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ブラッサイアを冬越しさせる3つのコツとは?寒さ対策も!

植え替え後のブラッサイア シェフレラ

手のひらを思いっきり広げたような艶のある葉が優し気な雰囲気漂うシェフレラ・アクティノフィラことブラッサイア。

同じシェフレラの仲間のホンコン・カポックに比べ、葉が薄く柔らかなのがブラッサイアの特長ですね。

どんなインテリアにも自然と馴染む人気のブラッサイアですが、ホンコンカポックほど寒さに強くはないという特徴も。

そこで今回は、ブラッサイアを冬越しさせるコツ3つと厳しい寒さを乗り越えるための対策をくわしくみていきましょう。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ブラッサイアを冬越しさせる3つのコツとは?寒さ対策も!

厳しい冬を乗り越えるためにはただ単に「温度が下がらないようにする」だけでは足りません。

ブラッサイアの美しい姿を保ちつつ春を迎えるためには、簡単な冬越しのコツをつかんでおく必要がありますよ。

ブラッサイア 冬越しのコツ①最低でも15度は保つ

ブラッサイア

ブラッサイアはジャワ島、パプアニューギニアなどの熱帯雨林気候の地域が主な原産地です。そのため、本来のブラッサイアは25度前後の暖かく湿った風通しのよい場所を好みます。

とはいえ、耐陰性もあり寒さにも比較的強いブラッサイアは「観葉植物」として知られていますね。しかし、実際は高温多湿を好みます。

そのため、ブラッサイアにとって日本の冬は大きなストレスになることは間違いありません。室内とはいえ、18度以下になると徐々に生長が緩慢になり、15度以下になると休眠に入ります。

10度以下になると徐々に葉を落し、8度以下になると株自体が弱り枯れてしまうことも。

そのため、ブラッサイアの美しい姿をキープしつつ冬越しさせるためには、屋内の最低でも15度以上が保たれた環境に置く必要があるでしょう。

日本(東京の場合) ニューギニア(ポートモレスビーの場合)
12月の平均気温 4~12度ほど 24~31度ほど
12月の平均湿度 60%ほど 80%ほど

※ニューギニアは一年の中でもっとも暖かいのが12月です。もっとも寒いのが8月で23度~29度程度になります。ブラッサイアは生育適温が25度前後なので、主な原産地なのも納得ですね。

温・湿度計を用意してときどきチェック!

温度計▲デジタルが断然見やすくおすすめ!

ブラッサイアを冬越しさせるためには温度と湿度管理が基本です。しかし、室内に温度計が無いという方も多いかもしれません。

観葉植物はもちろん、人が快適に過ごす上でも温度計はひとつ用意しておきしょう。肌感覚だけではどうしても限界があります。

また、冬場の室内は自分で思っている以上に冷え込み乾燥していることも多いです。特に、朝晩の窓際は冷え込みます。また、集合住宅よりも戸建て住宅の方が冷え込みが顕著でしょう。

温度 湿度
人が快適と感じる目安 17度~28度ほど 40%~60%
ブラッサイアの適温 25度前後(最低でも15度) 70%以上(葉水で補う)

ブラッサイア 冬越しのコツ②水やりは控え目にシフト

ブラッサイアの水やり

ブラッサイアの生育がもっとも盛んになるのが気温25度前後の暖かい時期です。そのため、18度以下になると生長がほぼ止まり根が水分を吸い上げる力自体が弱まります。

この状態で暖かい時期と同じような水やりをした場合、根が吸いきれずに残った水分が朝晩のうちに冷え込み、株を弱らせてしまう恐れがあります。

また、鉢内の多湿状態が続くことで根腐れを引き起こすことも。そのため、気温が15度~18度を下回るようになってきたら、徐々に水やりの間隔を上げて冬越しに備える必要があるのですね。

20度~30度未満(春~秋) 15度以下(秋~冬)
水やりのタイミング【目安】 土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと与える 土の表面が乾いてさらに2~3日ほどしてから暖かい時間帯に常温の水を与える

水やりの失敗を防ぐ便利アイテムを活用するのもおすすめ

「冬の水やりのタイミングがイマイチ分からない」「できるだけ枯らしたくない!」

このような場合、家庭用水分計を活用するのがおすすめです。スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、土の乾き具合を色で把握することができます。

  • 土が濡れている…青
  • 土が乾いている…白

室内向けの土とサスティー▲色の変化が分かりやすい用土を使うのもおすすめ。鹿沼土は色の変化が分かりやすい。

冬場の場合、チェッカーが白になって2~3日程してからの水やりが理想的でしょう。できるだけ暖かい時間帯にぬるま湯(30度程度)の水をたっぷりと与え、水やり後はしっかりと水気を切ります。

受け皿に溜まった水はこまめに捨ててくださいね。根腐れや病害虫、カビの発生などを防ぐためです。

ブラッサイア 冬越しのコツ③サーキュレーターを活用

窓を閉め切ることが増える冬場。暖房を効かせているため頻繁には窓を開け閉めできませんね。

しかし、1日に1回は新鮮な空気を窓から取り込んでやりましょう。

そして、室内で快適に過ごすために持っておきたいのがサーキュレーターです。窓を閉め切る冬場はどうしても室内の空気が停止しがちです。

梅雨時期に活躍するサーキュレーター▲電気代も安く1か月稼働し続けても約360円。エアコンを効率的に使うためにも大活躍する

あわせて読みたい「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら

風通しを確保することで根腐れや病害虫を防ぐ

植物が育つ上で欠かせないのが「水」「光」そして、「風」です。植物は風を受けることで気孔の開閉がさかんになり、光合成が活発になるといわれます。

そして、冬場の室内の風通しをよくすることで防げるのが「根腐れ」や「病害虫」などの厄介なトラブルです。

サーキュレーターや扇風機を活用することで、一か所に停滞しがちな湿気をかき混ぜ、空気の流れを作り出します。空気の流れ「風」。風は植物を育てる上で非常に重要なのですね。

※ちなみに、「とりあえずなんでもいいからサーキュレーターを用意したい」という方は、メルカリやラクマなどのフリマアプリで探してみるのもおすすめです。

観葉植物はもちろん、人にとっても快適な空間にしてくれるサーキュレーターは一台あると想像以上に重宝しますよ。おすすめは夜間も快適に使える静音タイプのものです。

 

まとめ

ブラッサイア

今回は、ブラッサイアを冬越しさせる3つのコツをご紹介しました。

ホンコンカポックに比べ、葉が繊細で寒さにもちょっぴり敏感なブラッサイア。室内での管理がメインとなるため、最重要で設置すべきアイテムが「温度計」です。

温度計は100円ショップのものでも構いませんが、デジタルが確認しやすいので断然おすすめですよ。

また、湿度が50%以下になると乾燥によって葉が傷みやすいです。この場合は株全体に霧吹きで水分を吹きかける「葉水(はみず)」でケアしてあげてくださいね。

葉水▲ハダニ予防のためにも1日数回の葉水を忘れずに!

ブラッサイアの魅力は何といっても包み込んでくれそうな優しい大きな葉っぱです。今回ご紹介した3つのコツを意識しつつ、ブラッサイアの美しい姿をキープしてください。

ブラッサイアを冬越しさせるコツ3つとは?

  1. 最低でも15度程度は保ちたい
  2. 水やりは控え目にシフト
  3. サーキュレーターを活用(風通しを確保)

ブラッサイアのその他topics

「ブラッサイアの葉が垂れるのはなぜ?原因と対処法を解説!」はこちら

「ブラッサイアが枯れる原因を徹底解説します!」はこちら

シェフレラ
この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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