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コーヒーの木が元気ない…原因は?瀕死状態から復活させる方法

コーヒーの木 コーヒーの木

艶やかな濃いグリーンの葉がインテリアグリーンとしても人気の高い「コーヒーの木」。100円ショップやホームセンターなどで手軽に購入できる人気の観葉植物です。

しかし、なんとなく元気がないコーヒーの木にお困りの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、コーヒーの木の元気がない主な原因と、元気がない時の対処法を写真付きで分かりやすく解説します。

元気がないコーヒーの木にお困りの方は、ぜひ、今回の記事をご参考に現状に合った対処法を見つけてください。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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コーヒーの木が元気ない…原因は?瀕死状態から復活させる方法

では、コーヒーの木の元気がない主な原因と対処の仕方を症状別でご紹介します。

コーヒーの木の元気がない ケース①葉が落ちる

コーヒーの木の葉が落ちる場合、主な原因として考えられるのは「寒さ」や「日光不足」「過度の乾燥」などです。

特に、秋から冬にかけてコーヒーの木の葉が落ちるという場合、寒さによって葉を落としている可能性があります。

床に落ちたコーヒーの木の葉

特に気を付けたいのが、高さ約30cm以下の幼木です。コーヒーの木の幼木は非常に寒さに弱く、下写真のように下葉が傷んでスカスカになることがあります。

さらにくわしく 「コーヒーの木 冬の管理方法【冬越し3つのコツ!】」はこちら

下の葉が落ちたコーヒーの木

コーヒーの木が枯れないための温度は約8度です。しかし、コーヒーの木の魅力である艶やかな葉を維持するためには最低でも15度は必要になります。

また、寒さに気を付けるあまり日光不足になってはいませんか。耐陰性があるとはいえ、日光不足は株を弱らせ葉を落とす原因になります。

冬であっても、できるだけ日光に当てることで丈夫な姿を保つことが出来ます。

さらにくわしく 「コーヒーの木 葉が落ちる原因と対処法を徹底解説」はこちら

いきなり強光の下に移動するのは要注意

日光が大好きなコーヒーの木ですが、室内からいきなり屋外の直射日光にあてると「葉焼け」を起こすことがあります。
葉焼けとは、葉の一部が強光により焼け焦げたように茶色く変色するトラブルのことです。
葉焼けを防ぐためには、いきなり強光の下に移動せず、数日かけて少しずつ日光に慣らすことが必要になります。
室内であれば、まずはレースカーテン越しのやわらかい光を当てるところからスタートです。

さらにくわしく 「コーヒーの木 下の葉が落ちる3つの理由」はこちら

 

コーヒーの木の元気がない ケース②葉先が枯れる

コーヒーの木の葉先が茶色くなって枯れるという場合、主な原因として考えられるのが「根詰まり」です。

葉先が枯れたコーヒーの木

コーヒーの木は地上に見えている大きさに比べて地中の根が張りやすく、根詰まりを起こしやすい植物です。

葉先が茶色く枯れていたら鉢底から根がはみ出ていないか確認しましょう。また、鉢底から根が出ていなくとも根詰まりしている場合もあります。

下写真は、葉先が茶色くなってきたコーヒーの木の表土です。鉢底を確認しましたが根ははみ出ていませんでしたが、表面の土を2~3cmほど除けたところ根がびっしりと詰まっていました。

コーヒーの木の根詰まり
根詰まりが進むと土の表面に細かい根が見えてくるようになります

根詰まりを放置し続けると、根がスムーズに水分を吸うことができずに葉が茶色く変色したり、葉が落ちたりする症状が現れます。

根詰まりに気付いたら、春から秋の暖かい時期にひとまわり大きめの鉢へ植え替えましょう。

根詰まりしたコーヒーの木の根鉢
植え替えから一年で根詰まりしたコーヒーの木
コーヒーの木が根詰まりしたときのサイン【目安】

・鉢底から根がはみ出ている
・2年以上植え替えていない
・水やり後、水分がなかなか土に浸み込んでいかない など

さらにくわしく 「コーヒーの木 葉先が枯れる原因と対処法を徹底解説します」はこちら

 

コーヒーの木の元気がない ケース③葉が垂れる

コーヒーの木の葉が下を向いて垂れている場合は、まず表面の土を観察してみましょう。土が乾いている場合は水不足が疑われます。たっぷりと水やりをして様子をみましょう。

土が湿っている状態で葉が垂れている場合、水をやり過ぎている可能性が高いです。特に気を付けたいのが冬場の水やりです。

コーヒーの木の水やりは、季節によってタイミングが異なります。

コーヒーの木の水やり方法【季節別】

・春と秋(最高気温が約20度以上)…土が乾いたらたっぷりと与える

・夏…土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと与える(日が暮れ気温が下がってから与える)

・冬(最高気温が約20度以下)…土が乾いて2~3日ほどしてからたっぷりと与える(暖かい時間帯に常温のものを与え水をしっかりと切る)

 

