを水差しで楽しむ方法を画像付きでご紹介しました。
基本はカットして水に差すだけ。とっても簡単なのでぜひ挑戦してみてくださいね。
ただ、水差しの場合はどうしてもひょろひょろとしてきます。長く育てていきたいなら、今育てているディスキディアの土にそのままつるを挿してもよいでしょう。
このようにすれば、元の鉢にボリュームを出すこともできますよ。
ディスキディアを水差しにする方法【手順】
- 茎を7cm~10cm程カット
- 下葉をカット
- 水に差す
- 発根後、そのまま水差しで楽しむのもよいが、ボリュームのある姿に育てたいなら土に植え替える