艶のある柔らかな子葉が手のひらのように広がる「ブラッサイア(シェフレラ・アクティノフィラ)」。
「ホンコンカポック」や「ツピタンサス」などと同じシェフレラの仲間です。カポックやツピタンサスとよく似ていますが、ブラッサイアは葉の大きさが特徴。
また、カポックやツピタンサスよりも葉が柔らかくやや垂れるので、より柔らかく優し気な雰囲気にしてくれます。
今回は、そんなブラッサイアの育て方を初心者でも分かりやすくご紹介します。
柔らかな雰囲気が魅力のブラッサイア。カポックと同じシェフレラの仲間だけど、カポックに比べるとちょっぴりデリケートな性質を持つよ。
すでに元気がない様子にお悩みの方はこちらの記事を参考にしてみてね。
ブラッサイアの葉柄が伸びすぎる原因は光線不足にアリ
幹と葉を繋ぐ部分を「葉柄(ようへい)」といいます。葉柄ばかりが伸びすぎる場合、光線不足が疑われます。
葉柄が伸びすぎるときは光線不足が主な原因
ブラッサイアは耐陰性があるとはいえ、本来は明るく風通しの良い場所を好みます。
あまりにも日当たりが悪いと、植物が光を求めて葉柄ばかりが間延びしやすいです。
どうしても日当たりが確保できないという場合は、植物育成ライトを使うのもおすすめです。
ブラッサイアの育て方!カポックよりも生長がゆっくり、ややデリケート
まずはお手入れの基本である水やり方法から見ていきましょう。
ブラッサイアの育て方【水やり】
ブラッサイアの水やりの基本は「土が乾いたタイミングでたっぷりと」です。とはいえ、時期によっても微妙に異なります。
- 春~秋(最低気温15度以上が目安)…土が乾いたタイミングでたっぷりと水やり。鉢底から水が出てくるくらい。
- 秋~冬(最低気温15度以下が目安)…土が乾いてさらに3日程してから常温の水を土の半分程度が湿るくらいに与える。夜間の水やりは根を冷やしすぎるため控えるのがよい。
水やりチェッカーで水のやり過ぎ、やり忘れを防ぐ
土の乾き具合を測定し、最適な水やりのタイミングを色で知らせてくれるのが水やりチェッカーです。
スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけ。とても簡単な上、土の乾き具合を可視化することで、初心者が起こしがちな水のやり過ぎによる根腐れを防ぎます。
春~秋(最低気温15度以上が目安) | チェッカーが白になったタイミングで鉢底から排水するくらいたっぷりと水やりする。 |
秋~冬(最低気温15度以下が目安) | チェッカーが白になってさらに3~4日程度してから常温の水を土の半分が湿る程度に与える。 |
ブラッサイアの育て方【置き場所】
室内なら南~東向きの窓際がよいでしょう。気温が15度以上であれば、屋外の半日陰に置くと生育がよくなります。ただし、夏は日陰に移動します。
室内に置く場合、あまりにも日当たりが悪いと茎ばかりが伸びて徒長(とちょう)を起こし、弱々しい姿に育ちます。
日光不足が続くことでひょろひょろとした弱々しい姿になるだけでなく、ちょっとした環境の変化で調子を崩しやすくもなります。
冬は窓際の冷え込みに要注意
室内とはいえ、気を付けなければならないのが冬の窓際です。冬の窓際は想像以上に冷え込みます。
朝晩の冷え込みによるダメージを防ぐためにも、夜になったら窓から最低でも1mは離します。
鉢が大きくて移動が難しい場合はキャスター付きの鉢スタンドがあると便利です。
ブラッサイアの育て方【植え替え、土】
ブラッサイアは水はけの良い土を好みます。市販の観葉植物用土で構いません。
ただ、室内で育てる場合は「室内向けにブレンドされた土」を使うことをお勧めします。理由は、虫が湧きにくくなるからです。
植え替えは2年に1回程度。土がカチコチになったり、鉢底から根っこがはみ出ていたら植え替えのタイミングです。
ただし、寒い時期の植え替えは×。最低気温が15度以下になったら植え替えは控えます。
室内向けの土なら虫が湧きにくい
「室内向け観葉・多肉の土」は、コバエの原因になりうる堆肥(たいひ)を含みません。室内でも虫が湧きにくく、清潔にブラッサイアを育てることができます。
水分の含み具合で土の色が変わるのも特徴。清潔で水やりの管理もしやすい土です。
ブラッサイアの育て方【肥料】
ブラッサイアの生育がさかんになるのが春~秋。暖かい時期は肥料を与えるのもよいでしょう。
ただし、生育が緩慢になる秋~冬は肥料は基本不要です。また、株が弱っている時に肥料を与えるのは×。さらに根を傷める恐れがあるためです。
目安は天気予報。最低気温が15度以下なら肥料は控えるのが基本
肥料を与える際の目安となるのが天気予報です。最低気温が15度以下なら肥料は控えるのが無難です。
また、肥料と活力剤は異なります。くわしい使い方や活力剤と肥料の違いについては以下記事を参考にしてみてください。
ブラッサイアの育て方【病害虫】
ブラッサイアに付きやすい害虫にはカイガラムシ、ハダニなどがあります。
葉の色がまばらになったり、葉がベタベタしている場合は要注意。害虫被害を受けている恐れがあります。
害虫を放置していると葉を変色させたり、株を弱らせたりします。最悪、他の植物にまで被害を及ぼしたり、病気を引き起こす原因にもなります。
葉がベタベタする、葉や茎に白い綿のような物が付着する…そんな時は要注意
害虫が付いている恐れがある場合、できるだけ早めに取り除くことが大切です。
その際、水を吹きかけたくらいでは取りきれないことが多いです。数が少ないなら、綿棒やピンセットで物理的に取り除きます。
数が多い場合は殺虫剤の使用も検討しましょう。
ブラッサイアの育て方と葉柄が伸びすぎる理由【まとめ】
ということで、今回は優し気な雰囲気が印象的な癒しのグリーン「ブラッサイア」の育て方をくわしくご紹介しました。
ブラッサイアはホンコンカポックと比べるとややデリケートとはいえ、丈夫で育てやすい観葉植物であることには変わりません。
過剰な水やりや直射日光に注意し、極端な寒さに当てないよう大切に育てていれば、健やかに成長して美しい葉を楽しむことができます。
ぜひ、ちょっぴりレアで繊細なシェフレラ「ブラッサイア」を育ててみてはいかがでしょうか?
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