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ベンジャミンが難しいといわれる3つの理由とは?対処法も

こんもり可愛いベンジャミン ベンジャミン

艶やかな葉がこんもり茂る姿と白味がかったしなやかな幹が美しいベンジャミン。室内で育てられる観葉植物として高い人気を誇るグリーンです。

観葉植物といえば幹が編み込まれたベンジャミンを思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか?

しかし、「ベンジャミンは育てるのが難しい…」と言われがちな観葉植物だったりもするのです。そこで今回は、ベンジャミンが難しいといわれる3つの理由をご紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ベンジャミンが難しいといわれる3つの理由とは?対処法も

それでは、ベンジャミンが難しいと言われがちな3つの理由と合わせて、それぞれの理由に対処する方法もあわせてご紹介しましょう。

ベンジャミンが難しいと言われる理由①水やりは多過ぎても少なすぎても×

こんもりしたベンジャミン

ベンジャミンの水やりの基本は、他の観葉植物とほぼ同じで「土が乾いてからたっぷりと」です。

しかし、ベンジャミンが他の多くの観葉植物とやや異なるのが「土が乾きすぎると葉が落ちやすくなる」ということでしょう。

ただ、葉が落ちたとしても1~2か月ほどすればまた新しい葉を出してくれることが多いです。とはいえ、できるだけ美しい姿を保つためには土が乾いたタイミングでの水やりが理想的ですね。

ベンジャミンの水やり管理を楽にするアイテムもある

土が乾いたタイミングの目安は、「土に指を3cmほど差し湿気を感じない」「鉢を持ち上げて軽い」「鉢底から見える土が乾いている」などです。

とはいえ、いちいち土の乾き具合を確認するのは面倒ですね。水やりの管理が難しいベンジャミンにおすすめなのが水やりチェッカーです。(下写真)

サスティー

スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、土の乾き具合を色で知ることができる便利アイテムです。

  • 土が濡れている時…水色
  • 土が乾いている時…白

サスティー

こんな感じで土の乾き具合が一目瞭然。水やりの管理が一気に楽になるのはもちろん、過度の乾燥による落葉や、根腐れのリスクを回避することができます。

ベンジャミンを育てているなら1本は持っておきたいアイテムです。

暖かい時期ならチェッカーが白になったらたっぷりと水を与え、15度以下の寒い時期はチェッカーが白になって2~3日ほどしてからの水やりがよいでしょう。

ベンジャミンが難しいと言われる理由②環境の変化で葉を落としやすい

落ちたベンジャミンの葉っぱ

ベンジャミンは環境の変化で葉を落としやすいという特徴があります。特に、気温が下がる秋から冬にかけては葉をパラパラと落すことが多いです。

また、ベンジャミンを購入してすぐも環境の変化によって葉を落としやすいタイミングといえます。

ただ、「葉を落とす=弱っている」ということではなく、環境の変化にベンジャミン自身が頑張って適応しようとしているということでもあります。

他にも、乾燥や日光不足によっても葉を落としやすいです。

本来は日光を好むベンジャミン

くるくるしたベンジャミンバロック▲くるくるの葉が可愛いベンジャミンバロック

ベンジャミンは耐陰性があるため「室内でも育てられる観葉植物」として知られていますね。しかし、本来のベンジャミンは日光を好みます。

あまりにも日当たりの悪い場所に置き続けていると徐々に葉を落とし、全体のボリュームが落ちて弱々しい見た目になってしまうことも。

室内であれば風通しのよい南向きの窓際に置くのがよいでしょう。夏場は強光により葉焼けを起こしやすいため、レースカーテンをうまく活用して調節します。

ただし、スターライトやゴールデンプリンセスなどの白い斑入り品種は、白い部分が強光で葉焼けを起こしやすいです。

葉先が茶色いスターライトの葉▲白い斑入り品種は葉焼けに注意!

特に夏場は高温によって葉焼けのリスクが高まるため、葉が茶色く焼け焦げるようならレースカーテンや遮光ネットを利用します。

ベンジャミンが難しいと言われる理由③空気中の乾燥により葉を傷めやすい

スカスカになったベンジャミン

ベンジャミンは空中湿度が足りないと葉を傷めやすいという特徴もあります。原産地がインドや東南アジアなどのため、暖かく湿った空気を好むのですね。

特に、窓を閉め切ることの多い真夏や真冬は、エアコンや冷暖房器具の冷風・温風によって葉が乾燥し、葉をパラパラと落すことがあります。

ベンジャミンの好む湿度【目安】 約70%以上
人が快適に過ごせる湿度【目安】 約40%~60%

葉水で空中湿度を保つ

とはいえ、一般的家庭でベンジャミンが好む湿度70%もの高湿状態を維持するのは困難です。それどころか、人にとって不快な環境となってしまいますね。

そこで必要となるお手入れが「葉水(はみず)」です。(下写真)

葉水

特に空気が乾燥しやすい秋から冬にかけては、1日数回、株全体に霧吹きで水分を吹きかける葉水をおこないます。

水を入れたスプレー容器をベンジャミンのすぐ脇に置いておくのがおすすめですよ。

補足:上リンク商品のような、細かい霧状の水分が噴射できるミストタイプのスプレーだとムラなく葉水を与えることができます。もちろん100均のものでもok。

植物は葉からも水分を吸収するため、葉の色つやがなんとなく良くないな…と感じる場合には、メネデールなどの活力剤を薄めて葉水するのもおすすめですよ。

特に、ベンジャミンのような熱帯地方が原産の観葉植物は、他の植物よりも葉から水分を吸う力が高いといわれています。

 

まとめ

ベンジャミン(スタンダード仕立て)

今回は、ベンジャミンが難しいと言われる3つの理由と、あわせてそれぞれの理由に対処するための方法をご紹介しました。

ちょっぴりデリケートな印象のベンジャミンですが、ちょっとしたポイントを抑えておくだけで長く楽しむことのできる観葉植物です。

気を付けるべきは「寒さ」「過度の乾燥」「光線不足(とはいえ直射日光は要注意)」の3つでしょう。

「温・湿度計」「水やりチェッカー」「スプレー容器」は、ベンジャミンを長く育てていく上で揃えておきたいアイテムです。

ベンジャミンが難しいと言われる3つの理由【対処法も】

  1. 水は多すぎても少なすぎても×⇒水やりチェッカーを活用して管理を楽にするのがおすすめ
  2. 環境の変化で葉を落としやすい⇒特に気温が下がる秋口~冬は冷え込みに注意、頻繁に置き場所を変えないのが無難
  3. 空気中の乾燥で葉が傷みやすい⇒こまめな葉水で空中湿度を保つことが必要、エアコンの風が直接当たらないよう注意

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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