玉のような葉が鈴なりに垂れ下がる姿が可愛い人気の多肉植物「グリーンネックレス」。
購入当初は鮮やかな緑色だったのに、いつの間にか色味がくすんで悪くなってはいませんか?
今回は、グリーンネックレスの色が悪いときの対処法をご紹介します。
グリーンネックレスの色が悪い。原因は?
グリーンネックレスの色が悪くなる原因はさまざまです。以下に、茶色、赤、黒、白になる場合の原因と対策を説明します。
茶色っぽくなる場合
原因
- 過度な日光:直射日光に長時間当たると、葉焼けして茶色くなることがあります。
- 水不足:水が不足すると、葉が乾燥して茶色くなることがあります。
- 病害虫:カイガラムシやハダニなどの害虫が付くと、葉が茶色く変色することがあります。
対策
- 日光の当たり方を調整し、直射日光が強い時間帯は避ける。
- 定期的に適切な量の水を与える。水やりの頻度は土の乾燥具合に応じて調整する。
- 定期的に植物をチェックし、害虫が見つかった場合は駆除する。
赤っぽくなる場合
原因
- ストレス:急激な温度変化や強い日光などの環境ストレスにより、植物が防御反応として赤くなることがあります。
- 日光:特に多肉植物は、強い日光を浴びると色素が増えて赤くなることがあります。
- 寒さ:一部の多肉植物は、低温にさらされると葉が赤くなることがあります。
対策
- 日光の量を調整し、直射日光を避ける。
- 温度管理をし、急激な温度変化を避ける。
黒っぽくなる場合
原因
- 過湿:根が過剰に水を含むと腐り、葉や茎が黒くなることがあります。
- 病気:黒斑病などの病気により、葉や茎が黒く変色することがあります。
対策
- 水やりの頻度を減らし、土が乾いてから次の水やりを行う。
- 鉢の排水性を確認し、必要なら改善する。
- 病気の兆候が見られた場合は、適切な農薬を使用し、感染部位を取り除く。
白っぽくなる場合
原因
- 葉焼け:強い光に当たると色が薄く褪せたようになることがあります。グリーンネックレスは夏の直射日光は苦手です。
- うどんこ病:葉に白い粉状のカビが発生する病気です。
- 寒さ:一部の多肉植物は、低温にさらされると葉が白く変色することがあります。
対策
- 夏場は半日陰、遮光ネットの下へ移動しておく
- うどんこ病が発生した場合は、早期に専用の薬剤で治療する。
- 温度管理を行い、適切な環境を維持する。
グリーンネックレスの色が悪いときの対処法
色が悪いと「このまま枯れてしまうのでは…」と不安になりますね。しかし、適切に対処すればまだまだ復活の可能性は十分にあります。
グリーンネックレスの色が悪いときの対処法①置き場所を見直す
グリーンネックレスの色がなんとなく悪いという場合、まずは今の置き場所がグリーンネックレスに適している場所かを見直してみましょう。
グリーンネックレスは日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。適温であればベストな置き場所はやはり屋外でしょう。
グリーンネックレスは寒さにも強く、マイナス3度くらいまでなら耐えることが出来ます。
そして、屋外に置く理由は日光だけではありません。「風」です。
植物は風を感じることで葉にある気孔の開閉が活発化し光合成がさかんになるといわれています。
室内に置いたままではどうしても風通しの面では屋外にかないませんね。
特に、グリーンネックレスの生育がさかんになる春と秋はできるだけ屋外の日当たりの良い場所に置いて乾燥気味に管理するのが色つやよく育てるコツです。
梅雨時期と真夏は株が弱りやすいので注意
暑いのが得意そうに見えるグリーンネックレスですが、多湿と高温で弱りやすいという特徴もあります。
特に気を付けたいのが湿度が高まる梅雨時期と、30度以上の真夏です。
この時期は根腐れや葉焼けなどで株が弱りやすいため、様子を見ながら置き場所を変えてあげましょう。
雨が続いて湿度が高い(70%以上)日が続く場合は室内へ取り込んだり、30度以上の高温期は半日陰に移動させるか遮光ネットを活用したりしてあげましょう。
