フィカスの中でも特に人気なフィカス・アルテシマ。ツヤのある葉としなやかな幹がインテリアとよく馴染む人気の観葉植物です。
しかし、そんなアルテシマの美しい葉が茶色くなってお悩みではありませんか?
そこで今回は、フィカス・アルテシマの葉が茶色くなる原因と対処法をご紹介します。
アルテシマの葉が茶色くなる理由は?【主な原因と対処法】
まずは、アルテシマの葉が茶色になる主な原因をご紹介します。
アルテシマの葉が茶色くなる理由①直射日光
アルテシマは直射日光に当てることで葉焼けする可能性があります。葉焼けしたアルテシマの葉は、部分的に焼け焦げたような茶色に変色します。
特に、アルテシマの斑入り品種は葉焼けしやすい傾向にあります。上写真は葉の一部が葉焼けしたアルテシマです。
葉の一部が茶色く焦げています。これが葉焼けです。葉焼けした部分は元には戻りません。
特に、「うっかり西日に当たってしまっていた」という場合にも、葉焼けは起こりやすいです。
葉焼けが進行すると、株自体が徐々に弱り枯れてしまうことも十分にありえます。そのため、葉焼けに気付いたら、できるだけ早めに置き場所を変えるのが望ましいです。
アルテシマが好むのは半日陰です。レースカーテン越しの光を好みます。
アルテシマが葉焼けした時の対処法
・直射日光や西日の当たらない場所へ移動させる
⇒風通しのよい半日陰が望ましい
・遮光ネットを利用する
⇒夕方の西日にも要注意!
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アルテシマの葉が茶色くなる理由②寒さ
「アルテシマの葉が徐々に黄色っぽくなり茶色になって落ちてしまった…」
このような場合、寒さによるダメージが影響していることが考えられます。 アルテシマの生育適温は20度以上の暖かい気温です。
特に注意が必要なのが「朝と晩の寒暖の差が激しい場所」になります。たとえば冬の窓際がこれに該当します。
午前中は暖かくても夜間に急激に冷え込むことの多い窓際は、温度の急激な変化によるストレスと寒さによるダメージで葉が徐々に茶色くなり落ちてしまうこと多いからです。
せっかく育てていたアルテシマの葉がすべて落ちてしまった…もう処分すべき?
アルテシマの葉が寒さによるダメージですべて落ちてしまった場合、しばらくは様子を見ましょう。
アルテシマは春が近づくにつれ、徐々に新芽を吹いて新しい葉を展開してくることも非常に多いです。
そのため、葉がすべて落ちてしまったという場合でも、諦めずにしばらくは管理を続けてみましょう。
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アルテシマが寒さによって葉が茶色くなっている時の対処法
・窓際に置いている場合、夜になったら窓から1~2m程離す
⇒鉢が大きい場合はキャスター付きの鉢スタンドが便利
・床に直に鉢を置いている場合は少し浮かせて下に溜まりやすい冷気を避ける
⇒折りたたんだ新聞紙やタオル、鉢スタンドなどを活用
・水やりは控え目にして耐寒性を高める
⇒目安は月1.2回ほど。受け皿に溜まった水分はすぐ捨てる。
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アルテシマの葉が茶色くなる理由③根詰まり
アルテシマの葉が茶色くなる理由として2つ目に挙げられるのが「根詰まり」です。
「購入してから一度も植え替えたことが無い」「2年以上植え替えていない」という場合、根詰まりが考えられます。
根詰まりしている場合のサインには、以下のようなものがあります。
・鉢底から根がはみ出ている
・水やりしても水分がなかなか土に浸み込んでいかない
・葉が茶色っぽく変色している、色ツヤが悪い
・新しい葉が変形している等
※上写真は購入してすぐのアルテシマの鉢底です。すでに根っこが鉢からはみ出ていますね。
筆者の経験上、ホームセンターで購入した植物はすでに根詰まりしていることが少なくありません(むしろ根詰まりしていないことの方が少ない)。
購入の際は鉢底もチェックし、お好みの鉢植えと一緒にご購入されることをおすすめします。根詰まりをそのままにしておくと、根腐れに発展する可能性も高くなります。
アルテシマが根詰まりで葉が茶色くなっている時の対処法
・春から秋であればひとまわり大きめの鉢(直径プラス3センチほどが目安)に植え替える
