ツートンカラーの葉がおしゃれなゴムの木「フィカス・アルテシマ」。東南アジアが主な原産地であるアルテシマは一年を通して暖かい場所を好みます。
そんなアルテシマにとって試練となるのが日本の冬です。
暖かい時期と同じように管理していると徐々に弱って、枯れてしまうことも少なくありません。
そして、管理の基本となるのが「水やり」です!そこで今回は、アルテシマの冬場における水やり方法をくわしくご紹介します。
フィカスアルテシマの冬の水やり頻度はどれくらい?
まずはじめに、アルテシマの生育適温は20度~33度程度です。
20度を下回ると徐々に成長が鈍り、15度以下になると成長がほぼ止まり休眠に入ります。
人にとっては快適な温度であっても、アルテシマにとっては寒すぎるということがあるのです。
20度以下になったら徐々に水やりの間隔を空け、15度以下になったら乾かし気味に
アルテシマは気温が20度以下になると徐々に成長が鈍ります。それと同時に弱まるのが「根が水分を吸い上げる力」です。
20度以上であれば土が乾いたタイミングでの水やりが適しています。しかし、20度を切り始めたら、土が乾いて1~2日ほどしてから水を与えます。
▲アルテシマの近くには温度計を置いてときどきチェックする習慣をつけよう
土を乾かし気味にする理由は根腐れを防ぐためです。
根は呼吸しています。そのため、土が湿った状態が長く続くと根は呼吸できずにそのまま腐ってしまうことがあるのです。
これを「根腐れ(ねぐされ)」と呼びます。
15度を下回るようになったら、さらに間隔を空けて水を与えます。具体的には、土が乾いて3~4日ほどしてからの水やりです。
土が乾いたかどうかのチェック方法は?
- 鉢を持ち上げて軽い(普段から水やり直後の鉢の重さを把握しておくのがよい)
- 土に指を2、3cmほど差して水気を感じない
- 鉢底から見える土がカラカラに乾いている、など
水やりはできるだけ暖かい時間帯に済ませ、水やり後はしっかりと水気を切る
また、水やりはできるだけ暖かい午前中からお昼までに済ませましょう。
夜間に水やりをした場合、鉢内に残った水分が朝晩のうちに冷やされ、根にダメージを与える恐れがあるからです。
また、水やり後はしっかりと水気を切っておきます。できれば雑巾や折りたたんだキッチンペーパーなどの上に鉢を置き、余分な水分を排出させておくといいです。
▲冬場は窓を閉めきった室内での管理がメインとなるため土が蒸れやすい。余分な水分はあらかじめ抜いておくのが◎。
受け皿に溜まった水はこまめに捨てます。汚れた水をそのままにしておくと、根腐れやコバエの原因になることがあるからです。
冬の水やりは難しい…便利アイテムを活用するのもおすすめ
「土の乾き具合をその都度確認するのは面倒…」「水やりのタイミングがいまいち分からない…」
このような場合に重宝するのが家庭用水分計です。スティック状のチェッカーを土に差しておくだけで、土の乾き具合を測定してくれます。
土が濡れていれば「青」、土が乾けば「白」と一目瞭然です。(下写真)
水やりの管理が楽になることはもちろん、冬に起こしがちな水やりのし過ぎによる根腐れを防ぐこともできますよ。
時期 | 水やりのタイミング |
春~秋(20度以上) | 「白」になったタイミングでたっぷりと水やり(鉢底から水が流れ出るくらい) |
冬(15度以下) | 「白」になって3日ほどしてから土全体が湿る程度に水やり(鉢底から少しみずが漏れる程度) |
水やりをしても青くならなくなったら交換時期
サスティーは約6か月~9か月で中芯(リフィル)の交換が必要になります。交換の目安は「水やりしても色が青くならなくなったら」です。
交換方法は簡単で、上部のキャップを左に回して中身を取り出し、新しい芯と交換するだけです。
▲上部のキャップをはずして内部の芯を上に向かって引っ張るだけ。古い芯が取り出せる。
外側のプラスチック部分は洗って繰り返し使えます。とてもエコな商品ですね。
フィカスアルテシマの冬の水やり頻度はどれくらい?【まとめ】
▲夜になったら窓から離して冷えを防ごう
今回は、アルテシマの冬場における水やり方法をくわしくご紹介しましたがいかがでしたか?
冬場の水やりはなかなか難しいです。慣れていても、ついつい水をやり過ぎてしまうことも。
さらに、冬は寒さによって株が弱りやすいです。暖かい時期であれば耐えられる程度のことでも、寒さの厳しい冬はそのまま弱ってしまうことも少なくありません。
そんなときは、今回ご紹介した便利アイテムも活用しつつ、日々の管理を続けてみてくださいね。
アルテシマの冬の水やり方法
- 15度以下なら、土が乾いてさらに3~4日してから暖かい時間帯に水やりする
- 水やり後はできるだけしっかりと水気を切る
- 明るく風通しのよい場所に置いて管理を続ける
- 家庭用水分計があると管理が楽になるだけでなく、根腐れを防ぐこともできる