涼し気な雰囲気を醸し出してくれる観葉植物「アジアンタム」。室内で育てている方も多いのではないでしょうか。
ただ、アジアンタムの特徴をよく知らないまま育てていると、「気づいたら葉がチリチリになって枯れかけていた…」ということも多いかと思います。
そこで今回は、そんなアジアンタムが枯れる原因を徹底解説します。また、後半ではアジアンタムの育て方のコツ3つもご紹介します。
この記事を読めば、
- アジアンタムの葉が茶色く枯れる主な原因は?
- アジアンタムを長持ちさせるコツ3つ
- アジアンタムがすぐ枯れる人がやりがちなこと【4選】
- 枯れそうなアジアンタムを復活させる方法
- 枯れないアジアンタムが欲しいなら人工観葉もアリ!
が分かるよ!
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アジアンタムの葉が茶色く枯れる原因は?
まずは、アジアンタムが枯れる主な原因からみていきましょう。
アジアンタムが枯れる主な原因①水不足
アジアンタムは湿気を好むシダ植物の仲間です。
そのため、他の多くの観葉植物と同じ感覚で水やりしていると、必ずといっていいほど水不足に陥ります。
アジアンタムは水不足に陥ると徐々に葉がチリチリと萎縮して枯れてきます。
チリチリになったアジアンタムの葉はどうしたらいいの?
すでにしおれてしまったアジアンタムの葉は元には戻りません。そのまま根元からカットし、できる限りの環境を整え(こまめな葉水)、新しい葉が出るのを待ちましょう。
アジアンタムが枯れる主な原因②直射日光(西日も含む)
アジアンタムは直射日光が苦手です。強光が当たることで葉焼けを起こしやすくなります。
葉焼けを起こすと葉の一部が茶色く焼け焦げたように傷み、元には戻りません。葉焼けした部分は見た目が劣るだけでなく、光合成ができなくなります。
そのため、葉焼けが進行することで株自体が徐々に弱り、枯れてしまうことも十分にありえます。
アジアンタムが好むのは、半日陰やレースカーテン越しの柔らかい日光です。 また、アジアンタムが好む温度は20度~25度程度です。
アジアンタムが枯れる主な原因③湿度不足
アジアンタムは乾燥に弱く湿気を好みます。湿気が足りないと葉がチリチリと縮れてきます。
とはいえ、アジアンタムの好む高湿状態を保つのはなかなか難しいです。アジアンタムを健全に保つにはこまめな葉水(1日数回)が欠かせないでしょう。
アジアンタムが枯れる主な原因④エアコンの風が直接当たった
アジアンタムは空気の乾燥で葉を傷めやすいです。そして、エアコンの風は非常に乾燥します。
もし、アジアンタムをエアコンの風が調節当たる位置に置いているなら株全体が傷み、そのまま弱って枯れてしまう恐れもあります。
アジアンタムが枯れる主な原因⑤寒さ
アジアンタムを室内で育てているからと安心してはいけません。
冬の窓際、玄関などは急激に冷え込み、朝晩には15度以下になることも多いでしょう。
アジアンタムは暖かい場所を好むため、寒さに晒され続けることで株が徐々に弱って枯れることもあります。
アジアンタムが枯れる主な原因⑥カタツムリ、ナメクジ被害
新芽がなかなか出てこない…という場合、株元付近にカタツムリやナメクジがついていることがあります。
柔らかい新芽は狙われやすいので注意が必要です。取り除けるならピンセットや箸でつまみ早急に駆除します。
アジアンタムが枯れる主な原因⑦根詰まり
2年以上植え替えていない場合、鉢の中が根っこでいっぱいになり水分がうまく吸収できなくなっていることもあります。
根詰まりを放置しているとそのまま根が腐敗し、枯れることもあるので注意です。
アジアンタムが枯れる主な原因⑧根腐れ
根詰まり、水の遣り過ぎ、根の蒸れ・冷えなどが続くと根が腐って株自体が枯れてしまうこともあります。
水を好むアジアンタムですが、土の乾き具合を確認せずにただ闇雲に水を与えていては根が腐って枯れてしまいます。
アジアンタムの場合、土の表面が乾いてきたタイミングでの水遣りが基本です。
☆★アジアンタムの灌水方法について詳しくはこちら↓↓
アジアンタムが枯れる主な原因⑨病気
アジアンタムがかかりいやすい病気のひとつに「立ち枯れ病」があります。
立ち枯れ病とはカビの一種である糸状菌に感染することで、葉が枯れる病気のことです。
放っておくと株自体を枯らす原因になるため、見つけたら早目に取り除くことが大事です。
立ち枯れ病は特に梅雨時期に蒸れるとかかりやすくなる。風通しの良い場所に置くことで防げるよ。部分的に葉が茶色く枯れていたら要注意。
☆★観葉植物の害虫について気になる方はこちらの記事もどうぞ↓↓
もう枯らさない!アジアンタムの育て方のコツ3つ
次に、アジアンタムを枯らさないための育て方のコツを3つご紹介します。
もう枯らさない!アジアンタム 育て方のコツ①土の表面が乾いたら水やり
アジアンタムの場合、「土がしっかりと乾いてから」の水やりでは乾燥により株が弱って枯れる原因になりえます。
