艶やかな葉と白味がかった幹のコントラストが美しいベンジャミン(ベンジャミンゴム、シロガジュマル)。
比較的に寒さに強く、初心者でも育てやすい観葉植物として人気があります。
今回は、そんなベンジャミンのお手入れの基本となる「水やり」について詳しくご紹介します。
ベンジャミンの水やり方法!タイミングと量、失敗を防ぐコツまで
多くの園芸書のとおり、ベンジャミンの水やりの基本は「土が乾いてからたっぷりと与える」ことです。
しかし、時期によって水やりの量やタイミングを微妙に変える必要もあります。今回は時期別でベンジャミンの水やり方法を見ていきましょう。
ベンジャミンは暖かく風通しのよい場所を好む植物で、原産地はインドや東南アジアなど。そのため、日本の冬は寒さにより生育が鈍るんだ。
だから、「生育が盛んな春から秋(生育期)」と「生育が鈍る冬(休眠期)」とでは、水やりの量やタイミングを微妙に変える必要があるよ。
ベンジャミンの水やり(春~秋、最低気温15度以上が目安)
- 土がしっかりと乾いたタイミングで鉢底から水が流れ出てくるくらいにたっぷりと水を与える
春から秋にかけてのベンジャミンは生育が盛んな時期です。
この時期は根が水分を吸い上げる力も強いため、土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりします。
土が乾かないうちに次から次へと水やりを繰り返すのは×。土が常に湿った状態となることで根が腐りやすくなるよ。いわゆる「根腐れ」だね。
根腐れに発展してしまうと、復活は難しい状態となってしまうよ…。
土が乾いたかどうかの確認方法は、以下のとおりです。
- 鉢を持ち上げて軽い(普段から水やり後の鉢の重さを把握しておくのがおすすめ)
- 土の指を3cmほど差し込んで水気を感じない
- 鉢底から見える土がしっかりと乾いている(ただし、鉢が大きい場合は鉢の中心部が湿っているため注意)、等
水やりチェッカーで水のやり忘れ、やり過ぎによる失敗を防ぐ!
「水やりのタイミングがイマイチつかめない…」「土の乾き具合をいちいち確認するのは面倒…」
このような方におすすめのアイテムが水やりチェッカーです。
土の乾き具合が一目瞭然に!
土に差しておくだけで土の乾き具合を測定。最適な水やりのタイミングを色で知ることができます。
土の乾き具合が可視化されることでお手入れがグッと楽になることはもちろん、水やりによる失敗を防ぐことができます。
春~秋(最低気温が15度以上) | チェッカーが白になったタイミングでたっぷりと水やりする |
秋~冬(最低気温が15度以下) | チェッカーが白になってさらに3,4日ほどしてから、常温の水を土の約1/2が湿るくらいに与える |
ベンジャミンの水やり(秋~冬、最低気温15度以下が目安)
- 土が乾いてさらに3~4日ほどしてから常温の水を夜間を避けた暖かい時間帯に与える。量は土の半分程度が湿るくらいでok
寒い時期のベンジャミンは生育が緩慢になります。それと同時に弱まるのが、根が水分を吸い上げる力です。
暖かい時期に比べ、冬のベンジャミンは水やり後の土が乾くまで時間を要するようになります。
つまり、暖かい時期と同じ間隔で水やりを続けた場合、鉢内が常に湿った状態となることで根腐れを起こしやすくなるのです。
ちなみに、「生育期」と「休眠期」を判断する目安は、天気予報の最低気温を参考にするのがおすすめ。最低気温が15度を下回るようになってきたら、徐々に水やりの間隔を空けて乾かし気味にシフト。
冬は水やりを控え目にすることで樹液濃度が高まり、寒さに備えることもできる。
夜間の水やりは根を冷やすため避けて。葉水も暖かい時間帯が◎
冬の水やりは時間帯にも要注意。夜間の水やりは避けた方が無難です。
その理由が朝晩の冷え込み。夜間に水やりすると土が多くの水分を含んだまま朝晩の冷え込みに晒されることとなります。
すると、鉢内に残っている水分が寒さに晒されることで急激に冷え込み、そのまま根を冷やしてしまいます。
すると、根がダメージを受けて冷えからの根腐れを引き起こすこともあるのです。
ちなみに、葉に霧吹きで水分を吹きかける「葉水(はみず)」も夜間は避けた方が無難。葉に付着した水分が朝晩に冷え込むことで、葉を傷めてしまうこともある。(下写真)
あわせて読みたい「ベンジャミンを冬越しさせるためのコツ3つとは?」
まとめ
ということで、今回はベンジャミンの水やりについてくわしくご紹介しました。
ベンジャミンの水やりは「一週間に1回」「3日に1回」などと回数を決めず、土の乾き具合でやるかやらないかを判断してください。
気温や日当たり、風通しなどの条件によって土が乾く速度は日々変化します。
ちなみに、ベンジャミンは季節の変わり目や置き場所が変わった際などに葉をパラパラと落しやすいです。
ベンジャミンの葉がパラパラと落ちてお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてみてね。