「ダイソーの観葉植物って大きく育てられるの?」 「100円だし、すぐ枯れちゃうのでは…?」 「ダイソーの植物がどんなふうに大きくなるか見てみたい!」
ダイソーの植物コーナーを見たことはありますか?
近頃は実にさまざまな種類のかわいらしいグリーンが並んでいますね。でも、100円の観葉植物って大きくできるのでしょうか。
また、大きくなるまでにはどれくらいの期間がかかるのか。
今回は、筆者がダイソーで100円で買った「コーヒーの木」を大きく育てるまでの経過と方法をくわしくご紹介します。
ダイソーで100円のコーヒーの木を大きくする方法【経過レポート】
それでは、ダイソーでコーヒーの木を購入するところから現在までの経過です。管理方法も合わせてご紹介します。
ダイソーでコーヒーの木を購入【2019/6】
ダイソーには100円と300円の植物が並んでいますが、今回は100円の小さめの鉢を購入しました。選んだのは、濃いグリーンとツヤのある葉が人気の観葉植物「コーヒーの木」。
青々としたツヤツヤの葉が映えますね。やはり、室内に植物を置くと一気に明るい印象に変わります。ここから大きく育てていきましょう。
目標は「コーヒーの実の収穫」です!「コーヒーの木」という名前の通り、本当にコーヒーの木なのです。
調べたところ、スムーズに育てば7年くらいで実を付けるそう。ただ、これは管理の行き届いた温室で育てた場合でしょう。
寒さが苦手なコーヒーの木は冬場の管理に特に気を付けなければなりません。
わたしの育て方
- 1年~2年に1回、春頃にひとまわり大きな鉢へ植え替え
- 土が乾いたら水やり(ただし、冬場は控え目に)
- 寒さは避ける(15度以下にならないよう気を付ける)
ダイソーのコーヒーの木【2020/6】
なんとか初めての冬を越しましたが、寒さによって葉が傷んでいます。さらに、いきなり屋外の日光を当ててしまい葉焼けも起こしています…。
また、うっかり冬場に肥料を与えてしまい、葉が焼けて茶色く変色したり、変形したりもしています。完全な肥料焼けですね…。(冬の肥料は不要です)
してはいけないことをしまくったので、このまま弱ってしまうかと思いましたが、なんとか頑張ってくれました。
ちなみに、暑さには強いコーヒーの木ですが、葉焼けを起こしやすいので真夏の直射日光には気を付けてください。
植え替えは1~2年に一度。暖かい時期に済ませる
根がだいぶ詰まってきたのでこのタイミングで植え替えました。コーヒーの木の植え替え適期は春から秋にかけての暖かい時期です。
ただ、5月~6月頃が特におすすめ。理由は、冬までに根をできるだけ張らせて寒さに備えられるからです。
土は水はけの良い土に緩効性肥料を混ぜ込んでいます。今回使用したのは「マグアンプk」です。これを混ぜておくだけで約一年効果が持続します。
水やりのたびに肥料成分が溶け出して効果を発揮するようです。臭いもほぼなく虫もわきにくいのでおすすめ。価格も手ごろです。
コーヒーの木を育てる上で試練になる「冬」
コーヒーの木は熱帯アフリカやマダガスカルです。そのため、暑さには強い反面、寒さには弱いのが特徴。
10度以下になると株自体が弱って葉を次々に落とし、枯れるおそれがあります。寒くなったら必ず室内の風通しの良い場所へ移動しましょう。
扇風機やサーキュレーター、加湿器での管理がおすすめです。植物が育ちやすい環境を目指すことは、人間にとっても過ごしやすい場所になりえます。
あわせて読みたい 「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら
葉水(はみず)で病害虫の予防!
また、ときどき「葉水(はみず)」で株全体を保湿するのも病害虫の予防になります。葉水は霧吹きで株全体に水を吹きかけるお手入れ方法です。
葉水のコツは、葉の表面だけではなく、葉の裏面、茎、枝にまでまんべんなく吹きかけることです。
あわせて読みたい 「コーヒーの木 冬の管理【3つのコツをつかんで冬越し】」はこちら
ダイソーのコーヒーの木【2021/6】
ダイソーで100円のコーヒーの木を購入して早くも2年経過です。購入時は背丈15cm程だった株は、30cmを超える程まで育ちました。
枯らせないためには「土が乾いてからの水やり」が鉄則
他の観葉植物にもいえますが、やはり「水やりのタイミング」が枯らせない(腐らせない)ためのコツです。コーヒーの木の水やりは、「土が乾いてから」が鉄則。
必要以上の水やりは根の呼吸を妨げ腐らせる「根腐れ」を招きます。
土が乾いたがどうかの確認方法
- 鉢を持ち上げて軽い
- 土に指を3cm程差して水気を感じない、等
特に気を付けたいのが冬場の水やりです。冬場のコーヒーの木は生長が緩慢になる「休眠期」になります。そのため、水を吸収する力自体が低下しているのです。
春から秋にかけての生長期と同じ感覚で水やりしていると、「根腐れ」に発展します。そして、根腐れに至るとそのほとんどが枯れてしまいます。
水やりの失敗を防ぎ根腐れリスクを減らす便利アイテムも
「できるだけ枯らせたくない」「いちいち土の湿り気を確認するのは面倒」
そんなときに重宝するのが水やりチェッカーです。土に挿しておくだけで、水やりのタイミングを色で教えてくれる便利アイテム。
- ブルー⇒水が足りている
- ホワイト⇒土が乾いた
コーヒーの木の冬の水やりは土が乾いて2,3日してからです。なので、水やりチェッカーが白になって2日程してからやや控えめに水やりすることで、冬越しの失敗を防ぐことができます。