アジアンタムの水やりのタイミングは、「土の表面が乾いたらっぷりと」です。
とはいえ、表土が乾かないうちに次から次へと水を与えていると、根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」を起こします。
あくまで、「土の表面が乾いたタイミング」で水やりするのがポイントです。
水やりのタイミングを色で教えてくれるアイテムも
「水やりのタイミングがいまいち分からない」「できるだけ枯らしたくない」
このような方におすすめなのが水やりチェッカーです。土に挿しておくだけで、土中のPF値を測定し最適な水やりのタイミングを色で教えてくれます。
もう枯らさない!アジアンタム 育て方のコツ②こまめな葉水、加湿器を活用
アジアンタムは湿気を好むシダ植物です。
そのため、暖房が効いた冬場の室内、冷房の効いた真夏の室内では葉が乾燥し枯れる原因になりやすいです。
アジアンタムの乾燥を防ぐためにも欠かせないのが、1日数回の葉水です。
霧吹きで水を株全体に吹きかけるだけのお手入れですが、葉水で保湿しなければアジアンタムの好む湿度を保つには効果的です。
冬場であれば、加湿器の近くに鉢を置くのもよいでしょう。ただ、加湿器だけでアジアンタムの好む湿度を保つのは難しいです。
基本は1日数回の葉水で湿気を補ってあげます。
もう枯らさない!アジアンタム 育て方のコツ③10度以下の寒さを避ける
アジアンタムは暖かい場所を好みます。生育適温は15度以上で25程度の暖かい気温です。
特に冬場の置き場所には気を付けなければなりません。窓際は朝晩の冷え込みが激しいため、夜になったら窓から離し寒さを防ぎます。
☆★アジアンタムの冬の管理方法についてはこちら↓↓
アジアンタムを枯らさないためには湿度が必要!
ホームセンターや園芸店などで気軽に購入できるアジアンタム。
その涼し気な姿に気楽な気持ちで購入してしまいがちのアジアンタムですが、実は、アジアンタムを枯らさずに長く育てるにはなかなかの手間が必要です。
アジアンタムは湿度70%以上を好む
その理由が「乾燥に弱く美しい姿を保つには湿度が必要」だから。
他の多くの観葉植物に比べると、手間がかかるかもしれません。アジアンタムを枯らさずに育てるには、1日数回の葉水が欠かせないからです。
人間にとって、湿気が高い環境はカビが生えやすくあまり快適とはいえません。特に、アジアンタムが好むのは湿度70%以上の高湿状態です。
アジアンタムを長く育てるためには葉水を習慣化することが必要
人にとって70%以上の湿度はベタベタとしてとても快適とはいえません。そこで欠かせないのが葉水というわけです。
朝起きて1回、昼に可能なら1回、夜寝る前に1回。
アジアンタムを長く育てるためには葉水を習慣化することが必要といえそうです。
アジアンタムの葉が茶色く枯れる人がやりがちなこと【4選】
アジアンタムは手軽に購入できる人気の観葉植物ですが、初心者が長く育てるのは難しい植物でもあります。
そこで、何度挑戦してもアジアンタムがすぐ枯れる…という人がやりがちなこと4選をご紹介しましょう。
アジアンタムがすぐ枯れる人がやりがち①夜に水遣り、葉水する
アジアンタムは寒さが苦手な熱帯原産の植物です。つまり寒さが苦手。
冬は夜に水遣り・葉水することで、鉢や葉に残った水分が朝晩の冷え込みで一気に冷やされます。
結果、冷えによって根や葉が傷み寒さで株が弱ってしまうことも多いです。
冬の水遣りはできるだけ暖かい時間帯に済ませるのが良い。天気の良い日の午前中がベスト。水遣りは「〇日に1回」などと決めず、土の表面が乾いたタイミングで。
アジアンタムがすぐ枯れる人がやりがち②窓を閉め切った室内で管理
アジアンタムは暖かく湿った空気を好みますが、それは風通しの良い場所である場合です。
窓を閉め切った室内は空気の動きが殆どありません。
結果、鉢内が蒸れやすくなって根腐れやカビの発生リスクが高まります。
窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用して。ちなみに筆者はほぼ1年中サーキュレーターをまわしてるよ。特に雨の日は洗濯物を乾かすのに大活躍!観葉植物を沢山育てているならサーキュレーターは必須アイテム。
☆★ちなみにサーキュレーターと扇風機の違いについてはこちら↓↓
アジアンタムがすぐ枯れる人がやりがち③お風呂場に置く
お風呂場にアジアンタムを置いているという方もいるかもしれません。
ただ、アジアンタムをお風呂場に置くと高確率で根腐れを起こします。
窓のあるお風呂場で頻繁に窓を開けている場合は別ですが、そうでない場合は鉢の内部が蒸れて傷みやすいのです。
暖かく湿った「風通しの良い場所」を好むのがアジアンタムなんだね。
アジアンタムがすぐ枯れる人がやりがち④ときどき思いついたように日光浴させる
ずっと室内に置きっぱなしだとかわいそう…。
このように感じて天気の良い日にベランダへ出し、日向に置いて日光浴させていませんか?
