丸みのあるふわふわの葉と爽やかな香りが魅力の多肉質ハーブ・アロマティカス。見た目の可愛さはもちろん、香りの良さもあって人気急上昇中の植物です。
そんなアロマティカスのお手入れの基本となるのが水やりです。今回は、アロマティカスの水やり方法についてくわしくご紹介します。
アロマティカスは多肉質な葉の中にたくさんの水分を蓄えているよ。特に、成長が緩慢になる冬の水やりは要注意。寒い時期の水やりは、必要最低限に抑えるのが失敗を防ぐコツ!
アロマティカスの水やり方法!失敗を防ぐコツ
水やりは土がしっかり乾いてから
アロマティカスの水やりは「土がしっかりと乾いてからたっぷりと」が基本です。
乾燥に強く蒸れを嫌うため、水のやり過ぎは禁物。
とはいえ、時期によっても微妙に水やり方法は異なります。
アロマティカスに葉水は不要
アロマティカスは蒸れを嫌うため、葉水は必要ありません。
湿度が高くジメジメした空気よりも、風通しの良くカラッとした環境を好みます。
アロマティカスの水やり頻度、量【春~秋の場合】
- 土がしっかりと乾いたタイミングでたっぷりと水やりする
春から秋の暖かい時期は、アロマティカスの生育が盛んな時期です。この時期は、土がしっかり乾いたタイミングで鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水をやります。
土が乾ききらないうちに、次から次へと水やりをするのは×です。根が常に湿った状態となり根腐れを招きます。
また、薄暗い場所や風通しの悪い場所に置いていると土が乾きにくくなることで、根腐れのリスクも高まります。
アロマティカスは日光が大好き。室内なら南~東向きの窓際、屋外なら半日陰~日向に置くことでこんもり姿よく育つよ。
土が乾いたかどうかの確認方法は?
- 鉢を持ち上げて軽い(普段から水やり後の鉢を持ち上げて重さをある程度把握しておくのがよい)
- 土に指を2~3cmほど差して水気を感じない
- 鉢底からみえる土がカラカラに乾いている、等
アロマティカスの水やり頻度、量【冬の場合】
- 土が完全に乾いてさらに3~4日ほどしてから、土の約1/3が湿る程度に常温の水を与える。夜間の水やりは根を冷やす恐れがあるため避けるのがよい。
寒さが苦手なアロマティカスにとって、冬は成長が緩慢になる時期です。
この時期は生育が鈍ると同時に根が水分を吸う力も弱まります。水やりは枯れない程度、最低限に抑えるのがコツです。
天気予報をチェックし、最低気温が15度以下になってきたら徐々に水やりの間隔を空け、土を乾かし気味に管理します。
冬のアロマティカスは、水をやり忘れるよりもやり過ぎることの方がリスクが高い…と覚えておこう。
水やりチェッカーを使って管理を楽に!
水のやり過ぎややり忘れを防いでくれる便利アイテムを使うのもおすすめです。
特に、たくさんの観葉植物を育てている場合はそれぞれの土の乾き具合をいちいち確認するのは大変です。また、感覚頼りの確認方法では確実性にも欠けます。
水やりチェッカーを使うことで、管理を楽にすることはもちろんですが、最適な水やりのタイミングを色で知ることができるため、水やりの失敗を防ぐことができます。
春~秋(15度以上が目安) | チェッカーが白になったタイミングでたっぷりと水やり |
冬(15度以下が目安) | チェッカーが白になってさらに3~4日ほどしてから常温の水を夜間を避けた暖かい時間帯に与える(土の約1/3が湿る程度) |
まとめ
ということで、今回はアロマティカスの水やり方法を時期別でくわしくご紹介してみました。
観葉植物として販売されていることの多いアロマティカスですが、本来は日光が大好きな植物です。
室内に置きっぱなしにしていると、どうしても茎ばかりが日光を求めて間延びします。(下写真)
室内に置いていたアロマティカス
20度以上なら屋外の半日陰(慣れてきたら日向へ移動)に置くと生育がよくなりますよ。こんもり育てたいなら断然屋外がおすすめです。
屋外に置いていたアロマティカス
ただし、アロマティカスは寒さが超苦手。天気予報を確認して最低気温が15度以下になってきたら室内の窓際に移動しましょう。
明るく風通しのよい場所に置くことで光合成もさかんになり、根腐れのリスクを抑えることもできますよ。
アロマティカスの調子が悪い時の原因や対処法については、以下記事も参考にしてみてくださいね。
アロマティカスの水やり【時期別】
- 春~秋(15度以上が目安)…土がしっかりと乾いたタイミングでたっぷりと水やり
- 冬(15度以下が目安)…土がしっかりと乾いてさらに3~4日ほど経ってから常温の水を土の約1/3が湿る程度に与える