ガーデニングや観賞用植物として人気のアサギリソウ。見た目はもちろん、触れるとふわふわの癒し系植物です。
今回は、癒し系シルバーリーフ「アサギリソウ(朝霧草)」の増やし方とコツをご紹介します。
コツさえつかめば簡単に増やすことが可能なアサギリソウ。それでは、さっそく挑戦しましょう!
アサギリソウを挿し木で増やす方法を画像付きで解説
アサギリソウを増やす方法は主に「挿し木」と「株分け」があります。
今回は、より手軽に増やせる「挿し木」の方法をご紹介します。
アサギリソウの増やし方 手順①挿し穂をとる
伸びたアサギリソウの茎をカットし挿し穂をとります。
まず、穂先から7cm程度の枝をカットします。なるべく太くて丈夫そうな茎がベストです。
株元の木質化(硬い部分)した部分は残しておきます。
カット後、1か月もすれば脇芽が出て、再びこんもりしとした姿に育ってくれるよ。
アサギリソウの増やし方 手順②下葉を取る
土や水に挿す際に邪魔となるのため、切り口から5cm程の下葉をやさしく取り除きます。
葉を残しすぎると葉から水分が蒸散するため、土や水に浸かる箇所は取り除きます。
発根が失敗した時のことも考慮し、可能ならば多めに挿し穂をとっておこう。
アサギリソウの増やし方 手順③水揚げ
先ほどのアサギリソウの挿し穂を水に数時間挿し、しっかりと吸水させます。
2~3時間程度、挿し穂の切り口を水につけて十分に吸水させましょう。
アサギリソウの増やし方 手順④植え付け
あらかじめ準備しておいた鉢に、割りばしや鉛筆などで穴を開けてそっと茎を挿します。
ピンセットで茎を縦に掴み、そのまま土にピンセットごと差していくと作業しやすいです。
そして、指で優しく固定させましょう。
アサギリソウの増やし方 手順⑤半日陰に置いて発根を待つ
最後にたっぷりと水やりしましょう。受け皿に溜まった水はこまめに捨てます。
その後、直射日光を避けた半日陰に置き、過度の乾燥に気を付けながら発根を待ちましょう。
うまくいけば1か月程度で根が伸びてきます。
十分に発根したら、水はけのよい土(赤玉土や山野草用土など)に植えつけよう。植えつけ後は水をたっぷりと与え、その後は土が乾いたタイミングで水やりしてね。ただし、冬場は断水気味にして耐寒性を高めて。
☆★アサギリソウ 育て方のコツ3つ【ふわふわシルバーリーフ】↓↓
アサギリソウの増やし方のコツ【3つ】
ここでは、挿し木(水差し)にしたあとのアサギリソウの管理方法のコツをご紹介します。
アサギリソウを増やすコツ①「乾燥させない」
発根するまでは土を乾燥させすぎないように管理します。
乾燥すると発根しにくくなるので、土の表面が乾いていたら湿る程度に水を与えます。
発根するまでは挿し穂が乾燥し過ぎないよう、霧吹きで水を吹きかけてやるのもよいでしょう。
アサギリソウを増やすコツ②「適切な時期におこなう」
アサギリソウの挿し木・水差しに適した時期は、生長期に入る前の5月~6月頃です。
適切な時期におこなうことで、成功率を上げられます。
アサギリソウを増やすコツ③「半日陰で管理」
挿し木・水差しにしたアサギリソウは、直射日光を避けて半日陰で管理します。
発根したら、徐々に日光に慣らしていきます。
アサギリソウを増やしてみよう!【経過レポート】
次に、筆者がおこなったアサギリソウの水差し 経過レポをご紹介します。実際に、挿し木でアサギリソウを増やす様子をご覧ください。
アサギリソウの茎をカット、水差しにする【2020/1】
まずは、アサギリソウの挿し穂を用意し水差しにします。
実は現在、アサギリソウの挿し木の適期ではない1月上旬。はたして無事、発根するのでしょうか?
アサギリソウの水差し【2020/2】
アサギリソウを水差しにして約1か月経ちました。
なんだかしなびたような感じ。とりあえず、発根しているか見てみましょう。
挿し穂約10本のうち、1本だけ発根していました。やはり、冬場ということもあり、発根率は低くなっているようですね。
アサギリソウの水差しや挿し木にチャレンジするなら、やはり適期である5月~6月頃におこなうのがよいでしょう。
今回の挿し木は失敗【2020/3】
その後、発根した茎もそのまま傷んでしまい、残念ながら今回の挿し木は失敗に終わりました。
次は剪定ついでに適期の挿し木をしてみようと思います。
アサギリソウを増やすため挿し木リベンジ【2021/5】
アサギリソウの挿し木の適期である5月になりました。もう少ししたら伸びきった茎をカットし挿し木で増やしてみようと思います。来月あたりでしょうか。
アサギリソウの切り戻し、挿し木を実施【2021/6】
アサギリソウの挿し木に適した6月になりました。そして、茎が伸びきって株姿が乱れていますね。
剪定で出た茎を使ってアサギリソウを挿し木で増やしましょう!
よさそうな挿し穂がたくさんとれましたね。これらを水揚げ後に土に差しますよ。
挿し木で増やしたアサギリソウ、そして今年も増やす【2022/4】
去年の春に挿し木で増やしたアサギリソウは、プランターの隅で元気に育っています。(下写真)
そして残念なことに、元株のアサギリソウはその後、根腐れでダメになってしまいました。
おそらく、水やり後の土が湿った状態で剪定してしまったので、多湿状態が長く続いたことで根腐れに発展したと考えられます。
剪定前は水やりを控えた方がいいですね。そして、新たにアサギリソウの鉢を増やしたいので、伸びた茎をカットし今年も挿し木に挑戦。ちょっと時期は早いですがかなり暖かくなったので敢行。
カットした茎を半日ほど吸水させ、水はけの良い土に差します。今回は、たまたま公園の陶器市でかわいい小鉢をみつけたのでそれを使います。
挿し木作業が完了です。無事、発根してくれるでしょうか。
遮光ネットを被せた屋外の植物棚に置いて、乾燥し過ぎないよう気を付けながら経過をみていきましょう。
次は、陶器製の小鉢からこんもり溢れるアサギリソウにしたいです。ちなみに、カットした株は下写真のように根元の硬い部分を残しています。
うまくいけばまたすぐに脇芽を出してこんもりしてくれるはずです。
☆★アサギリソウ 育て方のコツ3つ【ふわふわシルバーリーフ】↓↓
アサギリソウを挿し木で増やす方法を画像付きで解説【まとめ】
今回は、アサギリソウの増やし方をくわしくご紹介しました。
基本はカットして土に差すだけで簡単に増やすことのできるアサギリソウ。ぜひ、挿し木で増やすの楽しさも味わってみてくださいね。
見た目も可愛く触り心地も心地よいアサギリソウは、プレゼントにも喜ばれること間違いなしです。
アサギリソウの増やし方は主に3パターン
- アサギリソウは、株分けの他にも「挿し木」「水差し」で簡単に増やせる
アサギリソウを挿し木で増やすコツ3つ
- 「乾燥させない」
- 「適期におこなう」
- 「半日陰で管理」