さわやかな香りと厚みのあるふわふわの葉がかわいいアロマティカス。春から秋の暖かい時期によく葉が茂り、こんもりとした株姿になるのが特徴です。
そんなアロマティカスですが、葉が茂りすぎてもさもさになってはいませんか?
茂りすぎたアロマティカスを放置していると、風通しが悪くなることで蒸れやすくなり、葉や茎が傷みやすくなったり、病害虫の発生リスクが高まったりする恐れがあります。
そこで今回は、茂りすぎてもさもさに込み合ったアロマティカスの剪定方法をご紹介します。
アロマティカスの切り方!剪定手順を画像で解説します
アロマティカスの剪定に適しているのは春から秋の暖かい時期です。葉が茂りすぎてもさもさになったタイミングでカットします。
アロマティカスの剪定 手順①数日、水やりを控えておく
▲剪定前のアロマティカス
剪定前は数日のあいだ水やりを控え、土を乾かし気味にしておきます。
剪定前に土を乾かし気味にしておく理由は?
剪定後は葉が一気に減ることで葉からの水分放出がガクッと減りますね。
そのため、剪定前にたっぷり水を与えていると土がなかなか乾かず、鉢内の多湿状態が長く続きやすいです。
剪定前は水やりを控えて土を乾かし気味にしておくと、根腐れを起こしにくくなります。
さらにくわしく「アロマティカスがひょろひょろになる理由と対処法!」はこちら
アロマティカスの剪定 手順②数枚の葉を残してカット
切れ味の良い清潔なハサミを使って茂りすぎている部分の茎をカットします。
その際に、新芽を残しておくと剪定後の経過がスムーズです。
新芽の少し上あたりでカットすると新しい葉が茂りやすい
上写真のように、株が順調に育っていれば、株元近くに小さな葉が芽吹いています。
これらを残しておくことで、剪定後、1か月もすればまたこんもりとしたフォルムに育ちます。
アロマティカスの剪定 手順③風通しの良い場所に置く
剪定後のアロマティカスは引き続き、日当たりよく風通しのよい場所に置いて管理します。
葉はすべてカットせず、数枚残しておくのが安心です。
さらにくわしく「木質化したアロマティカスはそのままでok?」はこちら
アロマティカスにおすすめの置き場所【目安】
春から秋(15度以上) | できれば屋外の日向。風通しの良い場所で乾燥気味に管理。真夏は水やり後の蒸れに注意。水やり後は日陰で休ませるのがよい。室内であれば日当たりのよい窓際。 |
秋から冬(15度以下) | 最低気温が15度を下回るようになってきたら室内へ移動。10度以下の寒さに当てない。できるだけ風通しのよい明るい場所に置く。 |
アロマティカスの剪定 手順④葉が茂ったら再度、剪定
剪定の適期は春から秋にかけての暖かい時期です。
ただ、これから寒くなるという秋の後半に思い切った剪定をするのはおすすめしません。
理由は、アロマティカスが寒さを苦手とするからです。
剪定後、暖かく日当たりの良い場所であれば1か月もすればこんもりした姿に成長するでしょう。
しかし、これから寒くなるタイミングで大幅な剪定をした場合、そのままの状態が長く続くか、最悪の場合、そのまま弱ってしまうことも考えられます。
そのため、思い切った剪定をするなら、生長がよりさかんな気温20度以上の時期がおすすめです。
さらにくわしく「アロマティカスの葉が落ちるときに確認すべきこと4つ」はこちら
剪定で出た茎はどうする?
剪定で出た葉や茎はそのまま小皿に置いておくと数日は香りを楽しめます。生ポプリにして入浴剤として香りを楽しむのもおすすめですよ。
また、葉のついた茎を水や土に挿して発根させればアロマティカスを簡単に増やせます。
▲水差しで発根したアロマティカスの茎
さらにくわしく「アロマティカス 水差しで育てる方法を解説します【超簡単!】」はこちら
アロマティカスの切り方!剪定手順を画像で解説します【まとめ】
今回は、アロマティカスの剪定方法をくわしくご紹介しました。
基本は伸びすぎた部分をカットするだけでokです。アロマティカスは非常に丈夫なため、剪定後もしばらくすればまたすぐこんもり茂ります。
アロマティカスの剪定の際に注意したいのが「寒さ」と「蒸れ」です。
寒くなるタイミングでの剪定は避け、剪定前後は水のやりすぎに特に気を付けいつもより気持ち乾燥気味に管理すると失敗を防げますよ。
さらにくわしく「アロマティカス 冬の育て方 管理のコツ4つと失敗例も」はこちら
アロマティカスの剪定方法【手順】
- 数日、水やりを控えて土を乾かし気味にしておく
- 数枚の葉を残して茂りすぎた部分の茎をカット
- 風通しの良い場所に置く(しばらくは水のやりすぎに注意し乾燥気味に管理)
- 葉が茂りすぎたら再度、剪定