ダイソーのコーヒーの木【2021/9】
春から夏を乗り越え、大きく生長しました。
さらに葉数が増え、背丈も伸びたコーヒーの木です。なんとか葉焼けを防ぐこともできました。
少しずつ涼しい日も増えてきましたが、気を付けたいのが西日。西日でいくつ植物をダメにしたか…。あともうひと頑張りしてもらって、冬に備えたいと思います。
ここまでベランダに出しっぱなしでしたが、寒くなる前に屋内に入れよう。
ただ、近頃、土が乾いているのにもかかわらず、水を与えても土になかなか浸透していきません。根詰まりかと思い、鉢底を見ても根がはみ出ている様子もありません。
しばらく様子を見ていたものの、やはり土に水が吸い込まれるのが遅い…。そこで、表面の土を深さ1cm程よけてみると、白い根っこでいっぱいになっていました。
これでは水もなかなか浸透しないはずです。明らかな根詰まりですね。そういえば、植え替えて1年以上経っています。うっかりしていました。暖かいうちに気付けて良かったです。
ということで、コーヒーの木を植え替えることに。まずは、鉢からコーヒーの木を取り出します。鉢の側面をこぶしでトントンと叩いて振動を与えると取り出しやすいです。
細い根っこがぎっしり…!やはり、コーヒーの木は年に一度は植え替えが必要ですね。古い土は団子状になっており、水はけが悪くなっています。そのため、棒でつついてある程度の土を落します。
こんな感じで古い土を落しました。新しい鉢に鉢底石と用土を入れて、株を配置。今回は、これから冬に向けて室内に移動させることも考え、プロトリーフさんの室内向けの土を使用します。
この土は、虫が苦手な方には特におすすめ。コバエやきのこの原因となる堆肥(たいひ)が使われていない土です。
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株を新しい鉢に入れて高さを調整します。
だいたいの位置が決まったら、あとは株と鉢の隙間に土を入れていくだけです。ただ、今日は土が足りなかった…。また購入したら足りない分を足すことにしました。
ちょっと斜めになってしまいましたが、なんとか植え替え完了です。ここから冬までの間、もうひと頑張りしてくれますように。
植え替えから約1か月、寒さが深まる【2021/10/19】
日に日に寒さが深まってきました。最高気温は20度程度。ですが、夜間は15度以下になることも。
かなり寒くなってきのたで夜間だけ室内に取り込み始めました。
コーヒーの木は寒さに弱いです。特に、先月植え替えたばかりなので心配ですね。
先月植え替えたばかりのときは幹が斜めになってしまっていましたが、自分で垂直になるよう頑張っているようで、徐々に縦になってきました。
冬場に葉が茶色くなる【2021/12/16】
植え替え後は室内で管理していたコーヒーの木。寒さの深まる時期に「なんとなく元気がない」という状態に。寒い上、日照時間も足りないので無理はありませんね。
日に日に葉の色つやが悪くなっていきます。鮮やかだったはずの緑色がくすんだ印象です。
しかし、日中の気温が15度以上となった日に「イケるかな?」と思い、日当たりのよい屋外に少し出したのです。そして、うっかり10度以下になる夜まで屋外に出しっぱなしにしてしまったところ…。
葉が寒さと葉焼けで茶色に…。悲しいです。無事春を迎えられるでしょうか?
やはり、株が大きくなってくると日照不足が見た目に大きく影響してくるようです。とはいえ、焦って冬場の屋外に出すのはお控えください。
新しい葉が展開し始めたコーヒーの木【2022/5/29】
暖かい時期を迎え、コーヒーの木の生長も盛んになりはじめました!無事(ではなかったが)、冬を越せてひと安心です。
どんどん新しい葉が出てきて、冬場に傷めた茶色い葉を隠してくれています。(笑)
現状、昼間は直射日光がきついので、夜から朝にかけてのみ屋外に出しています。鉢が大きくなってしまい、直射日光を避けられる場所がなかなか見つからないんです。
遮光ネットを被せようかとも思いましたが、とりあえず昼間は風通しのよい窓際に置き、夜になったらベランダに出して、朝になったら取り込むというスタイルで調子良さそうです。
葉焼けで葉が全て落ちてしまいましたが、復活【2023/10】
なんと、うっかり直射日光に晒してしまい、葉がすべて焼けてしまいました…。
慌ててカットバック。2か月後には新しい葉が出てきてくれました。
今回はここまで。随時更新予定!
ダイソーで100円のコーヒーの木を大きくする方法【まとめ】
今回は、ダイソーで購入したコーヒーの木を大きく育てる方法と生育記録をご紹介しました。
ダイソーで100円の観葉植物でも管理のコツさえつかんでおけば大きく育てられます。たった100円で大きく育てる楽しさまで得られるとは、かなりお得ですよね。
ただし、コーヒーの木に関しては冬場の寒さが枯れの原因になりやすいです。冬越しのポイントをつかんで小さなコーヒーの木を大きく!
今回の記事を参考に、ぜひ、ダイソーでコーヒーの木を見つけたら育ててみてくださいね。
ダイソーで買ったコーヒーの木を大きく育てる方法
- 1~2年に一度の植え替え(根詰まりを防ぐ)
- 適切な温度管理と水やり(便利アイテムを活用すると楽)
- 風通しが良く日当たりの良い場所に置く
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