涼し気な雰囲気が魅力的なインテリアグリーン「アジアンタム」。ふわっとしたフリル状の葉が癒し効果のある観葉植物ですね。
そんなアジアンタムですが、葉がチリチリになってしおれがちなのも、アジアンタムのよくあるお悩みのひとつではないでしょうか?
そこで今回は、アジアンタムに適した置き場所の条件3つをご紹介します。
アジアンタムはお風呂場に置いても大丈夫?
アジアンタムを長持ちさせるのが難しいといわれる主な理由が「一般家庭内でアジアンタム好みの湿度に保つのは難しい」ということ。
ならば湿度の高いお風呂場にアジアンタムを置けばいいのでは?と思われた方も多いのではないでしょうか?
結論から申し上げると、お風呂場はアジアンタムの栽培場所としてはあまりおすすめできません。
使用中は暖かく湿度が高くても冬場はかなり冷え込む
使用中は暖かく湿度の高い状態が保てるお風呂場。
ただ、使用していない時のお風呂場は冷え込みやすく、また窓がなければ日照量・風通しも不足しがちです。
窓が付いていて頻繁に開け閉めするなら別ですが、そうでない場合はアジアンタムの栽培場所としては適しません。
風通しを確保できない場合は蒸れやすく根腐れを起こしがち
アジアンタムを長く楽しむ上で欠かせないのが湿度だけではありません。風通しが重要です。
植物は風を受けることで光合成が活発になり、また風通しが確保されることで土が蒸れたりカビが生えたり、害虫が付着するのを防ぐことができます。
無風状態ではどうしても株元が蒸れ、根腐れを起こしやすくなります。
高温のシャワーがかかると葉や根を傷めてしまうため注意
風通しの良い明るいお風呂場であればアジアンタムを置くのも良いでしょう。
ただし、その場合は高温のシャワーがアジアンタムにかからないように気を付けてください。
高温のお湯がアジアンタムにかかると、葉や根を傷めてしまう恐れがあります。
1日数回、まんべんなく葉水する時のみお風呂場へ移動するのはアリ
アジアンタムは湿度を高く保たなければ葉が傷みやすい植物です。
とはいえ、室内で株全体にまんべんなく葉水すると床が汚れてしまう…と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
思いっきり葉水でお手入れしたい時はお風呂場が便利。
葉水する時のみお風呂場で思いっきり水分を吹きかけ、葉が少し乾いて水滴が落ちなくなってきたらリビングへ戻します。
アジアンタムに適した置き場所の条件3つとは?
うっかりしていると葉が傷みやすいアジアンタム。葉を美しく保つためには3つの条件をクリアした置き場所を見つけましょう。
アジアンタムに適した置き場所 条件①湿度70パーセント以上
アジアンタムは湿度を好むシダ植物の仲間です。アジアンタムの美しい葉を保つために必要な湿度は70%以上になります。
ただ、人が生活する上で湿度70%以上を保つのは現実的ではありませんね。人が生活する上で快適と感じるのは湿度40%~70%くらいまでです。
それ以上になると、ベタベタとして不快に感じるどころか、カビが増殖する原因にもなりえます。
では、アジアンタムに適した湿度を保つためにはどうしたらいいかというと、ズバリ「葉水(はみず)」です。
1日数回の葉水で株全体を保湿するのが効果的
葉水とは、霧吹きで株全体に水分を吹きかけるお手入れ方法のことです。
アジアンタムの美しい葉を保つためには1日数回の葉水が効果的です。これなら室内を湿気で充満させる必要もありません。
もちろん、加湿器の近くにアジアンタムを置くのもよいでしょう。ただ、加湿器はあくまで葉水の補助的なものとして活用しましょう。メインのお手入れは葉水です。
朝起きて1回、昼もできれば1回、夜寝る前に1回のように、アジアンタムへの葉水を習慣化できると理想的です。
アジアンタムに適した置き場所 条件②風通しのよい場所
「湿気を好むならお風呂場がよさそう!」
このように思われる方も多いでしょう。しかし、アジアンタムを育てるには「風通しのよさ」も必要になります。
浴室だと湿気は確保できるものの、どうしても風通しが悪くなり、過度の多湿によって土の中の根が腐り「根腐れ」を起こすリスクが高まります。
風通しのよい場所はレースカーテン越しの窓際や、気温が15度から30度くらいであれば、屋外の半日陰に置くのがもっとも適しています。
窓を閉め切る時期はサーキュレーターを使って空気の流れを作る
30度以上の高温期や10度以下の低温期は、室内の直射日光が当たらない明るい場所に置き、扇風機やサーキュレーターを利用して空気の流れを作ってあげるのがよいでしょう。
風通しのよい場所に置くことで、葉の裏にある気孔の開閉が活発になり、光合成もさかんになるといわれています。
植物が丈夫に育つ上で欠かせないのが「風」です。
あわせて読みたい「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら
アジアンタムに適した置き場所 条件③直射日光を避けた明るい場所
アジアンタムは日光が当たりすぎても当たらな過ぎてもいけません。アジアンタムが好むのは半日陰程度の柔らかい光です。
室内であればレースカーテン越しの日光がちょうどよいでしょう。屋外なら木漏れ日のような日が当たったり当たっていなかったりするような場所です。遮光ネットを利用するのも良いでしょう。
直射日光や西日が当たるとどうなるの?
アジアンタムに直射日光や西日が当たると葉が焼けて黒っぽくなる「葉焼け」を起こします。
特に、葉焼けを起こしやすいのが真夏です。
葉焼けを起こした葉は元には戻せません。葉焼けが疑われるようなら早めに場所の移動を検討するか、遮光ネットを使いましょう。
葉焼けした葉はカットすれば、株元からまた新しい葉がどんどん展開してくるはずですよ。
アジアンタムは風呂場でも大丈夫?適した置き場所の条件3つ【まとめ】
今回は、アジアンタムに適した置き場所の条件3つをご紹介しました。
アジアンタムを育てる上で欠かせないのが湿度です。ただ、室内をアジアンタムが好む湿度まで高めるわけにはいきません。
そこで必要となるのが葉水ですね。さらに、直射日光を避けた明るい場所に置き、できるだけ風通しのよい場所に置くことで、アジアンタムの繊細な葉を保つことができますよ。
アジアンタムに適した置き場所の条件3つとは?
1.湿度70%以上⇒1日数回の葉水!
2.直射日光を避ける⇒レースカーテン越しの窓際や、遮光ネットを利用する
3.風通しのよい場所⇒15度から30度くらいであれば屋外がベスト。室内で窓を閉め切る時期なら扇風機やサーキュレーターを活用。