・冬場であれば暖かくなるまで待った方が無難
⇒根詰まりによって株が弱っているなら、根鉢を崩さずできるだけ暖かい場所でひとまわり大きめの鉢に植え替える。ただ、寒さによるダメージを受ける可能性が高くあまりおすすめはできない。
アルテシマの葉が茶色くなる理由④根腐れ
「土が乾ききらないうちに水を与えている」
このような場合に起こりがちなのが根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」です。
特に根腐れを起こしやすいのが冬場になります。冬場のアルテシマは暖かい時期とは違い、低温によって生長がほぼ止まる休眠期に入っているからです。
春から秋にかえてと同じ感覚で水やりしていると、どうしても水を与えすぎてしまい根腐れに発展することがあります。
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アルテシマが根腐れで葉が茶色くなった場合の対処法 ・しばらくは乾燥気味に管理して様子を見る ・折りたたんだキッチンぺーパーの上に鉢を置き余分な水分を出させる ・風通しのよい場所で管理 ⇒冬ならサーキュレーターや扇風機を活用 ・すでに株元が柔らかくなっている場合は復活が困難 ⇒まだ腐っていない部分の枝があればカットし、挿し木にして育てなおす あわせて読みたい「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら
アルテシマの葉が茶色くなっていたら確認することは?
アルテシマの葉が茶色くなっていることに気付いたら、まずは以下のことを確認してみましょう。
・寒さ (約8度以下) に当たっていないか?
・直射日光(西日も含む)に当たっていないか?
・根詰まりを起こしていないか?
・水をやり過ぎていないか?(土が乾いてからの水やりが基本)
上記のどれにも該当しないという場合、葉の裏や根元、幹などに小さな虫がついていないかも確認します。
アルテシマにつきやすい害虫は、他の多くの観葉植物と同じくハダニやカイガラムシなどです。見つけたらすぐにこそげ落して駆除してください。
そのままにしておくと、吸汁され株自体を枯らされてしまいます。
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水のやり過ぎを防ぐアイテムも
「できるだけ枯らしたくない」「水やりのタイミングがイマイチ分からない」
このような場合、水やりチェッカーを利用するのもおすすめです。
土に挿しておくだけで色で水やりのタイミングを教えてくれます。水のやり過ぎ・やり忘れによる失敗を防いでくれる便利アイテムです。
アルテシマの葉が茶色になる理由は?原因と対処法【まとめ】
今回は、人気の観葉植物フィカス・アルテシマの葉が茶色くなる主な理由と対処法についてくわしくご紹介しました。
アルテシマの魅力は何と言っても美しい葉ですね。そんなアルテシマの葉が茶色くなってしまったら、「このまま枯れてしまうのではないか」と焦ってしまうかもしれません。
そんなときは、とりあえず目の前のアルテシマをよく観察し、これまでの管理方法を思い出してみましょう。
「適切な温度」「適度な日光」「適度な水分」「風通し」。これらは植物が健全に育つために欠かせない条件です。
今回の記事をご参考に、アルテシマをよく観察して葉が茶色くなる原因と対処法を見つけてみてください。
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アルテシマの葉が茶色くなる主な原因と対処法
1.直射日光による葉焼け
⇒半日陰へ移動or遮光ネットを利用
2.寒さ(約8度以下)
⇒窓際に置いている場合は朝晩の冷え込みに注意。温度計を設置し10度以下にならないよう気を付ける。
3.根詰まり
⇒暖かい時期にひとまわり大きめの鉢に植え替える
4.水のやり過ぎによる根腐れ
⇒乾燥気味に管理し様子を見る
※以上のどれにも該当しない場合は、病害虫の可能性もあります。葉の裏や付け根、株元や幹のまわりなどに小さな虫がついていないかよく確認し、見つけたら早目に駆除して被害を最小限に食い止めます。
少なければ手作業で取り除き、多いようなら(取り切れない)殺虫剤の利用も検討します。
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