実はこの行為はアジアンタムにとってかなりストレスです。植物はただでさえ急激な環境の変化を嫌います。
その上、アジアンタムは直射日光が大の苦手。高確率で葉焼けを起こし、葉が傷んで最悪の場合そのまま弱って枯れることもあるでしょう。
室内なら南~東向きの窓際に置くのがベスト。屋外なら半日陰。夏は日陰へ移動。10度以下の寒さには当てないで。30度以上の高温も苦手だよ。アジアンタムはなかなかデリケートな植物なんだ。
葉が茶色く枯れたアジアンタムを復活させる方法
空気の乾燥により葉が傷んでしまったアジアンタムは、切り戻すことで簡単に復活させられる場合があります。
傷んだ葉を株元近くまで切り戻す
すでに傷んだ葉が元に戻ることはありません。
傷んだ葉は株元近くから思い切ってカットします。株元から出てきている新芽は残しておきましょう。
空気が乾燥しないようこまめに葉水を与える
その後は明るく風通しの良い場所へ置き、空気が乾燥しないようこまめに葉水を与えます。
鉢の中が根でいっぱいになっているならひとまわり大きめの鉢に植え替えるか、株分けをして鉢に余裕を持たせます。
※ただし、アジアンタムの植え替えは春~秋の暖かい時期にすませること。
葉が茶色く枯れないアジアンタムが欲しいなら人工観葉もアリ!
正直、アジアンタムは他の観葉植物に比べて管理が難しい植物です。
アジアンタムは好きだけど何度買ってもうまく育たず枯らせてしまう…。アジアンタムはもう諦めようかな。
そんな方におすすめなのが「人工観葉」です。
人工観葉ならこまめな葉水や水遣り、温度管理も不要。枯れることがないからストレスフリーに楽しめるよ。
土も水も使わないから害虫の心配も不要。枯れることがないからストレスフリー
人工観葉であれば湿度や水遣りのタイミング等を気にする必要は要りません。
日当たり、風通しを気にせず置きたい場所で楽しめます。もちろん枯れることもないからストレスフリー。
その上、土も水も使わないから虫が苦手な方でも安心して楽しめます。
人工観葉なら、日当たりの悪い北側の寝室や窓の無い玄関などにおいても枯れることが無い。好きな場所に飾って楽しめるよ。
本物そっくり、リアルで高品質なフェイクグリーンが欲しいなら「造花専門店」がおすすめ
でも、人工観葉ってツクリモノでしょ?安っぽくならないかな…?
そんな方におすすめなのが、造花専門店こだわりの人工観葉「アーティフィシャルグリーン(高品質な人工観葉)」です。
こちらは造花専門店「PRIMA」こだわりのアジアンタム。
容器内部は樹脂製のフェイクウォーター。枝元が樹脂で固められており、不安定にぐらつくこともありません。
造花専門店「PRIMA」の人工観葉は、職人の手でひとつひとつ丁寧に仕上げられているのが特徴です。
少々値は張るものの、至近距離でも本物と見間違えるほどリアルな仕上がり。室内で楽しむならクオリティにこだわったものを選びたい!
人工観葉のアジアンタムなら枯れることもないから、忙しくて管理に手が回らないという方でも安心して楽しめます。
もちろん面倒な葉水も難しい湿度管理も不要です。
土も水も使わないから食卓テーブルや寝室など、衛生面が気になる場所にも飾りやすい。虫が苦手な人にもおすすめ。
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アジアンタムの葉が茶色く枯れる原因と育て方のコツ【まとめ】
今回は、アジアンタムが枯れる主な原因と育て方のコツ3つをご紹介しました。
アジアンタムが枯れる原因で特に多いのが水不足による乾燥によるものです。
特に、空気中の乾燥が原因で葉がしおれてしまうことの多いアジアンタム。
枯らさずに育てるにはこまめな葉水が欠かせません。
しかし、「ついついお水をやり過ぎていつも観葉植物を枯らしまう」という方には、アジアンタムは相性がいいかもしれません。
手をかけてやればやるだけその思いにこたえてくれそうなアジアンタム。育て甲斐のある植物といえます。
アジアンタムが枯れる主な原因 ・水が不足している ⇒土の表面が乾いたら水を与える ・直射日光による葉焼け ⇒半日陰、レースカーテン越しの日光を好む ・空気の乾燥、エアコンの風が直接当たるのは厳禁 ⇒葉水を1日数回与える(朝、昼、晩など習慣化する)、加湿器を活用する
・ナメクジが付くと新芽が出にくく弱ってしまう
⇒定期的に株元をチェック。ナメクジやカタツムリがいたらすぐに取り除く
・立ち枯れ病
⇒葉が部分的に茶色く枯れていたら注意。部分的に切り取って被害を抑える。風通しが悪いと発生しやすい
アジアンタムの育て方のコツ3つ
①土の表面が乾いたタイミングで水を与える
②葉水を習慣化すること
③10度以下の寒さは避ける
アジアンタムのその他topics