グリーンネックレスの色が悪いときの対処法②水やりの方法を見直す
グリーンネックレスは多湿を嫌います。水のやり過ぎは根腐れの原因です。
土が乾ききらないうちに水を与えている場合は、土がしっかりと乾いてからたっぷりと与えましょう。
また、霧吹きでちょこちょこと水を与えるのも根腐れに発展しやすいです。グリーンネックレスの水やりはメリハリが大切になります。
ただ、時期によっても水やりのタイミングは少し変わります。
グリーンネックレスの水やり
・春と秋…生育がさかんな時期。土が乾いたタイミングで鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与える。できるだけ風通しよく日当たりの良い場所(基本は屋外)で管理する。
・夏と冬…生育が緩慢になる休眠期のため、水分を吸い上げる力自体が弱まっている。この状態で春や秋と同じように水を与えていると根腐れを招きやすい。
土が乾いて3~4日してから土全体が湿る程度に水を与える。分からない場合は葉にシワがよってからでも大丈夫。水やりを忘れるよりもあげすぎる方がリスクが高い。
夏場は日が落ちた後の涼しい時間帯に与え、冬場は昼間の暖かい時間帯に与えるのがポイント。受け皿の汚れた水は必ず捨てる。根腐れや病害虫の発生を防ぐため。
水やりのタイミングを教えてくれる便利アイテムもある
「土が乾いたか乾いていないかいちいち考えるのが面倒…」
「できるだけ枯らしたくない」「水をやり過ぎて腐らせることが多い」
このような方におすすめなのが水やりチェッカーです。
土に挿しておくだけで、色で水やりのタイミングを教えてくれます。特にグリーンネックレスの場合、夏場や冬場の水やりが結構難しいので、このようなアイテムを活用すれば水やりの失敗を防ぐことができますよ。
・土が乾いている…白
・土が湿っている…青
※夏や冬の場合は、チェッカーが「白」になって3~4日してから水を与えます。
あわせて読みたい「グリーンネックレス 枯れる原因3つ【管理のコツも解説!】」はこちら
グリーンネックレスの色が悪いときの対処法③挿し芽で育て直してみる
色が悪くなったグリーンネックレスから茎をカットし挿し芽で育て直すのも選択肢のひとつです。
グリーンネックレスは生育旺盛なため、挿し芽で簡単に増やすことが出来ます。
伸びすぎている茎を適当な長さにカットしたら、下写真のように水差しにしておきましょう。
できるだけ毎日水を替えて様子をみます。うまくいけば一週間ほどで下写真のように葉の付け根あたりから白い根っこが出てきますよ。
これを水はけの良い土に置き、根がしっかりと土に隠れるように植え付けます。根がしっかりと活着するまでは土が乾きすぎないよう気を付けながら様子をみましょう。
茎に触れて抵抗を感じるようになったら根が張ったサインです。できるだけ風通し良く日当たりの良い場所に置いておきます。
水やりは土が乾いてからたっぷりとが基本ですね。
約10か月ほどで下写真くらいにモリモリに育ちますよ。とっても簡単なのでぜひ試してみてください。
成功のコツは「適期におこなうこと」です。グリーンネックレスの挿し芽の適期は春先か秋口になります。
さらにくわしく「グリーンネックレス 水差しで増やす方法を徹底解説します」はこちら
グリーンネックレスの色が悪いときの原因と対処法【まとめ】
今回は、グリーンネックレスの色が悪い時の対処法をご紹介しました。
つぶつぶの葉が可愛いグリーンネックレス。可愛いとついつい室内に置きたくなりますが、色つやの良い姿を保つためには屋外に置くのがおすすめです。
とはいえ、せっかくの可愛い姿を室内でも楽しみたいという方も多いでしょう。
その場合、あくまで基本の置き場所は屋外にして、高温期や寒さの厳しくなる時期のみ室内に置いて楽しむのがおすすめですよ。
グリーンネックレスの色が悪いときの対処法3つ
1.置き場所を見直す
2.水やりの方法を見直す
3.挿し芽で育て直してみる
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