コーヒーの木の元気がない ケース④葉が茶色い

コーヒーの木の魅力である艶やかな葉に茶色いシミのようなものが現れている場合、「葉焼け」の可能性があります。

特に、コーヒーの木が葉焼けしやすいのが高温期である夏場です。下写真は、うっかり西日に当たって葉焼けをおこしたコーヒーの木の葉っぱです。

葉焼けしたコーヒーの木

茶色いシミのようなものが広がっているのが分かります。

葉先が茶色く枯れてくる場合は根詰まりの可能性が高く、葉の真ん中あたりが茶色に変色する場合は「葉焼け」や「寒さ」によるストレスが原因の可能性が高いです。

そして、残念なことに葉焼けした部分は元に戻りません。茶色く枯れた部分は光合成もおこなえないため、葉焼けが広がると株自体を弱らせることもあります。

コーヒーの木の置き場所

・秋から冬にかけて(最高気温が約20度以下)…屋内の日当たりの良い場所、最低でも15度は欲しい

・春から秋(最高気温が20度以上が目安)…屋外の日向

・真夏(30度以上の高温期)…葉焼けに気を付けながら管理 葉焼けする場合は半日陰へ移動し様子をみる、移動が難しい場合は遮光ネットや寒冷紗を使う

 

コーヒーの木の元気がない ケース⑤ひょろひょろとしている

「いつの間にかコーヒーの木がひょろひょろとして弱々しい姿になってしまった…」

このような場合に考えらえる原因は「日光不足」です。また、葉が落ちてスカスカになっている場合は「寒さ」や「根腐れ」なども考えられます。

下写真は、寒さで下葉が落ちスカスカになったコーヒーの木の幼木です。葉の色味もよくありませんね。

ひょろひょろしたコーヒーの木

寒さに弱いコーヒーの木は、冬場、室内での管理が基本となるため、どうしても日光不足に陥りがちになります。

日光不足が続くと起こるのが「徒長(とちょう)」です。徒長したコーヒーの木は、枝ばかりが伸びて葉と葉の間隔がどんどん広くなります。

そして、コーヒーの木は30cm以下の幼木(発芽してからあまり年数がたっていない株のこと)の場合は耐陰性が高いという特徴があります。

しかし、生長とともに室内の日光だけでは足りず徒長を起こしやすくなるのです。

徒長を放置するとどうなるの?

残念ながら、すでに徒長した部分は元に戻せません。日光不足が続くことで株はどんどんひょろひょろとして見栄えが悪くなります。

そして、徒長は見た目が悪くなるだけではありません。株自体がどんどんと弱々しくなり、ちょっとしたストレスや環境の変化で大きなダメージを受けやすくなります。

徒長を起こすと病害虫によるリスクも高くなるため、できるだけ風通しと日当たりのよい場所に置いて育てましょう。

さらにくわしく 「コーヒーの木がひょろひょろになる原因と対処法を解説」はこちら

 

コーヒーの木の元気がない ケース⑥葉が変形している

コーヒーの木の葉が変形している場合、主な原因として考えられるのが「肥料焼け」や「病害虫による被害」などです。

下写真は、変形したコーヒーの木の葉っぱです。原因は肥料の与えすぎになります。

葉が変形したコーヒーの木

コーヒーの木は冬場、気温が下がることで生長が緩慢になります。すると、根が水分を吸収する力自体も弱まるのです。

「秋を過ぎてからなんとなく元気が無くなってしまった…肥料を与えてみよう!」

このように考える方もいらっしゃるかもしれませんが、冬場は気温低下によってコーヒーの木の生長がほぼ止まるため、不要な肥料や水分は根を傷める原因となります。

その結果、葉が変形したり傷んだりする症状が現れることがあるのです。

コーヒーの木に付きやすい害虫「カイガラムシ」ってなに?

コーヒーの木につきやすい害虫としてあげられるのがカイガラムシです。カイガラムシはカメムシやアブラムシの仲間で非常に種類が多く、全世界に7000種類以上が存在するといわれます。

白い綿のような小さな虫で、葉の裏や付け根に付き、吸汁によって株を徐々に弱らせます。

葉の表面がベトベトとしている場合、カイガラムシが付いていることが多いです。1mm程度の非常に小さな虫ですが増えると非常に厄介で駆除が困難になります。

また、コナカイガラムシの排泄物はすす病(葉が黒いすすで覆われたようになる病気)を引き起こす原因にもなります。

見つけたら早目に取り除いて駆除してください。特に、春から秋にかえて発生しやすい害虫です。
アイビーについたコナカイガラムシ

 

コーヒーの木が元気ない…原因は?瀕死状態から復活させる方法【まとめ】

秋のコーヒーの木

今回は、コーヒーの木の元気がない時の原因と対処法を症状別でくわしくご紹介しました。

元気がないとついすぐに水を与えがちです。しかし、場合によっては根腐れを進行させてしまう恐れもあります。

時期や管理方法を考慮した上で目の前の株をしっかりと観察し、適切な対処法をみつけてください。

コーヒーの木の元気がない【症状別と主な原因】

・葉が落ちる場合…主な原因は「寒さ(秋冬の場合)」「日光不足」「過度の乾燥」など

・葉先が枯れる場合…主な原因は「根詰まり」

・葉が垂れる場合…主な原因は「過度の乾燥」「根腐れ(水のやり過ぎ)」など

・葉が茶色い場合…主な原因は「葉焼け(特に高温期)」「寒さ」など

・ひょろひょろの場合…主な原因は「光線不足」

・葉が変形する場合…主な原因は「肥料焼け」や「病害虫」など

コーヒーの木のその他topics

「コーヒーの木 ダイソー100円の植物を大きくする方法!」はこちら

「コーヒーの木が枯れる主な原因と育て方のコツ3つ!」はこちら

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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