ふんわりとした見た目が涼し気な癒し系のインテリアグリーン「アジアンタム」。
ホームセンターで見かけることも多く、その見た目の爽やかさに惹かれて購入したという方も多いのではないでしょうか。
しかし、アジアンタムは育てるのが難しい観葉植物としても有名です。今回は、アジアンタムが難しいといわれる理由についてくわしく解説します。
アジアンタムを大きくしたい!難しいシダを長く楽しむポイントは3つ
管理が難しいといわれるアジアンタムですが、以下3つのポイントを押さえておけば長く育て続けることができます。
難しいアジアンタムでも長持ちさせるポイント①こまめな葉水で空中湿度を確保
アジアンタムはなんといっても湿度を保つことが長持ちさせるコツです。
1日数回、葉の表や裏にまんべんなく水分を吹きかけ、空中湿度を高めてやります。
ただし、冬の葉水は時間帯に注意。
夜間の葉水は株を冷やしてしまう恐れがあるため、できるだけ暖かい午前中に済ませるのがおすすめです。
難しいアジアンタムでも長持ちさせるポイント②室内管理ならサーキュレーターをフル活用
暖かく湿った空気を好むアジアンタムですが、それは「風通しが良い場所」であることが大前提。
暖かく湿った風通しの悪い場所だと鉢内や株元が蒸れ、根腐れやカビの発生を招きます。
窓を閉め切りがちになる夏と冬はサーキュレーターをフル活用し、室内の空気循環を良くしましょう。
☆★ちなみに、扇風機とサーキュレーターの違いについてはこちら↓↓
難しいアジアンタムでも長持ちさせるポイント③思い切って「パルダリウム」にしてみる
そうはいっても難しいのが湿度管理です。
人が生活する上で高い湿度は快適とはいえません。しかも、アジアンタムが好むのは湿度70%以上の高湿状態です。
この場合、思い切って「パルダリウム」にしてみるのもおすすめです。
熱帯雨林を再現したのがパルダリウム。アジアンタムは多湿を好むからパルダリウムとの相性は抜群だよ。植物育成ライトと組み合わせるとよりおしゃれな雰囲気で楽しめておすすめ。
☆★パルダリウムの簡単な作り方について知りたい方はこちらからどうぞ↓↓
アジアンタムは初心者には育てるのが難しい?
では、アジアンタムが育てにくい、育てるのが難しいといわれがちな理由をご紹介します。ポイントは「湿度」です。
アジアンタムが難しい理由①湿度を保つのが大変
アジアンタムの管理が難しいといわれる理由のひとつが「湿度を保つのが難しい」ということです。
シダ植物のアジアンタムは湿気を好みます。湿度といっても人が快適と感じる40%~60%ではありません。
アジアンタムは人が不快と感じる70%以上の湿気を好みます。
しかし、アジアンタムを元気に育てたいからといって、室内を湿度70%以上にするとカビも増殖しやすくなってしまいます。
アジアンタムが難しい理由②日差しは強すぎても少なすぎても×
アジアンタムは直射日光は苦手です。
アジアンタムが好むのは柔らかい光。レース越しの光や半日陰、光が当たったり当たっていなかったりする場所を好みます。
「最近なんとなく元気がないな…たくさん日光が当たる場所に移動させてあげよう」
このように考え、いきなり直射日光に当てると「葉焼け」を起こす可能性もあります。葉焼けを起こすと葉が茶色っぽく変色して元には戻りません。
葉焼けは見た目が悪くなるだけではなく、ダメージが進行することで株自体を弱らせてしまうことにもなります。
アジアンタムが難しい理由③油断するとチリチリになる
アジアンタムを育てていると起こりがちなのが葉のチリチリ問題です。
油断しているとアジアンタムの葉がチリチリと黒っぽく縮れてしおれてしまいます。
これは①でご紹介した湿度が足りない場合に起こります。
多くの観葉植物に比べ、アジアンタムは水切れを起こしやすいです。
アジアンタムが難しい理由④ナメクジ被害を受けやすい
アジアンタムに付きやすいのがナメクジやカタツムリなどです。
ナメクジやカタツムリはアジアンタムの新芽を好んで食べてしまいます。
もし、「なんだか新芽が出てこなくなったかも…」と感じたら株元にナメクジがいないか確認してみましょう。
アジアンタムを育てるときの注意点
1日数回の葉水で空中湿度をキープ
アジアンタムの好む湿度をできるだけ保ちたい場合は、1日数回の葉水をするのがおすすめです。
葉水は水分を霧吹きで株全体に吹きかけるだけのお手入れ。葉の表だけではなく、裏から吹きかけてあげます。
加湿器の近くにアジアンタムを置くのもよいですが、あくまで葉水の補助的な存在です。
アジアンタムの水やりは土の表面が半分ほど乾いたら
アジアンタムの水やりは「土の表面が半分ほど乾いたタイミング」でおこないましょう。 土全体が乾いて鉢植えが軽くなってからでは少し遅いです。 とはいえ、表土が乾いていないうちに次から次へと水を与えると、根が腐って株が傷む「根腐れ」の原因にもなります。
夏場の強い光は要注意!移動させるか遮光ネットを活用する
高温期は葉焼けを起こす可能性が高まります。 特に気を付けたいのがうっかり当たってしまいがちな西日です。葉の異変に気付いたら、西日が当たっていないか確認してみましょう。 早めに移動することで葉焼けによるダメージを最小限に抑えます。
風通しが悪い場所は「立ち枯れ病」に要注意
空気の乾燥、寒さ、水切れを気にするあまり風通しが悪くなっていませんか?
