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コーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方を分かりやすく解説!

大切に育てたコーヒーの木(コーヒーノキ) コーヒーの木

光沢感のあるグリーンの葉が美しいコーヒーの木(コーヒーノキ)。

言わずと知れたコーヒー豆が収穫できる常緑樹ですが、その美しさから室内で楽しめる観葉植物としての人気も高まりつつあります。

とはいえ、本来は暖かく風通しのよい場所を好むコーヒーの木。観葉植物として室内で育てる方法を解説します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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コーヒーの木(コーヒーノキ)の育て方を分かりやすく解説します!

コーヒーカップに植えられたコーヒーの木

コーヒーの木は約30cm以下の幼木が耐陰性が強く、観葉植物として多く出回っています。そして、多くの観葉植物の中でもコーヒーの木は寒さに強くありません。

また、コーヒーの木の生育適温は25度前後と意外に涼しい場所です。寒暖の差が少なく、暖かかくて風通しのよい場所を好みます。

コーヒーの木を長く育てたいなら、これらのポイントを押さえておく必要があります。

コーヒーの木の育て方・水やり

コーヒーの木の水やりは土の表面が乾いてきたタイミングでたっぷりと与えるのが基本です。

しかし、気温の下がる冬は土を乾かし気味にする必要があります。寒さによって生育が鈍ると根が水分を吸い上げる力も弱まるからです。

冬越ししたコーヒーの木

寒さによって生育が緩慢になっているのにも関わらず、暖かい時期と同じタイミングでの水やりを繰り返した場合、鉢内が常に湿った状態となり根が腐りやすくなります。

コーヒーの木の水やりは暖かい「生育期」と寒さの厳しい「休眠期」とで、タイミングや水の量などを変える必要があるのです。

基準となるのは天気予報。最低気温が15度以上なら「生育期」、最低気温が15度以下なら「休眠期」と覚えておきましょう。

生育期の水やり(最低気温15度以上が目安)

  • タイミング…土の表面が乾いてきたタイミングで
  • 水の量…鉢の底から水が流れてくるくらいたっぷりと与える

※根は水を求めて伸びていきます。水が足りないと根が十分に育ちません。また、ちょこちょこと水を与えるのも×です。土が常に湿っていると根が呼吸できずに腐りやすくなります。

休眠期の水やり(最低気温15度以下が目安)

  • タイミング…土が乾いてさらに2~3日ほどしてから30度程度の常温の水を午前中までに与える。夜間の水やりは根を冷やしてしまうため避ける
  • 水の量…土の半分程度が湿るくらいに与える
便利アイテムを駆使して水やりの失敗を防ごう

ちなみに、水やりチェッカーがあると管理が楽になりおすすめです。

スティック状のチェッカーを土に差しておくだけで土の乾き具合を測定し、最適な水やりのタイミングを色で知ることができますよ。(下画像)

サスティー土の乾き具合が一目瞭然

春から秋(15度以上) チェッカーが白になったタイミングでたっぷりと水やり
秋から冬(15度以下) チェッカーが白になってさらに2~3日ほどしてから土の半分が湿る程度に水やり

コーヒーの木の育て方・置き場所

耐陰性があるため室内の少ない光でも育てられるといわれるコーヒーの木。とはいえ、本来は日当たりの良い場所を好みます。

あまりにも日光が不足すると、葉と葉の間隔が伸びてひょろひょろな姿に育ちます。日当たりが悪いと枝ばかりが日光を求めて縦方向にばかり伸びるためです。

コーヒーの木

室内であれば日当たりのよい南~東向きの窓際に、20度以上なら屋外の日陰~半日陰に置くと生育がよくなります。

※ただし、夏場は高温により葉焼けを起こしやすいため日陰へ移動してください。

生育期におすすめの置き場所(最低気温15度以上が目安)

  • 室内なら南~東向きの窓際
  • 最低気温が15度以上なら屋外の日陰~半日陰に置くと生育がよくなるのでおすすめ
  • 夏は高温で葉焼けを起こしやすいため日陰に置くこと

コーヒーの木の葉葉焼けを起こしたコーヒーの木の葉っぱ

※ただし、室内から屋外に移動する場合は葉焼けに注意。移動の場合は数日かけて少しずつ日光に慣らす。

休眠期におすすめの置き場所(最低気温15度以下が目安)

  • 室内の南~東向きの窓際
  • ただし、夜になったら窓から1~2m離すこと

窓際に置いた観葉植物

※日中は暖かく明るい窓際も朝晩にかけてはかなり冷え込む。

あわせて読みたい「コーヒーの木が大きくならない時の原因と対処法とは?」

コーヒーの木の育て方・植え替え

根詰まりを起こしたコーヒーの木の根鉢

コーヒーの木は春から秋にかけての暖かい時期に根がよく生長します。コーヒーの木は直根性で、株が充実すると主根は約60cmにまで伸びるといわれます。

そのため、1~2年以上植え替えかえないままだと鉢の中が根でぎゅうぎゅう詰めになり、根がスムーズに水分や養分を吸い上げることができなくなることも。

ただし、コーヒーの木は寒さが苦手なため、植え替えは春から秋にかけての暖かい時期に済ませましょう。中でも、気温が上昇し始める春に植え替えるのがおすすめです。

コーヒーの木

ちなみに、植え替えは根詰まりを解消するためだけに必要なわけではありません。

土は経年とともに粒が崩れて団子状に固まります。すると、水はけが悪くなることで根が傷みやすくなるのですね。

鉢内の排水性を保つためにも、コーヒーの木には定期的な植え替え(=土の交換、養分補給)が必要になります。

生育期の植え替え(最低気温15度以上が目安)

