ふわふわの多肉質な葉っぱ。爽やかさと甘さを兼ね備えた心地よい香りを放つアロマティカス。
見た目の可愛さと香りに惹かれて購入したものの、「なんだか最近元気がない…まさか枯れるの?!」という方も多いのではないでしょうか?
実は、アロマティカスはあることがとっても苦手な植物なのです。
そこで今回は、アロマティカスが枯れる主な原因3つとアロマティカスの元気がないときの対処法についてを徹底解説いたします。
アロマティカスが枯れる主な原因は?
まずは、アロマティカスが枯れる主な原因からみていきましょう。
アロマティカスが枯れる主な原因①10度以下の寒さ
アロマティカスは寒さを苦手とします。生育に適しているのは20度~30度の暖かい環境です。
寒さに当たると徐々に葉が変色し、茶色くなって枯れてしまいます。
アロマティカスを屋外に置いている場合、気温が15度以下になってきたら徐々に室内へ移動し寒さに当てないこと。
アロマティカスが枯れる主な原因②水のやり過ぎ
アロマティカスは多肉質な葉に多くの水分を蓄えているため、水のやり過ぎによる多湿を嫌います。
土が乾ききらないうちに水を与えていると、根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」を招きやすいです。
何といっても蒸れを嫌うのがアロマティカス。水やり後は風通しの良い場所に置いて、受け皿に溜まった水はこまめに捨てよう。
アロマティカスが枯れる主な原因③日光不足
アロマティカスは日当たりの良い場所を好みます。
日光不足が続くことで、葉と葉の間隔が長くなりひょろひょろと茎ばかりが伸び始めます。いわゆる「徒長(とちょう)」です。
徒長を起こしたアロマティカスは、ちょっとしたストレスや環境の変化でダメージを受やすくなります。
例えば夏から秋にかけての温度変化。丈夫なアロマティカスであれば耐えられても、徒長したアロマティカスでは耐えることができず、そのまま傷んで枯れることも多い。
アロマティカスが枯れる主な原因④根詰まり
アロマティカスは暖かい時期には非常によく育ちます。
繁殖力も旺盛で、水差しや挿し木で発根させ増やすのも容易です。
そのため、1年に1回は植え替えが必要になるでしょう。
少なくとも2年に1回は植え替えなければ、鉢内が根でいっぱいになる「根詰まり」を起こしやすいです。
根詰まりすると根がスムーズに水分や養分を取り込めなくなる。結果、徐々に弱って枯れることも多いよ。
根詰まりしたアロマティカスを放置しているとどうなる?
根詰まりしたアロマティカスを放置していると徐々に株が弱り、枯れてしまうことが多いです。
また、2年以上植え替えないままだと土の水はけの悪くなります。
水はけが悪くなることで鉢内が蒸れ、根腐れのリスクも高くなります。
根が腐ると水分を取り込めなくなる。結果、そのまま枯れることが多いよ。鉢内が蒸れることで害虫やカビの発生リスクも高まる。
枯れそうなアロマティカスを復活させる方法【症状別】
次に、アロマティカスが枯れそうな時の対処法を症状別で解説します。
枯れそうなアロマティカスの対処法 ケース①葉の色が薄い、悪い
アロマティカスの葉の色が悪い場合、考えられるのは「日光不足」「根詰まり」「根腐れ」「寒さ」などです。
特にアロマティカスを室内で管理している場合、どうしても不足しがちなのが風通しと日光です。
対処法
- 日光不足が疑われる場合➡室内なら南~東向きの窓際に置いて日当たりを確保。気温が許すなら屋外管理がおすすめ
- 寒さが疑われる場合➡10度以下の寒さに当てない。15度以下にならないようにするのが理想的
- 根詰まりが疑われる場合➡春~初夏にひとまわり大きめの鉢に植え替える。ただし、木質化している場合は挿し芽で育て直すのが良い
- 根腐れが疑われる場合➡土が乾くまで水やりは控える。明るく風通しの良い場所に置いて様子を見る
土の表面に溜まった枯れ葉は病害虫の温床になりやすい。こまめに取り除こう。
枯れそうなアロマティカスの対処法 ケース②茎が茶色くなって香りが薄い
アロマティカスは生長とともに茎が木質化します。
木質化することでアロマティカスが茶色っぽい印象になり見た目が劣ると感じる方も多いでしょう。
また、アロマティカスは木質化することで香りが弱まります。
対処法
- 挿し芽にして育て直す
挿し芽とは、カットした茎を発根させて株を増やす方法のことだよ。
枯れそうなアロマティカスの対処法 ケース③葉が落ちる
アロマティカスの葉が落ちる場合、「根詰まり」「日光不足」「寒さ」「根腐れ」などさまざまな原因が考えられます。
対処法
- まずはよく観察。これまでの株の状態とこれまでの管理方法から疑われる原因を洗い出す
株元近くの古い葉のみが落ちるなら新陳代謝であることが多い。でも、新しい葉まで落ちるなら他の原因を探ってみて。
枯れそうなアロマティカスの対処法 ケース④寒さで葉がぶよぶよ、溶けた
- 5度以下の寒さに当てたことにより枯れている
冬の屋外に出したままにしたことで5度以下の寒さに当たってしまった。触れるとふにゃふにゃになり潰れてしまう。
対処法
- すでに枯れているため残念ながら復活は不可能
アロマティカスは非常に寒さに弱い植物。
寒さが深まってきたら室内に移動させられるよう、 屋外で管理する場合でも小さな鉢植えにしておくのがおすすめです。
アロマティカスを育てるときによくあるお悩みQ&A
ここからは、アロマティカスを育てている時に抱きがちな疑問についてお答えします。
アロマティカスは冬に枯れるの?