風通しの悪い場所にアジアンタムを置いていると「立ち枯れ病」を引き起こすことがあります。
立ち枯れ病はカビが原因で引き起こされる病気で、立ったまま葉だけが茶色く枯れ込むのが主な症状です。
アジアンタムは管理が難しい…初心者でも失敗しにくいアジアンタム似の癒し系グリーン【5選】
ここまでで、アジアンタムを長持ちさせる難しさと長持ちさせるコツについてご紹介してきました。
とはいえ、やはり初心者には管理が難しいアジアンタム…。
そこで、初心者でも育てやすいアジアンタム似の観葉植物を集めてみました。
アジアンタムの見た目は好きだけどどうも管理が難しい…。そんな人はぜひ参考にしてみて。どれも優し気な印象でアジアンタム似だけど、アジアンタムに比べたら管理が難しくなくて失敗しにくいよ。
アジアンタム似の癒し系グリーン①ワイヤープランツ
鉢からこぼれ落ちるようにふんわり茂る葉が癒されるワイヤープランツ。
見た目はアジアンタムに似ていますが、その管理方法はアジアンタムほど難しくはありません。
アジアンタム似の癒し系グリーン②アスプレニウム
アジアンタムと同じシダ植物のアスプレニウム。
とはいえ、アジアンタムに比べるととっても育てやすい観葉植物です。
優し気な印象ですが葉に触れると意外と硬く、アジアンタムに比べると乾燥にも強いので手がかかりません。
アジアンタム似の癒し系グリーン③オリヅルラン
ふんわり広がる葉とこぼれ落ちるように垂れる子株が可愛いオリヅルラン。
癒し系の見た目でアジアンタムと似たフォルムを持つ人気の観葉植物です。
ただ、アジアンタムと違い乾燥にはかなり強い。根がゴボウのように太く、生育も速いので育て甲斐がありますよ。
アジアンタム似の癒し系グリーン④ドラセナ・コンシンネ
ドラセナの仲間「コンシンネ」。中でも赤い葉が美しいレインボーは人気の品種です。
四方に広がる葉が涼し気でお洒落。
さらに、アジアンタムのように湿度管理に神経質にならずとも丈夫に育ってくれます。
アジアンタム似の癒し系グリーン⑤ディスキディア
垂れ下がる小ぶりな葉が可愛らしいディスキディア。
多肉質な葉は沢山の水分を蓄えているため、アジアンタムに比べると管理に手がかかりません。
☆★筆者が実際に育ててみて管理がしやすいと感じた観葉植物はこちら↓↓
アジアンタムを大きくしたい!難しいシダを長く楽しむポイントは3つ【まとめ】
今回は、アジアンタムが育てにくい、管理が難しいといわれる理由をご紹介しました。
アジアンタムを育てる上で欠かせないのが葉水です。朝起きて葉水、帰ってきて葉水、寝る前に葉水。
葉水を習慣化し、過度な乾燥を防ぐことでアジアンタムを少しでも長く楽しむことができるでしょう。
アジアンタムが難しいといわれる理由 1.湿度を保つのが大変 ⇒こまめな葉水で過度の乾燥を防ぐ 2.日差しは強すぎても少なすぎてもだめ ⇒半日陰に置く 3.油断すると葉がチリチリになりがち ⇒水やりは土の表面がかわいたタイミングでおこなう ※ただし、アジアンタムの生長が緩慢になる冬場は水やりをやや控え目にすることで根腐れを防ぐ
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