ライムグリーンの斑入り葉が美しいフィカス・アルテシマ。光沢のあるツートンカラーの葉が人気のゴムの木です。
そして、アルテシマの魅力といえば白味がかったしなやかな幹ですね。しかし、アルテシマの幹がなかなか太くならない様子にお悩みではありませんか?
そこで今回は、自宅でできるアルテシマの幹を太くする方法をご紹介します。最初にお伝えしておきますが、幹を太くするには年数が必要です。
アルテシマを太くする方法を分かりやすく解説します!
涼し気な見た目が人気のアルテシマ。せっかくお家に迎え入れたからには、できるだけ丈夫に長く育ててあげたいものですね。
しかし、「購入時から比べて幹がなかなか太くならない」もしくは、「葉と葉の間隔が伸びてひょろひょろとしている」などという場合も。
そのような場合、まずはアルテシマの原産地を知ることが必要です。
アルテシマは本来、日当たりと風通しのよい場所を好む
アルテシマはゴムの木の仲間です。ゴムの木は室内で育てられる観葉植物として知られていますね。
しかし、本来のゴムの木は日当たりと風通しのよい場所を好む常緑高木です。(下写真)
▲本来のゴムの木は高さ30mにもなる常緑高木
そして、アルテシマの主な原産地はインドやタイなどの東南アジアです。そのため、アルテシマは一年を通して暖かく風通しのよい場所を好みます。
「アルテシマを太く丈夫に育てていきたい!」という場合、まずは、「観葉植物=室内に置くもの」という固定観念を思い切って捨ててみましょう。
室内に置きっぱなしでは、風通しの面でどうしても屋外に敵わない
アルテシマの幹を太くしたいという場合、室内に置きっぱなしではどうしても風通しの面で屋外に敵いません。
植物は風を受けることで気孔の開閉が活発になり、光合成がさかんになるといわれます。
とはいえ、「観葉植物として購入したアルテシマを外に出すのは抵抗がある」「鉢が大きくて移動が大変」という方も多いでしょう。
その場合は、できるだけ明るい窓際に鉢をおくのがおすすめです。また、20度~25度程度の過ごしやすい時期はできるだけ窓を開け、風通しのよい状態を確保します。
鉢を移動する場合は、いきなり明るい場所へ移動すると「葉焼け」を起こす恐れがあります。
▲葉焼けしたゴムの木。アルテシマの場合は黄緑色の斑入り部分が焦げやすいので注意。
植物は急激な環境の変化に弱いものです。移動する場合は日数をかけて少しずつ日光に慣らします。
例:室内の窓から離れた場所、壁際や部屋の隅など⇒室内の明るい窓際+レースカーテン(一週間)⇒レースカーテン無しの窓際(一週間)⇒屋外の日陰⇒半日陰
▲大きな鉢植えの場合、キャスター付きの鉢スタンドがあると移動が楽に。
※夏場は高温により葉焼けを起こしやすいため、直射日光は避けた方が無難です。特に、アルテシマは斑入り部分があるため、高温時に直射日光に当たると茶色く焦げることがあります。
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アルテシマを太くするなら春~秋は屋外に置いてみる
下写真は購入直後のアルテシマと、購入から一年経過後のアルテシマの変化です。(下写真)
購入当初は緑色だった幹が約一年経過して木質化し、ひとまわり太くなりました。
管理方法は、気温20度以上の春から秋にかけてはベランダの軒下、気温15度以下の秋から冬にかけては室内です。
このように、アルテシマの幹を太くするには年数を要します。
1~2年に1度の植え替えで根詰まりを防ぐ
▲購入直後のアルテシマと植え替え用の鉢植え
アルテシマは春から秋にかけてよく育ちます。鉢底から根がはみ出ていたら根詰まりのサインです。
また、購入直後の鉢植えであっても、下写真のように根がはみ出ていることも少なくありません。
▲購入直後のアルテシマの鉢植え。すでに鉢から根が出ている。
根詰まりを放置すると根がスムーズに水分を吸収できず、生育に影響を及ぼし始めます。
「鉢底から根がはみ出ている」「2年以上植え替えていない」「水の浸み込みが悪くなってきた」
上記のような場合、春から秋の暖かい時期にひとまわり大きめの鉢へ植え替えましょう。
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フィカスアルテシマの幹を太くする方法を画像で解説【まとめ】
▲購入から約1年のアルテシマ。幹が木質化してきた。
今回は、フィカス・アルテシマを太くする方法をご紹介しました。
アルテシマの幹を太くするには年数がかかります。また、もともと自然界にあったものを室内に置き続けていると、どうしてもひょろひょろと弱々しい姿になりがちです。
植物が太く丈夫に育つ上で欠かせないのは日光だけでなく、風も必要だからですね。
室内の場合、窓を閉め切るとほぼ無風となりますが、屋外なら完全な無風となることはありません。
もし、地球に風が吹かなくなったらすべての生命は滅んでしまうでしょう…。
▲室内なら南向きの明るい窓際に置くのがおすすめ。ただし、夏は葉焼けに気を付けレースカーテンで調整。
アルテシマが徒長を起こしやすいのが、気温20度~25度程度の生育が盛んな時期です。
この時期に日当たりや風通しが良くないと、葉と葉の間隔が伸びてひょろひょろとした見た目になりがちです。
すでに徒長した部分は元に戻すことはできません。適期に切り戻すのもよいですが、伸びた部分を曲げてみるのも面白いですよ。
▲徒長した部分は曲げても面白い
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アルテシマを太くする方法
- 生育がさかんな暖かい時期は風通しのよい屋外の半日陰に置く
- 根詰まりしたら暖かい時期にひとまわり大きめの鉢へ植え替え
- 春から秋の生育期は2週間に1回程度、水で薄めたハイポネックスを与える(根詰まりしていないか確認してから)
- 根詰まりしたら暖かい時期にひとまわり大きめの鉢へ植え替え
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