アロマティカスは寒さに弱い植物です。屋外・室内に関わらず、10度以下の寒さに当たると株が徐々に弱って枯れることもあるでしょう。
ただし「冬に枯れる」わけではありません。
温度管理を徹底していれば冬越しして長く楽しむことも可能です。
ちなみに筆者宅のアロマティカスは4年程前に購入したもの。寒さに気を付けていれば冬越しして長く楽しめるよ。
アロマティカスは雨に当てても大丈夫?
アロマティカスを屋外に置くなら雨に当たらない軒下に置きます。
アロマティカスは乾燥に強い反面、蒸れには非常に弱いです。
雨ざらしだと水の遣りすぎによって鉢内が蒸れ、根腐れを起こしおそれがあります。
アロマティカスの水遣りは、土がしっかり乾いてからたっぷりと与えるのが基本。メリハリを大切にね。
アロマティカスは日陰でも育つ?
アロマティカスは日陰でも育ちます。室内に置くなら屋外の日陰に置く方がよく育つでしょう。
それは日当たりはもちろん、風通しの面でも室内に勝るからです。
とはいえ、日光が大好きなアロマティカス。できれば日向に置いてやるとさらに生育が良くなります。
ただし真夏は半日陰~日陰に移動するのがおすすめ。特に水やり後は直射日光に当てると鉢内が蒸れて根が傷むこともあるよ。
アロマティカスはゴキブリに効くの?
ゴキブリが苦手とする成分のうち、アロマティカスは「オイゲノール」と「チモール」を含むようです。
ただ、成分量は個体によって差があります。
管理環境(温度や水やり、湿度等)によって含まれる成分量は異なるため、「必ずしも高い効果が期待できる」とは言い切れないのが現状です。
アロマティカスの水遣りは何日に1回与えるべき?
アロマティカスの水遣りは「〇日に1回」などと決めず、土の状態を見て与えるタイミングを決めます。
また、時期によっても水遣りのタイミングは微妙に異なるのです。
くわしくは以下記事を参考にしてみてね。
アロマティカスが枯れる原因と復活させる方法【まとめ】
今回はアロマティカスが枯れる主な原因4つとケース別の対処法をご紹介しました。
アロマティカスは寒さに当たるととたんに弱ってしまいます。また、意外と忘れがちなのが根詰まりです。
アロマティカスは春から秋にかけて実によく育ちます。春先に植え替えても秋には根詰まりしている…ということも少なくなりません。
アロマティカスになんとなく元気がない…という場合は、まず寒さに当てていないか思い出してみましょう。
その後、鉢底を覗いて根が出てきていないかも確認してください。
アロマティカスが枯れる主な原因4つ
①5度以下の寒さ
②水のやり過ぎ
③日光不足による徒長(株がストレスに弱くなる)
④根詰まり
アロマティカスが枯れそうなときの対処法
・葉が落ちる、変色する
⇒根詰まりしていないか確認。日光不足になっていないか、風通しの悪い室内に置きっぱなしにしていないか、水をやり過ぎていないかなどを確認。その上で、環境を整えてあげる。
・茶色くなってふにゃふにゃになる
⇒すでに枯死している可能性が高い。復活は難しい。