  • 鉢底から根が出ている、1~2年以上植え替えていないなどという場合はひとまわり大きめの鉢に植え替える

休眠期の植え替え(最低気温15度以下が目安)

  • 植え替えは避けるのが無難である

あわせて読みたい「コーヒーの木の花が咲かない!実がなるまでにはどれくらいかかる?」

コーヒーの木の育て方・肥料

コーヒーの木の生長株を充実させたいなら、適期の施肥と定期的な植え替えが必要です

コーヒーの木は春から秋にかけての暖かい時期に生長がさかんになります。

葉の色つやをよくしたり、株を充実させて丈夫に育てていきたい…などという場合、暖かい時期に肥料を与えてみましょう。

肥料は液体タイプ、置き肥タイプ、混ぜ込みタイプなどさまざまですが、まずはご自身がもっとも使いやすいものを選んでみるのがおすすめです。

プロミック(置き肥)の使い方置き肥タイプはもっとも手軽

ただ、購入の際に気を付けていただきたいのが「肥料」と「活力剤」の違い。この2つは似て非なるものです。くわしくは以下記事も参考にしてみてください。

あわせて読みたい「肥料と活力剤の違いとは?観葉植物に適した使い方を徹底解説!」

生育期の肥料(最低気温15度以上が目安)

  • 使いやすい物をチョイスし適量与える

例:液体肥料(ハイポネックス原液)なら約500倍に薄め、水やりと同時に与える。目安は10日に1回程度

休眠期の肥料(最低気温15度以下が目安)

  • 肥料は基本的に不要である。適期ではない時期の施肥は逆に根を傷めて肥料焼けを招くこともあるため注意。

肥料焼け

あわせて読みたい「コーヒーの木におすすめの肥料は?肥料の与え方と注意点も」

コーヒーの木の育て方・病害虫

コーヒーの木を室内で育てる場合、つきやすい害虫としてあげられるのが「ハダニ」や「カイガラムシ」などです。

これらの害虫がコーヒーの木に付いた場合、吸汁によって葉をまばらに変色させます。変色した部分は光合成ができなくなります。

コーヒーの木の葉に付着したコナカイガラムシ葉の中央あたりに白い粉のようなものが見える(コナカイガラムシ)

これらの害虫を放置していると見た目を悪くさせられるだけでなく、株自体を枯らされることにもなりかねないのです。

最悪、他の観葉植物にまで被害が拡がる恐れもあります。見つけ次第、早目に取り除くことが被害を最小限に抑えるコツです。

※特に、暖かく空気の乾燥した風通しの悪い場所は害虫がわきやすい傾向。たとえば冬の室内など。鉢を壁際に置いている場合、風通し・日当たりともに足りていない場合が多く、害虫が湧きやすい。

葉がベタベタする、白い粉のようなものが付着している、蜘蛛の巣のようなものが湧く…などの場合は要注意

下写真はコーヒーの木の葉です。よく見ると、葉の上に白い粉のようなものが付いているのが分かります。

コナカイガラムシ

実は、これは「コナカイガラムシ」と呼ばれる害虫です。カイガラムシの仲間ですね。

放っておくと吸汁によって樹液を吸われ、葉がまばらに変色します。

葉がベタベタする場合はカイガラムシが付いている可能性が高いです。ちなみに、ベタベタの原因はカイガラムシが放出する糖分を含んだ排泄物。

放っておくと被害が深刻化するため早目に取り除きましょう。この場合、水分を吹きかけたくらいでは取り切れないことが多いです。

害虫は確実に駆除。取り切れないなら殺虫剤の使用も検討する

カイガラムシの場合、口針を植物に差し込み張り付くようにして寄生しています。綿棒やピンセットなどを使い確実に取り除きましょう。

カイガラムシ

取っても取っても再発する・多すぎて取り切れない・とにかく触るのが苦痛などという場合は殺虫剤の使用も検討します。

すぐに効く成分と長く続く成分、2つの成分が配合されているため、今見えているカイガラムシと、散布後に発生したカイガラムシに効果を発揮します。

効果は散布から約1か月持続します。

  1. 屋外に出す。眼鏡やマスクを着用。
  2. 植物から約30cm離した場所から噴射。
  3. まんべんなく均一にふりかかるように。一か所に集中してかけないよう注意。

あわせて読みたい「コーヒーの木が元気ない…原因は?元気がないときの対処法も」

 

まとめ

ハイドロカルチャーのコーヒーの木

ということで、今回はコーヒーの木の育て方をくわしくご紹介しました。

観葉植物として人気が高まりつつあるコーヒーの木ですが、ゴムノキやポトスなどに比べると寒さに弱く、空気の乾燥で葉が傷みやすいという特徴もあります。

また、地上部の大きさ比べて根が地中深くまで伸びるという特徴もあるため、長く美しい姿を保つためには定期的な植え替えが必要でしょう。

今回の記事を参考に、楽しみながらのんびりとコーヒーの木を育ててみてくださいね。

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「コーヒーの木 冬の管理方法【冬越し3つのコツ!】」

「コーヒーの木を室内で楽しむために押さえておきたいコツ3つとは?」

「コーヒーの木の葉がカラカラになる原因は?寒さと直射日光に注意!」

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「コーヒーの木 ダイソー100円の植物を大きくする方法!」

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コーヒーの木
この記事を書いた人

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